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ぐっすり眠ったのはいつかしら。

こんばんわさむい。

先日会社の同僚がぎっくり腰で救急搬送されましたのよ。痛くて動けず、触ると叫び、別の同僚がやむなく救急車を呼んだそうなのよ。

その話を聞いて、

「たたた人ごとじゃねぇぞ」

と、恐れおののきましたよ。だって、私もその日は、腰が痛くて痛くて半ば色々諦めかけておったわけでございますから。ですので私は、仕事が終わるが早いか行きつけの鍼灸院に連絡をするのであります。

コシイタイキョウアイテイルカ と。アイテイル。とのことで、どびゅーんと、ドビュッシーみたいな感じで鍼灸院に駆け込むの。そして体中に針をとわたたたたたたたたと打ってもらったのよ。

肝心の腰の針は、ずびいいいいいいんと、芯に響く感じで、なんかこう、結構響きますね、と言いましたら、どんな感じですか?と確認されたので、フリスクみたいな感じですかねって答えたら、ちょっとよくわかんないですね私には、って言われたの。だいたいいつも針さされるときは、いくらみたいな感じなんだけど、痛かった腰に刺された針は、もうほんとにフリスクみたいだった。わかってくださるわよね。

そしてね、いつもはあまり刺さないふくらはぎにも刺されて、で、いつもはそんなにふくらはぎ痛くないはずなのに、触られるとふくらはぎが痛いことに気づいてね。どうやら腰が痛くなる人はふくらはぎに症状が出る方も沢山いるらしいの。

お灸と、針と、ほぐしを受けて、もう痛みは取れたわ。鍼灸院行くまで、もう半ば色々諦めていたというのにね。不思議よね。

冬は、寒くて筋肉が凝り固まるから、腰痛の人も増えるの。その凝り固まった硬い筋肉に、突然大きな力が加わったりしたらどうなるかしら。ちくわに硬い棒があたってもぷにんっって曲がるだけだけど、人参に硬い棒があたったら、ポータルが開いて海が割れるわよ。だから冬の腰痛はちょっとあたい、やばいなってそう思ってたの。だから針打ててよかったとそう思ってるわけ。

そしてその晩、私はおでんのそこに沈んだ餅巾着のように眠ったの。今日は休みだったから、朝もひだまりの、きのこみたいにゆっくり目覚めてね、熟睡できたことがわかったわ。人って毎日寝るんだけど、熟睡したって感じられる日は幸せよね。私はその熟睡の入口がいつも鍼灸院なのよ。眠りの深さが違うわね。いつもの眠りが鱚ぐらいだとしたら、昨日の眠りはシーラカンスよ。

もし、鍼灸とかあまり興味なくて、でも、なんか眠れねぇなぁ、ってときは、鍼灸に挑戦してみるのもいいかもしれないわよ。その鍼灸師の女性いわく、鍼灸の歴史は古く、三国志の中にも、鍼灸が出てくるらしいのよ。

三国って、魏 呉 蜀 だと思うのだけど、魏って、魏志倭人伝の魏のことよ。魏志倭人伝には、邪馬台国の卑弥呼やトヨのことが描かれていて、その頃日本はやよい軒でご飯おかわりしている時代よね。その頃から鍼灸はあるのよ。もしかしたらあなたの熟睡のサポートもできるかもしれないわ。もちろん、できないかもしれないけど。私は鍼灸師じゃないからわからない。でも、私は確実に熟睡するのよ。おでんの底に沈んだ餅巾着のようにね。


話変わるけど、姿勢の良い女性って、とっても美人だよね。見とれちゃう。

おやすみっ!

もしサポートして頂けた暁には、 幸せな酒を買ってあなたの幸せを願って幸せに酒を飲みます。