市場で長く生き残るために必要な4つの基準!バーニーの『VRIO/ヴリオ』フレームワーク
ジェイ・バーニーは、持続的な競争優位性の源泉かどうかを見分ける判断基準は4つあると『VRIO/ヴリオ』フレームワークを主張しました。
『VRIO/ヴリオ』フレームワークとは、経済価値、希少性、模倣困難性、組織のことで、企業が長く生き残るうえで必要な4つの基準のことです。
今回は、市場で長く生き残るために必要な4つの判断基準である、バーニーの『VRIO/ヴリオ』フレームワークについて紹介していきます。
ジェイ・バーニー
ジェイ・バーニーは、オハイオ州立大学の教授で経済理論の大家です。
同じ業界にいる会社が、企業間で収益に差があるのは経営資源の使い方であると考え、経営資源の考え方を式にしました。
バーニーは、経営資源=立地などの有形資産+ブランドなどの無形資産+経営管理能力・判断という式で表しました。
また、資源の使い方が良ければ「持続的な競争優位性につながる」とVRIOフレームワークを作りました。
VRIOフレームワークとは?
VRIOフレームワークとは、企業が持つ経営資源の独自の強みや弱みを分析するフレームワークのことです。
①Value:経済価値
顧客にとって価値があるのか?
②Rarity:希少性
他社には手に入れにくいものか?
③Imitability:模倣困難性
真似しづらいものか?
④Organization:組織
各資源を有効に活用できる組織か?
企業が長く生き残るためには、『VRIO/ヴリオ』4つの判断材料を使い経営資源をどこに使うかなどを分析することができます。
VRIOフレームワークは、多くの有名企業で使われておりトヨタでも活用されています。
トヨタのVRIOフレームワーク
実際にトヨタでは、VRIOフレームワークが活用されています。
①Value:経済価値
顧客にとって価値があるのか?
⇒トヨタ車は他社メーカーと比べて性能が高く、耐久性にも優れているので世界中の顧客に喜ばれています。また自社工場を持ち生産に関しての変更に即対応ができるので何があっても顧客は安心して商品を購入することができます。
②Rarity:希少性
他社には手に入れにくいものか?
⇒工場では、ロボットを導入した生産に力を入れており、ガソリン車から燃料電池・水素エネルギーにシフトするなど、未来に向けて開発しているので希少性が高い自動車メーカーになります。
③Imitability:模倣困難性
真似しづらいものか?
⇒トヨタは「ムダ・ムリ・ムラ」をなくし、贅肉を削るという意味のリーン生産方式を採用しており、他社が簡単にマネできない技術を持っています。
④Organization:組織
各資源を有効に活用できる組織か?
⇒トヨタは、自動車メーカーで長くトップを走ってきた企業でもあり、系列モデルというトヨタを支える部品メーカーを多く抱えているので生産方法にも口出しができる強い組織になっています。
バーニーが作り出した『VRIO』フレームワークは、企業が長く生き残るために必要な4つの判断基準として活用されています。
最後に
今回は、市場で長く生き残るために必要な4つの判断基準である、バーニーの『VRIO/ヴリオ』フレームワークについて紹介しました。
オハイオ州立大学の教授ジェイ・バーニーは、企業が長く生き残るために『VRIO/ヴリオ』と呼ばれる4つの判断材料を使い、経営資源をどこに使うかなどを分析することにしました。
『VRIO/ヴリオ』フレームワークとは、経済価値、希少性、模倣困難性、組織のことで、企業が長く生き残るうえで必要な4つの基準のことです。
バーニーの『VRIO/ヴリオ』フレームワークは世界的企業トヨタでも活用されており「持続的な競争優位性」を判断する指標になりました。