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自分は何者か分からなくなった

先日は、自分がもしかしたらHSPではないか?
と思い、もしそうなら、これまでの生きづらさの背景がそこにあったのか。と納得できると考えた。

このため、HSPについてもう少し深く知りたいと思い、そのような特性を持っている事で生きづらさを感じている人が楽になれるという本を読んでみた。

その中には、HSPのセルフチェックテストが入っており、該当する項目数が多いほど、HSP的な特性があると書いてあった。

自分の場合、全体の65%度が該当するようだった。

しかし、この数字は微妙だ。

超おおざっぱに言えば、当てはまる項目が高々半分強しかないということ、とも解釈できる。

その本によると、例え該当するものが1項目だけだったとしても、それが「極端に」強ければHSP的かもしれない。とのことだった。

この、「極端に」というのも、自分としてどの程度をそういうのかが判断できない。

そもそも、HSPでない人間と比較して自分が飛びぬけてある事を気にする気質なのかも分からないし、自分の周りで誰がHSPなのか判別することも出来ない。

更には、「自分はこれには全く当てはまらない」と思う項目がある。例えば以下のようなことである。

  • 部屋を綺麗に片付けることができない

  • 他の人には見えないが、自分だけが見えるものがある

  • 電磁波や化学調味料がとても気になる

  • 芸術や音楽に深く惹かれる

自分は綺麗好きで、逆に部屋の中が散らかっている状態が許せない。

自分には、幻覚も見えなければ霊的なものも一切見えない。

電磁波や化学調味料があまり体に良くなさそう。とは思うが、かと言って誰よりも神経質に拒絶するほどではない。

音楽はあるジャンルについてBGMとして聞き流すことはするが、深く惹かれるというほど傾注はしていない。

また、同書には、「HSPは想像性や芸術性に優れている」とか、直観力があるとの特徴が記載されていたが、自分にはとてもそのようなクリエイティブなアイデアもなければセンスもない。

逆に想像性や芸術性は凡人レベル以下であり、逆にそんな能力があったら今こんな所でくよくよしていることはないだろう。

こんな具合で、本を読んで知識を得て、納得感を増そうとしたにも関わらず、むしろ自分の特性は本当にHSP的なのかがはなはだ疑問に思えてきてしまった。

では一体、自分のこの生きづらさは何に起因しているというのか?
常に他人からの評価を意識し、細やかに気を遣い過ぎ、人に頼ることが出来ず、怒りをぶつけることも出来ず抑圧していることで心が疲労困憊している自分は、一体何者なのか?

こんなことを考えているのは自分だけなのか分からないが、HSP、自己肯定感の低さ、心理学、などに関わる本を読んでも読んでも納得感が低い。

更には、文章に書き起こすような課題を幾つもこなさせるような内容が書いてある本は、その課題を完成させなければならない。という義務感と、それを完成させるために文章を紡ぎ出すための労力を考えるだけで、「自分にはそんな課題を完璧にこなす自信がない。」、「書いたところで、それを本を書いた著者に見てもらって、何かアドバイスを貰えるわけでもないので、自分ひとりでどうすればよいのか?そんなの無駄だよ。」

という、諦めの感覚で徒労感を感じてしまう。

自分と同じような悩みを抱えている人達は、果たして本を読むことで、書籍の帯にうたい文句が書いてあるように、スッキリと問題は解決しているのだろうか?




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