年末年始の反省から– ドライ・ジャニュアリー挑戦
フランス、ノルマンディ地方で迎えた年明け。
都市部の喧騒とは対照的に、静かな田舎の風景が広がる中、私は一つの挑戦を決意した。
寒さの中で吹く冷たい風、澄み切った空気、そしてどこまでも広がる曇り空を見上げながら、心の中で自分に誓った。
そう、「Dry January」
1月の1か月間、一切お酒を飲まないという健康キャンペーンに挑戦することにしたのだ。
もちろん、もともとビールにワイン、シードル(ノルマンディ地方の名産)に、フランスで手に入る素晴らしいスピリッツも大好きな私にとって、これは決して簡単な決断ではなかった。
年末年始、友人たちとの夜遅くまでの飲み語りや、ひとりでネットフリックスを見ながらの一杯
そんな生活に染まっていたことを実感していたからだ。
身体の調子が悪いわけではないが、食べ過ぎ飲み過ぎが、日常の一部になってしまっていることに気づいた。
それが心地よかったけれど、何か変える時が来たように思えた。
そこで思い切って、この挑戦をすることに決めた。
実はフランスでは、「Dry January」なんて言うと、周りの人々から「お酒を一滴も飲まないなんて、どうして?」と真顔で聞かれることが多い。
だが、私は反論する。
「だって、たまにはお酒なしの生活だってありじゃない?」
そう心の中でつぶやきながら、ちょっとした決意を持って1月がスタートした。
そして、1月4日。三が日が過ぎた朝、静かな空気が漂う中、私は自分に言い聞かせた。
「この1月を乗り越えたら、また少しだけ自分を甘やかしてもいいかもしれない」
年末年始の飲み過ぎを振り返り、少しだけ距離を置いて心と体をリセットしてみようと思った。
そして、もしかしたら新しい習慣が生まれるかもしれないという期待を胸に、私は「Dry January」に挑戦を続けていこうと決めたのだ。
この1ヶ月がどんな結果をもたらすかはわからない。
でも、この小さな挑戦が、私にとって新しい一歩となることを願っている。