「自分を知ることで新たな道が開けた」発達障害を受け入れ、障害者採用で新たなキャリアに挑む【わたしのキャリアストーリー#16】
パーソルダイバースでは、「障害者雇用を成功させる。そして、その先へ。」をミッションに掲げ、多様な社員がはたらいています。
”わたしのキャリアストーリー”では、多様性を尊重する組織で異なるバックグラウンドや経験を持つ社員が、どのように活躍し自己成長を遂げているのか、インタビューを通して紹介します。
16回目は、パーソルダイバース 受託サービス第1本部 Staffing受託第1事業部に所属するK.Y。
彼は、新卒から2度の転職を経験しました。
その過程で感じていた“はたらきづらさ”の原因は、自分が悪いのではなく発達障害の特性によるものだと知ったとき、長年抱えていたモヤモヤが一気に晴れた感覚があったと言います。
その後、障害者採用での転職を決意。パーソルダイバース入社から7年目を迎え、今ではサブリーダーとして活躍しています。
そんな彼のこれまでの歩み、仕事に対する価値観、そして将来についてインタビューしました。
※2024年9月取材当時の内容です。
仕事がうまくいかず、悩み苦しんだ日々
―学生時代のことや今までのご経歴を教えてください。
大学時代は、食品スーパーで約2年間、商品の品出しをするアルバイトをしていました。
決められた作業をコツコツと続ける仕事が自分に合っていると感じたため、卒業後は別の食品スーパーに就職しました。
しかし、正社員としてはたらき始めると、アルバイトとは大きく異なる仕事量や役割が求められることに気がつきました。発注作業やレイアウト変更、状況に応じた判断が次々と求められ、業務は多岐にわたりました。
それらの変化に素早く対応することが難しく感じて、結局1年ほどで退職する決断をすることになりました。
スーパーの仕事がうまくいかなかったのは、販売や接客といった仕事内容が自分には合っていなかったからだと考え、その後は学生時代から興味があった大学の入試広報を担当する営業として、広告代理店に就職しました。
しかし、入社から数か月経った頃から、上司からの曖昧な指示や電話応対で相手の言っていることが理解できず、全く違う内容を伝えてしまうことがありました。こうしたミスが重なり、次第に“はたらきづらさ”を感じて退職を決意しました。
2度目の転職先でも仕事がうまくいかず、発達障害について調べているうちに、自分もそうなのではないかと感じるようになりました。
しかし当時は、発達障害の検査を受けられる精神科を見つけることが難しく、やっとの思いで探し出して検査を受けることができました。
その結果、ADHD(注意欠如・多動性障害)とASD(自閉スペクトラム症)の混合型の発達障害と診断され、さらに、仕事上の困難が原因で二次障害として、全般性不安障害も併発していることが確認されました。
自分なりの対処法を知り、発達障害と向き合いながら
―診断を受けた後はどのような気持ちでしたか?
長い間、「自分の何が、どうなっているのだろう?」と悩み続けていた私にとって、大きな転機となりました。
これまでの苦しみや悩みの原因がようやく明らかになり、「やっぱりこれが原因だったのだ」と、自分の状態を理解できたことで、長年抱えていたモヤモヤが一気に晴れたような感覚がありました。
診断後、私は障害者手帳を取得し、障害者採用で転職活動をすることを決めました。
まず、障害者職業センターで3か月間職業訓練を受け、自分の障害特性を深く理解しました。また、特性に対する対処方法や必要な配慮を明確にし、周囲に対して効果的に伝える方法も習得しました。
その後、ハローワークの担当者の方からパーソルダイバースを紹介され、面接後オファーをいただくことができました。
―入社当初のことを覚えていますか?現在までの業務内容を教えてください。
2017年に入社した当時と比べると、現在の入社後の研修内容は少し異なるかもしれませんが、入社初日に研修用の分厚い資料を手渡されたとき、その情報量に驚き、頭が混乱してしまいました。
しかし、研修が始まると、人事の方々がとても丁寧にフォローしてくださり、最初に感じた不安はすぐに和らぎました。
オフィスの静かな雰囲気や、社員の方々の温かさに触れ、「ここでなら、安心してはたらけるかもしれない」と感じたことを今でも覚えています。
私は、パーソルグループ内の事務作業を受託する本部に所属しています。
業務内容によって事業部やチームが分かれていることが特徴です。
入社当初は名刺データの入力から始め、徐々にさまざまな業務を経験しました。
現在のチームでは、主にアルバイト求人情報をお客様からいただいた情報と照合する業務や、重要書類に記載された個人情報を専用システムに入力する業務などを担当しています。
2022年からはサブリーダーとして、12名のメンバー管理や、サポートを行う役割を担っています。
―サブリーダーになってからは、どのようなことを意識して日々業務に取り組むようになりましたか?
成長や変化を感じることがあれば教えてください。
サブリーダーとしての役割を担うようになってから、私は特にコミュニケーションの質を向上させ、信頼関係を築くことに力を注いでいます。
メンバーに対しては、一人ひとりの仕事に対するモチベーションを高めるために、彼らの話をよく聞き、やりたいことや目標を引き出せるように心がけています。
また、リーダーや上長に対しては、チームの目標達成や業務の効率化を図るために、報告・連絡・相談をしっかり行い、全体の状況を把握して的確な判断ができるよう努めています。
サブリーダーになって感じる自分の成長としては、自信が持てるようになったことは大きな変化です。
上長から信頼され、仕事を任されることで安心感が生まれ、自分の意見や判断に自信を持って説明できるようになりました。この成長は、事業部の風土や、かつて自分がメンバーだった頃に、リーダーや上長が私の意見や思いを汲み取り、アドバイスをしてくれた経験が影響していると感じています。
―長期的に就業するために実践していることや、特性に対処するための工夫を教えてください。
長くはたらくために実践していることは2つあります。
1つ目は、自分の状態をよく理解することです。
私の場合、全力で取り組むと時には体調を崩してしまうことがあります。そのため、あえて7~8割の力を意識して、余力を残しながら仕事を進めるようにしています。これにより、心に余裕が生まれ、結果的に安定したパフォーマンスを維持しやすくなると感じています。
2つ目は、常に目標を持って仕事に取り組むことです。
目の前の小さな目標と、少し先を見据えた大きな目標を常に設定することで、進むべき方向が明確になります。
これにより、成長や達成感を感じやすくなり、仕事へのモチベーションも高まります。
また、私には情報量が多いと整理や優先順位を決めるのに時間がかかり、曖昧な表現を理解するのが難しいという特性があります。
そのため、情報を記録して自分で整理する習慣を身につけることで対処しています。
様々な方法を試した結果、情報整理にはOneNoteが最適だと感じており、特にサブリーダーになってからは、プレゼン資料を作成する際や、アイデアのブラッシュアップにも役立っています。
―最後に今後のキャリアのことや展望を教えてください。
まず、今まで以上にチームのメンバーと良好な関係を築き、イキイキとはたらくことができる環境を作ることを目指しています。チーム全体が高い成果を出せるようサポートしていきたいです。
私が当社を選んだ理由は、「障害者雇用を成功させる」というミッションに強く共感し、障害の有無に関わらず、しっかりとしたキャリアプランがあり、マネジメント経験が得られる点に魅力を感じたからです。
そのため、現在の役割をしっかりと遂行しながら、将来的には、チームリーダーやマネジャーとしてのポジションを目指しています。そのために、日々努力し続け、自分自身の成長を図りながら、必要なスキルや経験を積んでいきたいです。
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パーソルダイバースは「グループ障害者雇用事業」と「対外支援事業」の2つの領域で事業を展開しています。障害者雇用に関する豊富な知見とノウハウを保有し、個人・法人・支援機関・自治体など多様なステークホルダーの皆さまとともに障害者雇用の可能性拡大に努めています。