パトゥムタニ日記vol. 35〜麺にも焼き飯にも。グリーンカレーはいろいろ応用できます〜
コンビニでグリーンカレーペーストを見つけました。
久しぶりにグリーンカレー(แก่งเขียวหวาน/ゲーンキィアオワーン)作ろうっかな。
カレーペーストさえあれば難しくはありません。
鍋にサラダ油を熱してコブミカンの葉(ใบมะกรูค/バイマックルー)と
カレーペーストを香りがたつまで弱火でゆっくり炒める
ココナッツミルクの半量を入れて更に炒め、油が滲み出てきたら
残りのココナッツミルクと水、椰子砂糖、ナンプラーを入れて沸騰させる。
タイナス*(มะเขือเปราะ/マクアプロッ)と鶏肉を加えて弱火で煮込み、
好みで生の唐辛子を加える
最後にタイバジル(ใบโหระพา/バイホーラパー)を飾る
*thai eggplant :ころんと丸いタイのナスです。
皮が硬くて青臭いので生で食べるのはちょっと…ですが、火を通すと美味しい。
たまに、中に青虫が潜んでいるので、調理の時にドキドキします。
日本のナスで代用Okです。
詳しい作り方は、タイ人シェフが日本語で説明している
こちらのYouTubeがわかりやすいです。
グリーンカレーペーストは青唐辛子をベースにしたもので辛さ控えめ。
(あくまでもタイ人の基準です)
ココナッツミルクのコクと甘味が、骨つき鶏肉とくたくたのナスに絡んで
いい感じです。
できれば日本米でなく、ぱらりとしたタイ米に合わせるのがおすすめですが
このグリーンカレー、お米で作った生麺カノムチーンにかけたり、
インスタントラーメンでもグリーンカレー味が出ていたりと
麺との相性も良いんです。
茹でてお湯を切った麺に少し煮詰めたグリーンカレーをかけ、
唐辛子を漬け込んだナンプラーで味を整えるとまったり美味しいです。
余ったら翌日のお昼の焼き飯に動員。
タイ風味たっぷりの焼き飯です。
ココナッツミルクは悪くなりやすいので、
必ず一度沸騰させて、冷蔵庫で保存して下さい。
タイカレーのペーストは、日本のスーパーでもわりと普通に売っているのかな?
タイでは市場で計り売りしてますし、スーパーやコンビニでは
私が買ったようなインスタント袋詰めを売っています。
昔はそれぞれの家庭で作っていたようですが
今回、タイ語のグリーンカレーのレシピをざっとみたところ
カレーペーストをいちから作っている人はほとんどいませんでした。
1991年発行の『タイ家庭料理入門』という本の対談の中で
園田うめ子さんが
「昔は手作りが当たり前だった」
とおっしゃっています。
昭和21年に来タイされた彼女のお家には3〜4人の女中さんが居て、
毎日、朝から石臼で材料を叩いて
その日使う分のカレーペーストを作っていたそうです
青唐辛子、ニンニク、赤シャロット、ナンキョウ、レモングラス、
コリアンダーシード(粉末)、コリアンダーの根、コブミカンの皮、
ウコン、白胡椒(粒)、蝦醤 etc
叩いて潰して、ペーストにするのはさぞ大変だったと思います。
このインスタントカレーペーストがなかったら
女中さんがいなくなり、共働きが増えた1980年代に
タイの家庭料理は、廃れてしまっていたかもしれません。
そして我が家でグリーンカレーが作られる日は、永遠になかったでしょう。
(だって めんどくさいし😒)
袋詰めのカレーペーストには香辛料も入っているので
コブミカンの葉やバジルは無くても、結構それらしく作れます。
週末にでも、ぜひお試しを!
本日もお読みいただきありがとうございました。