めっちゃ大変だった『創業計画書』作り。【コンセプト編】
鹿児島市の騎射場で居酒屋『ペンギン酒店』を夫婦でやっています。ちなみにペンギン酒店は、こんなお店です。
前回は創業計画書に手をつける前までのことを書いてみました。
今回はその続き。コンセプトをまとめて創業計画書を作るまでのことを書いてみます。
・お店を開店する時に一番こまったこと
開店の準備をする時に困ったことはいくつかあったけど、その最たるものが「融資申請と物件確保、どっちから手を付けていいかわからない」というものでした。
融資を申請するためには物件を決めないといけないし、
物件を確保するためには融資を決めないといけない。
結論から書くと、ぼくたちは不動産屋さんと大家さんに物件を仮押さえしてもらってから、融資を申請しました。
☆創業計画書(コンセプト部分)を作る
☆物件を仮押さえしてもらう
☆物件をもとに店舗デザインをすすめてもらう
☆創業計画書(数値部分)を作る
☆融資を申請する
という流れです。
・創業計画書(コンセプト部分)を作る
創業計画書を書くにあたって、本やネットでいろいろと調べていくうちに、創業計画書とは2つの部分から出来ているということがわかりました。コンセプト部分と数値部分です。
ぼくたちの創業計画書のコンセプト部分は
・ぼくたちふたりの略歴→今までやってきた仕事、世界一周新婚旅行の経験など
・創業の動機→続けられるか、発展させていけるか
・お店のコンセプト→お店の全体像をざっくりと
・ぼくたちの強み→そのお店をぼくたちがやると成功させられると思う理由
・お店を出すエリアでの市場、競合環境→自分たちの作るお店のニーズがそのエリアにあるかどうか
・ぼくたちの具体的なターゲットイメージ→どんなお客さんがぼくらのお店に来てくれるのか
という項目からなっています。詳しくは創業計画書のパワーポイントをファイルをみていただければと思います。目次と前半のコンセプト部分を見ていただけます。後半は次回のnoteにて有料部分で公開しようと思っています。
・物件を仮押さえしてもらう
お店はもちろん物件ありきです。ぼくたちはいくつかの不動産屋さんに同時に物件を探してもらっていました。実際に開店の1年前くらいからはちょこちょこ内見もしていました。
内見した物件については店舗デザイナーさんにも図面を見てもらって、
「スケルトンでこの広さだとこれくらいかかるかな」とか
「エアコンとトイレがついてるからこれくらいでいけるかな」とか
工事費の目安を教えてもらっていました。
現在の物件と出会って、不動産屋さんと大家さんに仮押さえをしてもらい、デザイナーさんに下見に来てもらったのが2018年11月22日でした。
仮押さえするために、大家さんにもめちゃめちゃプレゼンしました。創業計画書も出来たらすぐに見せにいきました。結局家賃発生時期もかなり待ってもらいました。ありがたかったです。
・物件をもとに店舗デザインをすすめてもらう
2018年11月22日、東京から鹿児島に来てくれた店舗デザイナーさんと最初の現地打ち合わせをしました。物件を実地で計測してもらい、東京に戻ってからもいろいろと話し合いながら図面をあげてくれました。図面が固まってきたところで工事についての見積書もあげてもらいました。
ぼくたちの場合は店舗デザインをしてくれる人と、現地で施工をしてくれる人がどちらも建築士さんだったので、チームみんなでアイデアを出し合ってすすめることができました。最初にあがってきたデザインをもとにどんどんアップデートされていきました。
・コンセプト部分を作る時に参考になる本をひとつだけ紹介します。
ぼくらが開店してから発売された本ですが、
bar bossaの林伸次さんが書いた『なぜ、あの飲食店にお客が集まるのか』は、これから飲食店をはじめようと思っている人たちにとって、とても参考になる本だと思ったので紹介します。
楽天ブックスだとこちらです。
・創業計画書(数値部分)を作る
ここから一気に創業計画書の数値部分を作りました。
・席数・回転率・客数の想定と単価の理由(根拠)
・売上利益計画の詳細
・FL比率の工夫
・メニューと料金
・営業時間
・集客施策
・開業予算
ここについては次回のnoteで解説していきます。
創業計画書に書ききれなかった部分や、開店して一年が過ぎた今振り返ってのあれこれも一緒に書いていきます。
・融資を申請する
ぼくたちは日本政策金融公庫と信用金庫との協調融資というかたちを使わせていただきました。
そして、鹿児島市役所の中にあるSOHOかごしまや
かごしま産業支援センターのよろず支援拠点で
創業計画書を何度も見てもらってからの融資申請だったので、一度も書類を戻されることなく2019年2月には無事に融資が実行されました。
・次回は創業計画書の数値部分を有料公開します。
次回は創業計画書の数値にまつわるあれこれを書いていきます。実際の融資申し込みで使用したペンギン酒店の創業計画書の全体もパワーポイントのファイル形式で最後に添付しておきます。
次回のnoteは後半部分と創業計画書の数値部分が有料になります。有料にしているのは、ちょっとその売上でサポートしたいことがあるからです。ぜひ購入サポートいただけたら嬉しいです。
今回のようにパワーポイントファイルで添付してあるので、使えるところは流用していただくこともできると思います。
ぼくたちはこのnoteのプロフィールにも書いているように、飲食店での『新しいはたらきかた』を作り上げることを、まずは、めざしています。
具体的には、ちいさく独立して自分たちの価値観をたいせつにしたゆたかな人生を送るひとたちを応援したいと思っています。
そのためにぼくたちが出来ることをこれからもやっていこうと思っています。
今応援しているのは、ペンギン酒店のスタッフ、ようちゃんです。
9月1日には第一回のイベントも開催します。ぜひぜひいらしてくださいね。