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秋の味覚を楽しむ:ノルマンディーの素朴な休日

ギラギラした夏のバカンスが終わり新学期が始まって、

日がどんどん短くなり、肌寒さが感じられるようになると

あっというまに秋の訪れ

この時期の週末、私たち夫婦は自然の中へ出かけ、秋の味覚を楽しむのが恒例となっています。

40代半ばになってから、子供が自立し、二人でのんびりとした時間を過ごす機会が増えました。 

年齢を重ねるにつれて、お金をかけずに自然を満喫できる田舎暮らしの魅力に、すっかり夢中です。 

20代のわたしが見たらびっくりするだろうなぁ。


長靴と雨ガッパで自然へ出発!

ノルマンディーでの週末の過ごし方のひとつが、長靴と雨ガッパを用意して森や海へ出かけ、秋の恵みを収穫することです。

雨ガッパはこの地方の必需品。

天気が良くても、不安定な気候に備えて常に準備しておくのがポイント。

天気が悪いから外出を控えようって考えだとここノルマンディー地方だと何も外でのアクティビティが出来なくなっちゃいます。 

ってのは流石に言い過ぎですが…。 

せっかくの田舎暮らし、自然と触れ合うこの時間を、最大限に楽しみたいと思っています。

秋の味覚を収穫する喜び

秋の始まり、新学期が始まる頃になると、まずはブラックベリーを摘み

その後は栗拾い

きのこ狩り

ヘーゼルナッツ、胡桃と続きます。 

ノルマンディー地方の清らかな水とクレソン

あと、秋摘みのクレソンも忘れてはいけません。

透き通る清らかな水

自然に生えているクレソン、こんな感じでよく見かけます。

しかし、スーパーやマルシェではいつでも手に入るレタスや、

フランス語で「Mâche(マーシュ)」と呼ばれる日本名「ノジシャ」とは異なり、クレソンはなかなか見つからないことが多いです。

クレソンは収穫してからすぐに傷んでしまい、日持ちがしないからではないかと私は考えています。

もちろん、これは私の推測にすぎませんが…。

クレソンが育つ場所はきれいな水が流れているところが多く、ノルマンディーの清らかな水を感じさせます。

まるで日本のワサビが育つ場所のように。

週末の贅沢なひととき

週末は朝から収穫に出かけ、昼頃に家に戻ってランチを食べ、午後は収穫したものを処理するという感じで一日を過ごします。

天気が良い日はごく稀にお弁当を作って、

いや、大体はパン屋さんでサンドイッチを買って、適当にピクニックテーブルを見つけて食べて一日中森の中で過ごすこともあります。

ある日のピクニックテーブルからの眺め

これが秋のノルマンディーの田舎に住む私たち夫婦の週末の過ごし方です。

同時に、幼い頃に祖父母のうちに遊びに行ったときに、

祖父と伯父、いとこ達と一緒に栗を拾いに行ったり、アケビやすぐりを取りに行った思い出がよみがえります。

あれ?すぐりは夏だったかなぁ?

こんな風に、日本から遠く離れたフランスの森の中で幼い頃の思い出と共に楽しむ秋の味覚狩り。

あー、とっても贅沢な時間

次回は、私たちが海で収穫したものもご紹介します。 


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