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約2年ぶりに、2歳7カ月の娘がカレーライスを食べてくれました


離乳食をはじめたのは生後5カ月。はじめはミルク以外の味覚が珍しくて、にんじん、さつまいもなど、いろいろな食べ物を口にしてくれていました。
離乳食に関する本を読んで手作りしたり、栄養面を考えて市販の離乳食を使ったりしていたのです。

◆はじめは食べていた

月齢が9カ月くらいになると幼児用のカレールーで作ったカレーライスも、コーンクリームスープも、グラタンも小食でありながらも食べていました。
  
しかし、月齢が進むにつれて味覚が発達すると好き嫌いや警戒心が強くなり、ミルク以外のものを口にしなくなってきました。私は、わらをもつかむ思いで「BLW(Baby-Led Weaning)赤ちゃんが主導ですすめる離乳食」を実践することにしたのです。
 

◆赤ちゃん主導の離乳食、BLWとは

赤ちゃんが自分で食べる順番や量、ペースを決めて自分で食べる。Baby-Led Weaningは赤ちゃんの食べる意欲を引き出す、赤ちゃん主導の離乳食の進め方です。

出典:https://babyledweaning.or.jp/about_blw/

BLWは親が自発的に食べさせる行動はせず、子どもが自分から興味を持って食べるのを待つ方法です。しかも、生後5カ月からの固形物。

離乳食を始めた当初から、この方法で離乳食をすすめていればまた違った未来があったのかもしれません。生後10カ月ほどになってからはじめたBLWで劇的な効果はありませんでした。けれど、BLWのおかげで確実に離乳食の進みは変わりました。
 
今までミルクや牛乳以外を口にしなくなっていたのに、ミニトマトやとうもろこしなどの固形物を食べるようになったのです。1歳の誕生日に作ったケーキを完食してくれた時は、とても感動しました。


1歳の誕生日に赤ちゃん向けの電子レンジでつくるスポンジセットを使いました

このまま「食事は楽しくておいしいものだとわかってくれたらいいな」と切に願ったものの、この考えは甘いのだと後に痛感しました。
 
BLWは子どもに食べることを強要せず、見守り、フォローすることを心がけて、本人の意思に任せる方法です。それは本当につらくて、苦しくて、悲しい日々でした。
 
たまにスプーンで料理を口元まで運ぶものの、拒否されます。自分で食べられるようにつかみやすいもの、食べやすいものを用意しても、全く手に取ろうとしないのです。
 

◆同い年の子どもと比べてしまう

私には数日違いで出産した、同じ病院のママ友だちが数人います。そのお子さんたちは好き嫌いはあるものの「料理」をおいしそうに食べているという内容の話を聞いて落ち込みました。

また、ママYouTuberの方々が自分の子どもに離乳食を与えている動画を見たとき、私は自分のあふれる涙や、おえつを抑えることができませんでした。
 
2歳半になっても「家畜の餌」のようなものばかり口にする娘と、「料理」をおいしそうに口にしているお子さんの食事の違いに絶望していたからです。わかっています。いつかは必ず娘もきちんとした「料理」を食べるようになることを。
 
それでも、自分が今まで数年かけてきた努力が報われず、レジャー施設などで食事をする際にキッズメニューを頼んでも一切口にしてくれない子どもをみているのはつらかった。ミルクや牛乳を哺乳瓶でしか摂取しない娘を不安に思ったこともありました。
 
娘の食事は牛乳、りんご、とうもろこし、ほうれん草、わかめ、ポテトフライ、ミニトマト、巨峰などのぶどう、黒豆の煮物、ミニかにぱんを揚げてキビ砂糖とシナモンやきな粉、黒すりごまをかけたものがメインです。試行錯誤の末、砂糖は栄養が豊富なキビ砂糖を選びました。

ポテトも決まった形の物しか食べず、ぶどうは巨峰などの粒の大きい黒いもの。黒豆の煮物は少しでも茶色みをおびていると手もつけません。ポケモンパンの蒸しケーキを食べられるようになったくらいで我が家は大喜びでした。
 

◆突然まえぶれもなく食べた

そして昨日。

いつも料理を作ってだしても見向きもしない娘が、なぜか今回はスプーンを口にも持っていくと口を開けて食べてくれたのです。2年間全く口にしてくれなかったカレーを…。

とうもろこしなどに、コーンクリームやカレーがついているだけで絶対に口にしなかった娘が、普通に食べてくれたのです。
 
私はとても驚きました。娘の食への関心がそがれないよう極力平静を保ちがなら、娘に「おいしいね、よく食べられたね」と一口食べるごとに声をかけ、頭をなでます。もともと小食過ぎるくらいの娘が料理の3分の1を食べただけでスゴイことでした。


とうもろこしとパプリカ、ミニウインナーとポテトフライ(冷凍)を幼児用カレールーで煮込んだもの

◆それでも苦しい幼児食はつづく

きっと、今回これだけ食べてくれたから次回からはカレーライスをたくさん食べてくれるだろう。それは絶対にありません。子どもは気まぐれです。今回食べたから次回も食べるとは限らないのです。
 
それでも、進展があったことだけは感謝しなければいけません。私はこれからも、苦しくてつらい幼児食を提供していくことになるのでしょう。

2年の間に作った離乳食と幼児食の一部です
白米に関しては、西松屋などで販売していた減塩の海苔の佃煮をぬると食べてくれることも


何が食べれられて、食べられないのかが分からないので多種多様に
2歳のバースデーケーキはつくったものの、さわりもしませんでした

これらのほとんどは娘が手をつけてくれなかったので、親が食べました。

◆子どもの個性によって変わる

これらの苦しみを味わうことなく、パクパク食べてくれるお子さんを育てていらっしゃる方もいると思います。けれど、それはなにも苦労がないということではありません。

私のママ友だちの中には食事は問題ない。けれど、ベビーカーに乗るのを嫌がる。雨が降っていても毎日公園などにいきたがってかんしゃくをおこす。外出時に落ち着きがなくてすぐにどこかへ走り去って行ってしまう。そういった苦労で子育てに疲れて苦しんでいる方がいます。

私がそのママ友だちの食事風景をうらやましく思っていました。その一方でママ友だちは、外ではおとなしくしてくれる私の娘を、うらやましく思っているのです。

ママ友だちは、私の娘がおとなしくベビーカーにのっていること、喫茶店で大人用の椅子に座らせてもおとなしくその場で遊んでくれている風景が切実にうらやましいと言っていました。

外食をすると子どもが食べ終わった途端に椅子から降りて走っていこうとするので、毎回止めるのが大変なのだそうです。これは育て方うんぬんではなく、子どもの個性なので親が悪いわけではありません。

親がどうにかしてあげたくても、子どもの探究心やこだわりはどうしようもないのです。

なので、娘が食事に興味を持たないのも仕方ないのでしょう。今は少しずつ成長しているところなのですから。


◆あなたはがんばっています

娘は小食ですが、同年代の子どもたちよりも身長が高く、筋肉もありとても元気です。喜怒哀楽を惜しみなく表現し健康そのもの。それは料理を食べていなくても、代用できる栄養があるものを摂取しているからだと思います。
 
私のように離乳食や幼児食で悩んでいる親御さんに伝えたいです。
 
あなたはがんばっています。子どもが食べないのはあなたが悪いのではありません。何かで栄養がとれていて、子どもが笑顔で元気なら大丈夫です。
 
食べ物は口にしないのに本や紙、ゴミのようなものを口に含むのはなぜなのかと憤る気持ちもでてくるでしょう。それでも子どもは成長します。いつかは食べてくれるのです。
 
本当に栄養が足りていない子どもは、笑顔にもなりません。肉もつきません。元気に走り回っているなら大丈夫です。今、元気な子どもの笑顔を見てあげてください。
 
つらいとは思いますが、一緒にがんばりましょう。

◆子どもに喜んでもらいたいご飯型

ここで、私が少しでも子どもに喜んでもらいたい、食事に興味を持って欲しいと購入して使ったご飯型を紹介させてください。

これらのアイテムは長く使えそうだと思ったので、迷わず購入しました。
他にも100円ショップでも似たようなアイテムがたくさん売られています。

かわいいお弁当を作るのにも重宝しそうですね。
季節によって新作が次々とでてくるので、見ているだけでも楽しいと思います。少しでも皆さんの参考になったらうれしいです。

長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。また来ていただけたらうれしいです。

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ペン吉
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