一歩先にあるもの〜One Step Ahead
一歩踏み出せば目に見える風景も変わる。
立ち止まったままでは見える景色も限られる。
そして、一歩ずつ前進し続けることで、僕らはスピードというものを感じ、その流れに乗ることもできる。
それは、新幹線の車窓から見える風景にも似ているのかもしれない。
停まっている新幹線と走っている新幹線、それぞれの状況で窓から見える風景を思い浮かべてみよう。
新幹線は超高速で走るからカッコいい。ランナーで言うならスプリンター。あるいは世界最速のマラソンランナーか。
新幹線が走るものではなく、ただホームで停まっているだけのものなら、鉄ちゃん(鉄道マニア)もそんなに大騒ぎすることはないだろう。
願望と決断も実はこれと同じことなのだということに今気がついた。
「フルマラソンをいつか完走したいな」という願望だけではいつまでたってもフルマラソンのゴールを経験することはできない。なぜならあなたは立ち止まっているからだ。
「よし!フルマラソンを完走しよう!!」と思い立った時、その人のゴールはぐっと近づいてくる。その意志と決断があった瞬間から、あなたの頭の中では一人のランナーがゴールを目指して走っているイメージが作り上げられる。
が、しかし、仮にすぐにレースに出ても、フルマラソンを完走できるという訳でもない。
理想は現実と必ずしも一致するものでもないからだ。
理想を現実に近づけるために何をすべきか…?
努力?
もちろんそれも必要。
だが一生懸命努力してもそれだけでは足りないとしたら…?
私の結論…それは
楽しむこと。
そして、とことんそれを好きになってしまうこと。
マラソンの沿道で多くの人々が「頑張れ!」「頑張って!」と声援を送ってくれる。
だが、ランナーとして、あるいは誰かを応援する立場にあるのなら、ありがたいのは、
「頑張れ」よりも「楽しんで」という言葉。
話を元に戻そう。
頑張るのはもちろん楽しむために、まずは一歩踏み出そう。
何かを始めるのに最適の季節、春。
頑張るだけでは辛くなってしまうから、楽しみながら頑張ろう。
楽しむというのは、気持ちをポジティヴにして、辛く苦しいこともすんなり受け入れられること。
楽しんでいれば、多少の辛さや苦しさ・痛みも乗り越えられるもの。
一歩踏み出すのに勇気も必要だろうけれど、とことん楽しんでやろうという貪欲な気持ちがあってもいい。
一歩踏み出した先にあるものを常に楽しむことが、きっと僕達の人生を意味あるものにしてくれるはずだから…。