お金持ちのルールは旧約聖書で紹介されていた!旧約聖書にでてくる『階層組織』とは?
お金持ちの特徴は、自分で労働をせず、他人を働かせてお金を生み出すビジネスを持つことです。
2000年に発刊された世界的ベストセラー「金持ち父さん、貧乏父さん」で有名なロバート・キヨサキ氏は、従業員、自営業者、ビジネスオーナー、投資家の4つに分けて働き方を紹介しましたが、紀元前から存在する旧約聖書でも、お金持ちになるための方法は紹介されていたのです。
今回は、お金持ちのルールを紹介していた旧約聖書にでてくる『階層組織』について紹介していきます。
4つの仕事の種類『クワドラント』とは?
『クワドラント』とは、働き方やお金の入ってくる仕事の種類を4つに分けたものです。
『E』-employee-従業員
「安定」を重視するサラリーマンの方などがこちらにあたります。
会社に雇用される代わりに自分の労働力を提供し、報酬を受ける働き方です。
メリット
①成果より時間を元に給与が発生している。
②会社のシステムに従って働いているので専門力は比較的低くて済む。
デメリット
①自分が働けなくなったときに収入が途絶える。
②税金面で他のクワドラントより節税が出来ない。
『S』-self-employed-自営業者
「自分のやりたいことをしたい」を重視した自営業者を指します。
メリット
①指揮命令者が自分なので行動に制限がない。
②労働の対価をダイレクトに受け取ることができる。
デメリット
①働いた時間でなく、成果が収入源となる。
②自分が働けなくなったときに収入が途絶える。
EとSの共通点
E(従業員)とS(自営業者)は自分の時間を切り売りをして収入を得るので、働けなくなると一気に収入がなくなります。
また、時間的余裕が少ないです。
税金的な面でお金持ちになろうとしてもスピードが遅くなります。
『B』-business owner-ビジネスオーナー
会社などのオーナーを指します。
メリット
①会社の仕組みによって自分以外が働いてくれる
②節税できる範囲が大きい
デメリット
①社員を雇用し続ける必要がある
②仕組みを作り出さなければならない
『I』-Investor-投資家
お金でお金を作り出す投資家を指します。
メリット
①ESBの方々が自分の為に時間を使いずっと働いてくれる
②ありすぎて書ききれません・・・
デメリットなんかありません(笑)
BとIの共通点
この2つの共通点は他人が自分の為にずっと働き続けてくれる仕組みを持っていることです。
また、時間的余裕があります。
税金的な面での優遇があり、お金持ちになるスピードがとても早いです。
次に「他人が自分の為にずっと働き続けてくれる仕組み」について紹介していた旧約聖書の内容を紹介していきます。
旧約聖書で紹介された階層構造のエピソード
映画「十戒」で有名な『出エジプト記』(旧約聖書2番目の第18章)でモーゼが迫害を恐れてユダヤ民族を率いてエジプトを脱出して、神の山に宿営していたときの話です。
モーゼは、舅である祭司エテロのもとに、妻と2人の息子を先に返していましたが、エテロはこのモーゼの妻子を連れてモーゼの宿営地を訪れ、次のようにモーゼにアドバイスしました。
「お前のしていることは、無理がある。おまえ自身も一緒にいるこの民も、きっと疲労困憊してしまうだろう。」
「争いごとがお前には重すぎて、お前ひとりでそれを片付けることができない相談だからだ。」
(中略)
「お前はすべての民の中から、神を畏れる有能な信頼すべきひとたち、利得を憎む人たちを選び出し、それらの人たちを千人の頭、百人の頭、五十人の頭、十人の頭として彼らの上に置くがよい。」
「彼らがいつもこの民を裁くようにし、大きな争いごとのときはみなお前に持ってこさせるのだ。」
※関根正雄訳<1969年>旧約聖書 出エジプト記 岩波書店 pp.56-57
階層構造とは
階層構造とは「千人の頭、百人の頭、五十人の頭、十人の頭として彼らの上に置くがよい」という言葉の通り、集団における責任者を作り出し管理する構造のことです。
2000年に発刊された「金持ち父さん、貧乏父さん」よりも早く、前10〜前1世紀の間にヘブライ語で書かれたユダヤ教の経典「旧約聖書」内で「他人が自分の為にずっと働き続けてくれる仕組み」の重要性について紹介されていたのです。
最後に
今回は、お金持ちのルールを紹介していた旧約聖書にでてくる『階層組織』について紹介しました。
お金持ちの特徴は、自分で労働をせず、他人を働かせてお金を生み出すビジネスを持つことです。
2000年に発刊された世界的ベストセラー「金持ち父さん、貧乏父さん」で有名なロバート・キヨサキ氏は、従業員、自営業者、ビジネスオーナー、投資家の4つに分けて働き方を紹介しましたが、紀元前から存在する旧約聖書でも、お金持ちになるための方法は紹介されていました。
ユダヤ教の祭司エテロは、モーゼに「お前はすべての民の中から、神を畏れる有能な信頼すべきひとたち、利得を憎む人たちを選び出し、それらの人たちを千人の頭、百人の頭、五十人の頭、十人の頭として彼らの上に置くがよい。」と『階層構造』を教えました。
階層構造を教えたエテロは、お金持ちのルールである「他人が自分の為にずっと働き続けてくれる仕組み」をつくることの重要性をモーゼに教えていたのです。