#イラン
世界の半分、サファヴィー朝の古都イスファハーン(前編)
イラン(ペルシア)の見どころとしてたぶん一番と言っていいくらい有名なのは、江戸時代とほぼ同時代に興ったサファヴィー朝ペルシアの首都だったイスファハーン。ヨーロッパから貿易商たちがペルシアの文物を求めて詰めかけ、フランスの旅行家シャルダンも挿絵入りの豪華な旅日記を残し、世界の半分と謳われたサファヴィー朝時代の壮麗な街は、今も当時の美しい面影を残しています。
たとえば、サファヴィー朝の王宮やモスクや
ペルシア文学のなかのワインの酒杯(その1 ハーフェズ占い実践編)
ペルシア文学におけるワインといえばやっぱり、まず思い浮かぶのがハイヤームやハーフェズです。今日はおまちかねのハーフェズをめくって、ちょっと文学的なハーフェズ占いを!
愛の旅人たる長老がそなたに酒を勧める時/「酒を飲み、神の慈悲を待て」と言う/ジャムの如く目に見えぬ秘密に達したくば/来たれ、世を映す酒杯の友となれ/世のことが蕾のごとく閉ざされていても/そなたは春風の如く結び目を解く人となれ
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世界最古のワインとビール
シーラーズのワインの話が出たところで、今日は世界最古のワインとビールについて。
今までに見つかった世界最古のワインの痕跡は、イランのウルミエで出土された7000年前のワイン造りの壺やグルジアで発見された8000年前のワイン製造場跡だそうです。また世界最古のビールについては、イラン西部のザグロス山脈にあるゴディン・テペ遺跡で5000年以上前にビール醸造に使った壺(写真)やビール造りを図解した素焼き
古都シーラーズで薔薇色に染まるモスク(前編)
今日はペルシアの古都シーラーズから。シーラーズというと聞いたことのない人でも、ワインの銘柄の「シラーズ」はきっとどこかで目にしたことがあるかもしれません。シラーズ(Shiraz)はワインの産地として有名だったシーラーズの葡萄を植えてつくったワインで、知る人ぞ知る手頃で美味しい銘柄ですね。40年前のイラン・イスラム革命でシーア派イスラム色が前面に出てくる前の王政イラン(当時の国名はペルシア)では、昔
もっとみる砂漠の旅日記2 世界一不思議なルート砂漠
今日は世界一熱くて、世界一不思議な知る人ぞ知る秘境の砂漠、ルート砂漠についての話。どこにあるか知ってますか?
ラクダに引かれた隊商(キャラバン)が行ったり来たり、はたまた盗賊アラジンがキャラバンを襲ったり、開けゴマの呪文で盗賊たちがお宝を隠した洞窟の岩扉が荘厳に開いたり、あるいは、サン・テグジュベリが飛行機で不時着した砂漠で星の王子様に出会ったり… 砂漠をめぐるおとぎ話には何故だかいつも、エキゾ