"ワーママ歴18年”子育てと仕事の「両輪」がウェルビーングな秘訣『ピートラ』Vol.86
ピープルで商品企画をずっとやってきて20年の、イノベ乗組員ましもん、
最近一番上の子が18歳、成人になりました!
振り返ると、私の仕事≒子育て と言えるくらい、仕事と子育て、別物ではなくそれぞれがあるからうまく回る「両輪」でここまでワーママやってきました。
仕事と子育て、別物として「両立」させるのではなく、相互作用がある「両輪」と捉えることで、結果、ウェルビーングに!!
仕事=おもちゃメーカーでの企画だからこその例になるかもしれませんが、仕事と子育て両輪で多角的な視点を持てた!
そんな私の子育てと仕事の両輪エピソードを第1子18歳成人記念に振り返ってみようと思います。ちょっとでも、同じようなワーママさんの参考になれば嬉しいです。
「鳥の目」(俯瞰)エピソード
子どもがいると思うようにいかず計画が崩れるのは当たり前。企画の仕事も仮説が崩れることは当たり前。変化することが前提だと、ゴールの認識が大事でプロセスは都度判断。
子どもが風邪ひいた〜じゃあ、Aさんに連絡してB案で仕事はお願いしよう、そうすればCのゴールは間に合う、、もし、Aさんができなくても、D案の準備はしておこう、、、等
思い通りにいかないことがスタンダードなので、何があっても慌てずに構えるタフな力がつき、ゴールを描いた上で、A案、B案、C案、、、と瞬時に複数案の戦略を想定することができるようになりました。
現状私のストレングスファインダー(強み)は「戦略性」ですが、
これは確実に、仕事と子育ての相乗効果からぐっと伸びて私の強みになったのだと思っています。
育休を4回とって子どもが増える度に、仕事でも責任を増やしてもらえ部下も増えていったことで、仕事と子育てで難題タスクを掛け算のように捉えながら、戦略スキルを磨くチャレンジができ、鳥の目を極めていくことができました!
「虫の目」エピソード
虫の目は鳥の目とは逆の視点。もともと目的やゴールを気にしがちな私にとっては、ゴールがわからない中、目の前のことに取り組むのはどちらかというと苦手でした。
でも、育休中強制的に仕事から離れ、子どもと向き合う時間ができたことによって強制的に、目的やゴールを考えずに、今目の前の子どもを楽しむ視点を持てました。目の前の子どもと向き合うことで気づけることもいっぱいあり、後からゴールが見つかることもありました。
これによって、復帰してからも、肩肘張らず、人と比較せず、自分ができることをしたらいい!ゴールは後からついてくる!という視点で無理せず子育ても仕事も自分らしくできるようになりました。
虫の目の視点は、私にとっては、自分の中での「余白」時間を取り戻すことであり、子育てをしたことで得られた貴重な視点です。
「魚の目」(時間軸)エピソード
子どもが生まれると、自分の子ども時代に遡ってアルバムを見返して思い出話をすること、逆に子どもの未来に思いを馳せて投資をすることは「あるある」エピソードではないでしょうか?
子どもという存在によって、現実が過去と未来と密につながり、時間軸のイメージの明度は確実に上がります。
また、仕事では過去の失敗から現状の行動を考えたり、未来を具体的に議論することは多々。仕事をしていることで広がった魚の目によって、子育てにおいても、自分の経験(昔はこうだったから〜)の押し付けにならず、未来志向で子どもの可能性を考えることができるようにもなりました。
魚の目は、職業に限らず、仕事・子育ての両輪だからこその視点の広がりを明確に感じやすいのではないでしょうか。
「コウモリの目」エピソード
大人の視点と子どもの視点は全く違うし、子ども一人一人も全く視点が違い、それが個性になっている。
もちろん、自分と違う・大多数と違う という視点で子育ての悩みを抱えることもゼロではありませんが、子どもが育ってくるにつれ、1人1人の個性を面白がる視点がどんどんアップしてきたと自負できます。
むしろ子ども達がある程度自立してきた今は、別の人生を4回擬似体験させてもらえてラッキーで楽しみ!!基本そんな心境です。
「決めつけるのはよくない」と長女が最近よく口にしますが、多様なことを認める力は子どもの方が優れているような気もして、子育てをすることで、仕事でも多様なことを強みにするチームづくりを意識できるようにもなりました。
ピープルの赤ちゃん観察の基本は、子ども視点に立つことを面白がる気持ち。ピープルで働いているという役得もありつつ、コウモリの目、仕事・子育て両輪によって確実に日々アップデートさせてもらってます。
第1子出産から育休復帰4回を経て仕事してきた18年間のワーママライフ。
思い出は美化されることを差し引いても、とってもウェルビーングな時間でした。
まず大前提に、乳幼児おもちゃメーカーピープルという恵まれた環境だからこそ!で、職場のみんなには感謝しかありません。
子育てと仕事を分けてバランスを考える「ワークライフバランス」ではなく、仕事もプライベートも分けない「ワークアズライフ」が提唱されつつあるように、子育ても仕事も境目なく繋がながら、点と点を線でつなげ面を増やしていけるように多様な視点を成長させていけることは、自分にとってのウェルビーングの秘訣。
これから子どもが大きくなり、子育ても仕事も、自分の生き方も変わってくるとは思いますが、1つ1つを分けてバランスをとろうとする思考より、自分の環境を丸っと受け入れて走っていきたいです。環境への感謝と好奇心丸出しで楽しむ気持ち!を忘れずに。