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Take-26:映画『スプリット(2016)』は面白かったのか?──あるいは『バレンタインを迎え撃て!』の巻

── BGM:Mr.children『マシンガンをぶっ放せ』

CNN

 さて、世の恵まれぬ男性オス諸君よ……。
( ざわざわ──(゜Д゜) )

 心の準備はできたか?
( ゴクリ──(゜A゜;) )

 バレンタインがやってくるぞぉーーー!
( うぉぉぉぉぉぉぉ!ι(`ロ´)ノ )

 逃げるぞぉーーー!
( うぉぉぉぉぉぉぉ!ι(`ロ´)ノ )

 隠れるぞぉーーー!
( うぉぉりゃぁぁぁぁぁ!ι(`ロ´)ノ )

( 食糧よし!── )
( 飲料水、OK!── )
( X、Facebook、インスタ、Bluesky、Threads──その他SNS、リア充よりの画像受信、全てOFF! )
( 毛布、および、引きこもり対策用映画DVD、確保OK!── )

「映画班二等兵!」
( はっ! )
(`□´)ゝ

「一応確認しておくが、調達してきた映画は、よもや『恋愛もの』や『青春もの』などではあるまいな」
( ギクリ── )

「どれどれ──」

ar web

ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016)』に『アバウト・タイム/愛おしい時間について(2013)』、『きみの瞳が問いかけている(2020)』…………だ、と? 貴様! 本気で生き延びようとする気があるのかっ!」
( は、はひー、お許しください! )

「ぐ、ぐぐぐ……よりによってこんな日に……こんなクソ爽さわやかな……ラインナップを借りてくるとは、おまえほんっとバカだろ? しかも野郎一人で? よくもまあ恥も外聞もなく……。きっとレンタルショップ店員のお姉さんの頭の中ではだな『ふっ、可哀想なやつ……』と思われてることがわからんのかぁっ!」

( も、申し訳ありませんっ! せめて映画の中だけでもと、つい、つい……夢を見てしまいましたぁ! )

「連れていけ──」
( 総統! 総統ーーー! お許しをーーー! )

「映画班一等兵!」
( は、はっ! )
(`□´)ゝ

「まさか、おまえまでふぬけたチョイスをしてきたわけではあるまいな」
(抜かりありません、自分はホラーとサスペンスのみであります!)

映画『サプライズ』
チケットぴあ
映画『スプリット』
NBCユニバーサルキャンペーン
映画『血のバレンタイン』のワンシーン
HOROR BAKA

( 自分は『サプライズ(2011)』に『スプリット(2016)』、『血のバレンタイン(1981)』──とまあ、こんなラインナップを選んで参りました! )

「『皿のヴァン・アレン帯』だと……!」
( お言葉を返すようですが総統、皿ではなく血であります。さらにヴァン・アレン帯ではなくバレンタィ………… ごふっ! )

「現実逃避しやすいホラーなジャンルでまとめたことは誉めてやる。が、ストレートにバ、バ……バレンタイ〜ンなどという言語のつくホラーを選んだのは貴様の心が乱れている証拠だぁっ! うつけものめが!」
( そ、総統! ここはぐっとこらえてやってください。15日の朝が来るまでこれでなんとか、なんとか持ちこたえようじゃありませんか! )

「ぐぬぬ……。し、仕方あるまい。よし、カーテンを閉めぃ!」
( カーテン、閉めっ! )
「全員、毛布に潜れぃっ!」
( 毛布!潜れっ!) 
………………………………………………………………………………………………………………………………

( そ、総統…… )
「なんだ一等兵」
( そういえばいつからかGODIVAが『義理チョコはもうやめよう』とキャッチフレーズを展開してるらしいですね…… )

「残念ながら一等兵、義理チョコという流れ弾にすら掠りもせぬ我々にとって、そんなことは全くもって無関係だ」
( いえ、そうでなく……義理チョコが廃止されると一部の女子中高生が少し困ったことになる──先日そういう記事を読みまして )

「ぬ?」
( つまりですね、本当は好きな男の子に『どうせ誰からももらえなかったんでしょ? しょうがないなぁ、ハイ……コレ。か、勘違いしないでよねっ、ぎ、義理なんだからねっ──』っていうあの手が使えなくなる、あのトキメキができなくなってしまう──と )

「ぐあぁぁぁぁぁぁ! 聞きたくない、聞きたくないっ! そんなさくら色の青春ストーリーなんぞ聞きたくないやーーいっ!」
(ノ`△´)ノ~┻━┻

( そ、総統! 気を確かに! ──あ、でも逆に今年は『はい、先輩、コレ義理チョコです♪』なんつってGODIVAもらったりしたら『あれ、コレは……? ひょっとして本命……? うぉっしゃあぁぁ!』ってなれるかもしれませんわな、うまいこと戦略考えるなぁ…… )

「うぉうりゃあ! だぁりゃりゃりゃりゃりゃぁぁぁ!」
((((;゜Д゜);゜Д゜);゜Д゜)□))□

( 総統! おやめください! 後生ですから野沢雅子のマネしながら豆腐のカドに額を打ちつけるのはやめてくださぁぁぁい! )

「ぜは、ぜは、ぜは…………」
Σ(´□`;)
( そ……総統 )

「なんだ? 一等兵」
( それはそうと、この『サプライズ』ってホラー映画、なんてゆーか、その、あんまり面白くないのですが…… )

「た、確かに……おっかしいな、ブログなんかでは普通のホラーと少し趣が違うということでなかなか評判が良かったはずなのだが、普通にキャーキャー人が死んでくだけだな。なんか血はダバダバ出てるのに、ホラーが苦手なはずの私であっても──あんま怖くないってのが逆にすごいぞ……」

( なんですかね、殺人鬼たちが逆に返り討ちに合って殺されていく設定って、どっかで見たような…… )

「おまえもそう思うか? 私もさっきから何か妙な疑視感を覚えるのだが…………あっ! 思い出したぞ一等兵」
( ああっ、私も思い出しました! 総統! )

「『ホーム・アローン』だわ……」
( そ、そうっすね。なんか『ホーム・アローン(1990)』の、スプラッター版みたいな感じっすよね、これ )
(=_=;)

「むしろマコーレ・カルキンが『Yes!』とか言いながら斧やチェーンソーを使って笑顔で強盗どもを血祭りにあげていく……そんな設定を想像した方が怖いぞ、わしゃ……」
(=_=;)
( あれもなんか途中から強盗の方が気の毒になってきますからね )

「え~、もしハリウッド関係者の方がこれを読まれてましたら、次回お作りになってはいかがでしょう? きっと大ヒット間違いなしです」
(いえ、総統、実はもう作られてます。『ベター・ウォッチアウト/クリスマスの侵略者(2020)』って映画です)
「あちゃ〜遅かったか……」

映画『ベターウォッチアウト/クリスマスの侵略者』のワンシーン
映画.com

 ………………………………………………………………

「あ~……と、人がズバズバ殺されていくのを見ながら言うのもなんなんだが………」
( な、なんか飽きてきましたよね…… )
(=_=;)

 ………………………………………………………………。

( 総統、倍速視聴しても……いいですか? )

「バカ者! 神聖なる映画を倍速視聴だと? そんなことは言語……道断……」

 ………………………………………………………………

「ゆ、許す。飽きた。早送りしろ。これは特例中の特例だ」
(=_=;)
(はっ! ありがとうございます!)

 ………………………………………………………………。

( 終わっちゃいましたね )

「終わったな。なんっか無性むっしょーに腹立ってきたんだが──何なんだろうか、この腹立たしさは……」
( ま、まあ、これはこれで評価してらっしゃる方も多いわけですから )

「次、いこ、次。『スプリット』観るぞ」
(`□´)ノ

映画『スプリット』のポスター
Amazon

( 『シックス・センス(1999)』のM・ナイト・シャマラン監督の作品ですね )

「どれだけ期待を裏切られることがあってもなんか見ちゃうんだよなぁ。シャマラン作品」
( おそらくアレなんでしょうね、総統は。ホラ、いくらDVを受けたとしても優しくされた時のことを忘れなられない、または時々優しくしてくれる時の強い印象が忘れられない変則的な『恋愛依存症』、うん、それに近い感じの“なんかあるんちゃうかな、こ、今度こそきっとなんかとんでもないことが起こるんちゃうかな”という『シャマラン依存症』であるのかもしれませんね── )

「なんか毎回その『くるぞくるぞ詐欺』に引っ掛かっているような気がしないでもないのだが」
 ………………………………………………………………………………………………………………………………。

「おおーーーー」
( ははぁーーー )

 ……………………………………………………………………………………………………………………………。

「……あ~。こ、これはあれだな一等兵」
( そ、そうですね、総統 )

「「『ネタバレ』しちゃダメなヤツや~ん!」」Σ(´□`;)Σ(´□`;)

 「いや、でも……これって「あの映画」知ってる人ならともかく、そんなに詳しくないぞって人がたまたま観たら「なんのこっちゃ!」て思いますよね」

( コレ、有名な映画評論家の町山智浩さんって方がX(旧Twitter)でちょっと“あること”を呟いたら『ネタバレだ!』って炎上したらしいですよ。んで、『これでネタバレって言うんなら生涯オレの批評なんて読むんじゃねえっ!』って逆ギレされたとか(笑)── )

「いや~、でも、これはなぁ……難しい。難しいと思うよ、ホント」

( ですよね、ある程度先に知っておかないと『は?』となる人が多いかもしれませんし、かと言って「アレ」をどううまく伝えたらいいのかがとても難しい……うーん、かといって……。う~ん、う~ん )

「てゆーかさ、この主人公のアニャ・テイラー=ジョイってやっぱ可愛いよな~。目と目の間が離れてたりするから、一見アレ? っとは思うんだけど、なんだろ、全体的にっていうか……」

( あ、わかります! そう、それなんですけどね、めっちゃ僕も気になったんで調べてみたところ、なんかこの女優さん“シュガー・スポットがある”なんて言われてるらしいです。つまりオーラといいますか、総統のいう『どこがっていうわけじゃなく、『なんか可愛い』っていう微妙なポイントを生まれながらに備えてる、とのことなんですね )

映画『スプリット』のワンシーン、アニャ・テイラー=ジョイ
COSMOPOLITAN

「あ~あ、もしもこんなコからチョコなんぞもらえたならなぁ………… ゴフッ! な、何をするかっ、一等兵!」
(# ゜Д゜)

( 総統……失礼ながら総統もまだまだ心が乱れているようでございます…… )

「す、すまぬ……。まあ、ある程度面白かったよな、コレ!」
( そ、そうですよね。見てる間はそこそこ面白かったすよね! )

【──そして二日後──】

「いや、やっぱダメじゃね?!」
(# ゜Д゜)

(『最後なんかあるだろ?』ってのにずっと煽られてましたが、時間経ってあとあと冷静によ〜く考えてみると“一本の映画”として『だからなんやねん!』ってのがブワッと出て来ましたよね! )
(# ゜Д゜)ゝ

「くっそ~、また騙されたか……。シャマランのあの『アナタハ、スデニ、ダマサレテイル──』ってニヤつく予告をまた思い出して腹立ってきた。

 ちっくしょ~シャマランめ、性懲りもなく実にシャマらん映画作りやがって~。こうなったらヤケ食いだ、チョコ買ってこい、チョコ!」
(# ゜Д゜)

(もう買ってきてます! コンビニの大量に売れ残った安売りのチョコ! 買い占めてきましたっ!)
(# ゜Д゜)ゝ

「一等兵!」
(はっ!)

「なんとか今年も生き延びたな……」
(また来年、勝負ですね…… )

 では皆様、よ、よいヴァン・アレン帯をお過ごしくださいませ……また次回に──

 ばたり……


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