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水だけで大丈夫?正しい水分補給の仕方
結論:ダメなことはないけれど、ミネラルも取れたらなお良いです。
こんにちは、はやとくです。
夏ですね。暑いです。
梅雨が明け、夏本番となるこの時期は、まだ暑さに身体が慣れていないため、毎年体調をくずす方が多くなります。
夏の体調不良と言えば、『脱水症状』。
そこで今回の記事では、
✅必要な水分量
✅水分補給が足りないリスク
✅オススメの水分
✅水分補給のタイミング
を解説します。
✅どのくらい水分補給したらいい?
皆さんは1日にどのくらい水分をとっていますか?
何もしなくても水分補給量は、のみ水だけで1200ml必要と言われています。
1200mlってどのくらいでしょうか?大きめのコップで1杯200mlとすると6杯分。
どうでしょう?意外と少ないと感じますか?
しかし、活動量によってはもっと飲む必要があります。1日仕事で活動したり、夏場や運動で汗をたくさんかいたときは、それ以上必要になります。
(引用:キューピー やさしい献立より)
✅水分が足りないとどうなる?
水分が足りない、脱水状態になった時のリスクはいろいろありますが、薬剤師の立場から重要ものをピックアップしました。
❶熱中症
暑い時期の運動や労働、高齢になると日常生活でもなりうる病気です。
熱疲労→熱痙攣→熱射病と重症になります。
【熱疲労】
脱力、めまい、吐き気など
【熱痙攣】
手足の痙攣など
【熱射病】
意識低下、臓器障害など
❷脳梗塞
❸心筋梗塞
どちらも脱水が原因で血栓(血の固まり)ができる可能性が高くなります。その血栓が脳で詰まれば脳梗塞、心臓なら心筋梗塞となります。
❹薬物の濃度が上がる
脱水や腎臓の機能低下(尿量の低下)で、血液中の濃度が上がってしまい、思わぬ副作用を招く可能性があります。
✅オススメの水分
❏水
食事をバランスよく摂っていたら、まずミネラル不足になることは少ないので、水で問題ありません。
ただし、がぶ飲みはやめましょう。急激な体液増加と体液が薄まることで尿量が増えて、かえって脱水が進んだりミネラルが薄くてなってしまうなど、危険です。
❏麦茶
緑茶や紅茶は利尿作用があるから、水分補給にむかないと言われます。でも麦茶のようなカフェインレスのお茶であれば大丈夫です。ミネラルも含んでいるので、むしろ水分補給に適しています。
❏スポーツドリンク
運動や労働でたくさん汗をかいたときに向いています。日本スポーツ協会では、塩分と糖分を含んだ飲料を推奨しています。
糖を含んだ飲料が推奨される理由は、腸での水分吸収を促進作用があるからです。糖分はエネルギーにもなります。運動で消費したエネルギーも合わせ補給できます。
ただし、運動をしない人が飲むとカロリーのとりすぎになってしまうこともあります。飲みすぎには注意しましょう。
❏経口補水液OS-1
水分補給としては最も適していますが、常時置いていたり持ち歩いている人は少ないと思います。そしてそこそこお値段もするので、ちょっとやばいかもと感じたときにドラッグストアなどで購入して飲みましょう。
✅水分補給のタイミング
こまめに水分補給したほうがいいですが、ここは外せないタイミングを紹介します。
❏就寝前・起床時
❏入浴前後
❏アルコールやカフェインをとった時・とった後
これらのタイミングは体が乾いている状態で、脱水の可能性が高いタイミングです。
最低でもこのタイミングで、コップ1杯ずつの水分補給をしましょう。
いかがでしたか?
夏場は本当に脱水症状で救急搬送される方が多いです。病院では点滴の在庫を増やす程です。
高齢になると熱中症の症状が出にくいので、気付いたときには重症なんてこともあります。
水分補給は喉が渇いたと感じる前にしましょう。