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娼婦をあつめた『ウィーンの森ティーパーティー』は教育現場のロールプレイングの基礎だった
ロールプレイって、教育研修でやったことありますか?
じつは、役柄になりきって練習するロールプレイって、とある医師のあやしい趣味から生まれたんですよ。
今回は、教育現場のロールプレイングは娼婦をあつめた『ウィーンの森ティーパーティー』がきっかけで始まったことを紹介します。
『ウィーンの森ティーパーティー』
ウィーンの森ティーパーティーって、なんだか楽しそうですよね。
アメリカの精神科医J.L.モレノは、社会問題に関心がつよかった1910年ごろにウィーンの森にいた安い娼婦をあつめて、みんなに人生を語らせることで、魂の浄化できることを発見しました。
みんなが満足して、家に帰っていくのを確認したモレノは、集団で語り合うことは治療につかえると思いついたのです。
禁煙やアルコール依存症の患者たちが、輪になって自分の体験談を話しながら進めていく医学的治療法を見たことありませんか?
あの治療法の起源は、ウィーンの森でおこなわれたパーティーだったのですからおどろきですよね。
モレノ医師の有名な研究は、もうひとつあります。
モレノのサイコドラマ
サイコドラマとは、アメリカの精神科医モレノが創始した集団心理療法の一技法で、患者の集団にある題の劇を即興で自由に演じさせ、自然に心の内部が表現されるようにする心理劇のことです。
モレノは、演劇が大好きで、あるとき主催する劇団の主演女優の夫から相談を受けました。
モレノは、夫から主演女優の問題行動をきき、あることを思いつきました。
主演女優にヒステリックにわめきたてる娼婦の役を演じさせたのです。
主演女優に集団の前で自らの抱える悩みを演じさせると、私生活でヒステリックがおさまったのです。
このエピソードから、サイコドラマを使った集団療法が発展していきました。
サイコドラマもロールプレイの基礎
モレノのサイコドラマは、グループという舞台で、現実の生活体験を自分が
演じたり、役割を交換して演じるというものでした。
お互いが、役割を演じる過程で、気付きや共感が生まれ気持ちが救われて行動が変わるという点で、教育研修現場のロールプレイにつながっています。
沼ペン心の声:モレノ医師、娼婦好きだな・・・
わたしたちが必死にやっていたロールプレイって、モレノの趣味から生まれたのね。
最後に
今回は、教育現場のロールプレイングは娼婦をあつめた『ウィーンの森ティーパーティー』がきっかけで始まったことを紹介しました。
アメリカの精神科医モレノは、ウィーンの森にいた安い娼婦をあつめて、みんなに人生を語らせることで、魂の浄化できることを発見しました。
『ウィーンの森ティーパーティー』のあと、みんなが満足して、家に帰っていくのを確認したモレノは、集団で語り合うことは治療につかえると思いついたのです。
『ウィーンの森ティーパーティー』と『サイコドラマ』では、気付きや共感が生まれ、気持ちが救われて行動が変わるという点で、教育研修現場のロールプレイのもとになっているのです。
会社でロールプレイをする際には、娼婦好きのモレノさんから始まった文化だと思い出してみてくださいね♪
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