【短文エッセイ】悪いイメージは所詮イメージ
つい先日、僕が不安に感じていた現地演習が1つ終わった。なにが、不安だったのか?昔の記事を読んでくれた方は分かると思うが、過去のトラウマの再来を恐れていた。
すこし前から、自由が利かない場所や場面が得意ではない。長時間拘束される出来事や満員電車等に不安を感じる。世間ではパニック障害として認知されているような症状だ。そういう、場所や場面に出くわすことを不安に感じている。今回の演習もそうだ。僕にとっては非日常、知らない土地で半日ほど拘束される。気持ち悪くならないか、ぶっ倒れないか、そんな不安が演習日の数日前から脳裏をよぎっていた。
色々な悪いイメージが浮かんでいた。向かう電車で気持ち悪くなるイメージ、バスで気持ち悪くなるイメージ、到着してから体調を壊すイメージ。いくら張ってもネガティブに瞬殺される。不安は妄想だと分かっていても、自分に言い聞かせるように記事にしても。いざ、そうなるとネガティブに喰われた。
だが、結果からいうと何事もなく、終えることができた。脳に浮かんでいた悪いイメージはどれも実現しなかった。なぜだろうか。音楽を聴いて落ち着いた、勇気をつけた。飴を舐めると安心するから舐めた。深呼吸をした。頑張れ、できる、やってやれと心の中で呟いた。こんなことをしていた。ある意味、悪いイメージが現実になるのを防ぐために対策やマインドセットができていたのかな。
そんなこんなで、いつの間にか演習は終わっていた。終わったという安堵と少しの自信を対価として得た。そして、想像していた悪いイメージは現実には起こらなかった。不安は妄想を体現できたいい経験になった。
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