高繁勝彦(アドヴェンチャー・ランナー)

PEACE RUN世界五大陸4万キロを走るアドヴェンチャー・ランナー、日本一周約7千キ…

高繁勝彦(アドヴェンチャー・ランナー)

PEACE RUN世界五大陸4万キロを走るアドヴェンチャー・ランナー、日本一周約7千キロ、北米5千3百キロ、豪州5千2百キロ、ニュージーランド2千8百キロ、西欧5千4百キロ走破。現時点で3大陸で1万9千キロ。残り3大陸(ユーラシア・アフリカ・南米)で2万1千キロを走る。

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旅人のメンタルマネジメント

おそらくは、旅人が100人いれば100通りの旅のスタイルがあることだろう。 何が正しいかなんて野暮な話で、それぞれがそれぞれを正しいと思えればそれでいい。 すべては経験から生まれてくるもので、経験を積むことで旅人の勘や感性が育まれていくのだろう。 ただ、頭が硬くてはやはり旅人には向かないのかもしれない。 常識や固定観念にとらわれることなく、柔軟な発想でその場その場を乗り切る必要はあると思う。 知恵と工夫とアイディア次第では、旅は10倍も100倍も楽しくなるし面白くな

    • 幸せになろう

      この世界はうまくできていて、(人であれお金であれ)本当に必要なものは、時と場所を選んで神様(あるいは宇宙)が与えてくれるもの。 不要なものは何らかの形でいずれ消えて無くなる。 失われたものは、時と場所と形を変えてまた自分のところに帰ってくる。 与えられたものは、場合によっては誰かとシェアすることになる。 選択を迫られたり決断を求められたら、まずは直感で判断する。 考え直して成功した試しはあまりない。 成功する人は直感を信じるもの。 直感は前世の記憶とつながってい

      • 直感を信じる

        考えるよりも感じることの方が正解である場合がなぜか多い。 それは、ともすれば宇宙からのダイレクトメッセージ。 あるいは自分自身の前世の記憶の断片からくるものかもしれない。 「〜せよ」 と感じたことを行動に移す。ひらめきやインスピレーションこそが大切。 そうやって取り組んできたことによって今の自分がある。 旅のさなかでもそれは同じ。 やりたいことを優先する。 何かを選択するシチュエーションでは、素直に選択したいものを選ぶ。 考え直してやることは、なぜかうまくいかな

        • 0(ゼロ)からのスタート

          いつも何か楽しいことが新たに始まる予感がする。 人生が最悪って思っているならそれもまた新たなスタート。 ないものを嘆くより今あるものに満足できたら、もっと幸せな気持ちになれる。 先が見えないことで誰もが不安になるけれど、未来には希望という光が自分を照らしてくれることだってあるのだ。 チャンスを生み出すのは「もしも…」というポジティヴな気持ちひとつ。 夢が叶うのもそういったチャンスの積み重ね。 いい流れをつくるために、背筋を伸ばしてリラックス、そして深呼吸。 思い立ったら

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        • 旅とランニングと人生と
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          臨機応変

          頭の硬い人間はルーティーンにこだわるがために、いざ窮地に追い込まれた時に逃げ場を失うことが多い。 「強くなければ生きていけない。 優しくなければ生きていく資格がない」 米国人作家、レイモンド・チャンドラーの小説「プレイバック」に登場する私立探偵フィリップ・マーロウのセリフだ。 旅や冒険に出るのであれば、それなりにストイックな生き方や考え方が求められる。甘さを棄てて、ワイルドな自分でなければ、生き延びられないシチュエーションがあるからだ。 甘さが時に命取りになる。サムラ

          命懸けの走り:遭難or生還?

          たった80日不在だっただけなのに、我が街富田林をぶらぶら歩いてみて忘れかけてたことをあれこれ思い出した。 と同時に、スペインとポルトガルで過ごしたあれらの日々は確実に過去のものになっていくということを再認識する。 行く人来る人がいるように、過去と未来は今という時間の中で凝縮されている。 今なお、目を閉じると、スペインアンダルシア山中をさまよっていたあの日の自分が浮かんでくる。 「僕はどこに行けばいいのか…?」 まるで行き場を失った僕の人生を象徴するかのようなできごと

          「遭難」のトラップ(罠)に嵌る!?

          8月3日、危うく遭難しかけるという場面に直面しました。 場所はスペイン、アンダルシア州の山中。Googleマップで検索したトレイルのルート途中でGPSが途切れ、インターネット接続も遮断。青木ヶ原樹海のような林の中をぐるぐるさまよい、出られなくなってしまったのです。 iPhoneが高温でいったんシャットダウン。そこでGoogleマップも一旦切れてしまって、設定されたコースが表示されなくなるという悲劇。 暑さも35度を超えていて気力体力を奪われる場面でもあります。 一時、

          「遭難」のトラップ(罠)に嵌る!?

          スペイン巡礼で見えるもの〜その5

          *歩くことについて いうまでもなく、巡礼路は歩く人たちがメイン。 最近では自転車も増えているし、どんなに坂がきついところでもeバイク(スポーツタイプの電動アシスト自転車)で走るシニアの方々も結構おられます。 基本は荷物を背負って歩くということになりますが、ほとんどの方はバックパック。 重いものを背負いたくない人は、荷物の搬送サービスが6ユーロ(約1200円)で次の宿まで運んでもらうこともできます。最小限の荷物だけ小さめのバックパックで背負って歩かれる方はかなりいるよう

          スペイン巡礼で見えるもの〜その5

          スペイン巡礼で見えるもの〜その4

          *アルベルゲについて サンティアゴ巡礼路で宿泊するとなると、まずはアルベルゲであろう。 巡礼者のための宿泊施設で、公営のものと民営のものがある。基本はドミトリーで男女混合。シャワーやトイレも共同。 公営のものは一泊当たりの料金が安い(10〜15ユーロ、場合によってはドネーション)、が予約ができないので先着順。私が泊まったところは大部屋が多く、修道院の施設をそのまま使っているところもあったりする。 民営のものは20ユーロ程度だが、個室のシングルルームがあるところもある。

          スペイン巡礼で見えるもの〜その4

          スペイン巡礼で見えるもの〜その3

          サンティアゴ巡礼路を走るというのはある意味異端児のすることであるのかもしれません。 歩くよりも少しだけ早く、自転車よりも少し遅い。どっちつかずの立場が私のバギー。 コウモリの寓話があったのを思い出します。 コウモリは鳥か動物か? それで、どちらにも属さないと自分で主張して仲間を作れずに終わるというお話。 あのお話のコウモリは多分孤独好きの寂しがり屋、AB型なのかもしれません。 荷物を背負わないという選択をしたら、きっとバギーのような押して移動する方法か、リヤカーや

          スペイン巡礼で見えるもの〜その3

          スペイン巡礼で見えるもの〜その2

          「歩く」ということについて、深く考える時間を最近持つようになりました。 多くの人々がこのサンティアゴ巡礼路を歩いていますが、大半は普通の方々。年齢層もさまざま。個人的には女性の方が多いような気もします。年齢的にはシニア世代の方々が中心ではないでしょうか。 ふだん散歩する方にしてみても、せいぜい1時間未満でしょうし7〜8時間歩き続けるという機会は山歩きでもしない限りないはず。山歩きといっても山小屋泊まりで4〜5日というのもまあ登山マニアの方くらいしかしないと思います。 サ

          スペイン巡礼で見えるもの〜その2

          スペイン巡礼で見えるもの〜その1

          現在私が走り歩きしているサンティアゴ巡礼路、実に多くの人が歩いています。わざわざ800キロもの長旅を歩くために世界各地から人々がやってきます。それも、重い荷物を背負って、時には悪路も進まなくてはなりません。暑さと渇きに苦しめられることもあります。 ここではいろんな風景が見られます。険しい山々の中で、自分がとてつもなくちっぽけに見えることがあります。放牧地帯で牛や馬がのんびり草を食べている場面にも出くわします。広大な麦畑が地平線を描くような風景の中も歩きます。 そんな中で、

          スペイン巡礼で見えるもの〜その1

          サンティアゴ巡礼路の旅が始まる

          8年ぶりにPEACE RUN世界五大陸4万キロランニングの旅を再開させた。前回2016年の旅の続きでもある。今回はサンティアゴ巡礼路を含むイベリア半島をまわる旅。 6月6日、関西国際空港から羽田・パリ経由でフランス、ビアリッツ空港に7日の夜に着いた。だが、初っ端からトラブル発生。ロストバゲッジだ。旅のパートナー、私のバギーVIENTO号がパリに置き去りにされたまま身動きが取れなくなってしまった。 空港スタッフからはオンラインでエールフランスに申請してくれと軽く言われた。あ

          サンティアゴ巡礼路の旅が始まる

          クリストファー・クロスを語る

          クリストファー・クロスのファーストアルバム「南から来た男(1979年リリース)」は本当に完成されたアルバムだった。原題は”Christopher Cross”で彼の名前をそのままタイトルにしている。 デビュー作でありながら、1981年のグラミー賞の5部門を独占。特に主要4部門(最優秀アルバム賞と最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀新人賞)を総なめにしたのはグラミー史上初の快挙だった。 中でも一番響いたのは「セイリング」という曲。 ビルボード誌で週間ランキング1位を獲得

          押して走る旅のスタイル

          バックパックを担いで旅をする。特に珍しくもない光景だが、背負う荷物についてもいろいろとウンチクがある。 山ではもちろんUL(=Ultra Light:超軽量)化が大切で、とにかく1グラムでも荷物を軽くするために極力持参するグッズ類も軽量コンパクトにすることが何よりも大切。重さが命取りになることもあるからだ。 日本一周や日本縦断、大陸縦横断など世界一周規模の旅になるといろんなものを携行しないといけない。個々の荷物の選択は最終的には自己判断になる。 余分なものは持っていかな

          活性化するココロとカラダ

          人間の體(からだ)は神秘に満ちているし不思議で面白い。 走れば走るほど疲労が抜けて、体が軽くなることがある。 長い間走って、連日40〜60キロ移動する旅を続けていると、体にも変化が訪れる。 具体的には、髪の毛や爪が伸びるのが早くなるし、怪我をしても一晩で治ってしまう。 走り続けていると栄養の吸収も速い。お通じも快適。 自律神経系の動きも良くなるし免疫力も高まるのだろうか。 新陳代謝も普段以上に活発になってくるということ。 ただし、心から、魂から、走ることを愉しめ