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「卓球からボクシングへ:"読み"の力を鍛える新たな挑戦」

卓球は私の人生そのものだ。
学生の頃から続けてきたこのスポーツを、
今でも情熱を持って続けている。
マスターズ大会で県代表になる夢を追い、
毎日のように練習に励んでいる。
それでも、どうしても超えられない壁があった。
それが、「読み」の力だ。

試合中、私はつい目の前のボールに反応してしまう。
点数を取った理由や狙われたポイントの分析ができず、
常に「自分のやりたいこと」に固執してしまう。
そして、8-8のような競った場面では、
メンタルの弱さが出てしまい、
大事なポイントでミスをする。
技術は備わっているはずなのに、
総合的な勝負になると結果を出せない
自分が悔しかった。

そこで私は、自分を変えるために
まったく異なる世界へ飛び込むことを決意した。
それが、「ボクシング」だった。


ボクシングで学ぶ"読み"の本質

ボクシングジムの扉を叩いた日、
緊張と興奮が入り混じる感覚を覚えた。
卓球とはまったく異なるスポーツだと思っていたが、
実際にトレーニングを始めてみると、
意外な共通点に気づくことができた。

ボクシングでは、相手のパンチを避けるのは、
ほとんど「読み」の力だ。
パンチが当たれば痛い。
この痛みが強制的に集中力を引き出す。
相手の表情やフェイント、
足の位置から次の動きを予測し、
一瞬先を読んで動く。
卓球で必要な「次を読む力」を鍛えるには、
これ以上ない環境だと感じた。

ジムでのトレーニングは
足のステップを特に意識している。
相手よりもとにかく動いて
一瞬動きが遅れた瞬間を見つける訓練をしている。
パンチが頭に当たった時はなんでだろうと考える。
痛いし、悔しいし。
それでも、「読み」の力を鍛えるために、
私は休むことなくジムに通い続けている。


変化の兆し

ボクシングを始めて4か月が過ぎた頃、
ふと自分の卓球プレーに変化が現れていることに
気がついた。
まだ目に見える結果には結びついていないものの、
練習試合の中で以前より冷静に相手の動きを
観察できるようになっている。
相手のサーブ前の癖やラケットの動きが
自然と目に入り、
次の一手を考えながら
動ける場面が増えてきたのだ。

また、メンタル面でも少しずつ成長を感じている。
マスボクシングでは、
極限の緊張感の中で冷静さを保つ
訓練を繰り返してきた。
その経験が、卓球の競った場面でも
役立つようになってきている。

もちろん、卓球の成績そのものが
劇的に改善したわけではない。
実力が目に見えて伸びるには、
もっと時間が必要だと痛感している。
しかし、少しずつ自分が変わっている実感が、
私の新たなモチベーションとなっている。


成長はこれから

ボクシングを通じて感じたのは、
卓球の練習に直結するスキルだけでなく、
スポーツにおける「準備」と「精神力」の大切さだ。
相手の動きを読む力を磨くことも重要だが、
それ以上に、自分の弱さに向き合い、
克服しようとする努力が、
結果的に大きな成長につながると確信している。

まだ道半ばだが、この挑戦はきっと実を結ぶはずだ。卓球で大きな結果を残すために、
今日もジムで汗を流し、
ボクシングのリングで読みと反応を鍛える。
挑戦を続ける限り、
必ず次のステージが見えてくると信じている。

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