【平和ビジネスへの道】#9 トントンボイス相撲
こんばんは!かほりです。今日は一日中雨で秋の足音が聞こえてくるような涼しさでした。
9.11、同時多発テロ事件から19年ですね。まだ小学生だった自分にとっても非常に衝撃的な事件でした。もう二度とあのような悲惨な事件が起こらないことを祈ります。。
さて、本日はトントンボイス相撲についてご紹介します。
トントンボイス相撲は、世界ゆるスポーツ協会が開発した競技の一つです。
世界ゆるスポーツ協会とは、年齢・性別・運動神経に関わらずだれもが楽しめる新スポーツを開発・運営している協会です。世界からスポーツ弱者をなくすという理念のもと、勝っても負けても、誰でも楽しめるスポーツを開発しています。
■抱えている問題
超高齢化社会日本。高齢になるにつれ、死因として肺炎の存在感が増す。
原因の一つには、年齢とともに低下する喉の機能がある。喉の筋力が低下すると、息がしづらくなり、ご飯もうまく飲み込めなくなっていく。誤嚥によって気管に食べ物・飲み物が入って残ってしまうことで、誤嚥性肺炎に繋がる。
喉の機能を回復させる一番の方法は、たくさん声を出すこと。しかし、一度声が出にくくなると、どんどん声を出すのが嫌になってしまう。
多くの福祉施設ではそのためのリハビリが不足していた。
■着眼点
高齢者に人気の相撲を活用して、喉を動かすリハビリを作ることができないか?
■解決策
声でプレイするトントン相撲を開発。
プレイヤーの「トントン」という声に合わせてステージが振動し、土俵上の紙相撲力士を動かすことができる。
高齢者に必要な「喉のリハビリ」になるこのスポーツは、高齢者に馴染みのある相撲×声を出すだけという参加のしやすさで脚光を浴びました。
その後、スポーツ施設へ常設されるほか、アメリカやエストニアの子どもたち、タイやシンガポールのヘルスケアイベントでも体験の機会が設けられています。
その後、なんと玩具として量産化され、全国の玩具店やオンラインストアなどで発売、台湾や香港にも進出しています。
高齢者のヘルスケア課題に対して、「楽しさ」を中心に置いて企画されたこのスポーツは、高齢者というターゲットを超えて、全世界の老若男女に親しまれるものになりました。
これぞ、ダイバーシティスポーツですね。
誰か一人のためのものが、みんなにとって便利なものになる。
ウォシュレットは、もともと医療用・福祉用機器として開発・輸入されました。
ライターは片腕をなくした負傷兵が片手でタバコを吸えるように作られたものだったといわれています。※諸説あり。
最初はマイノリティのために作られたものだったとしても、使いやすく便利なものは世の中に普及し、結果的にみんなが生きやすい社会を作り出します。
Appleのエンジニアには、多様性を持つ方が在籍しています。当事者も多く、例えば盲目や弱視の人を置き去りにしないように、Apple製品には高速で記事を読み上げたり、音声での文字入力を可能にするVoiceOver機能が標準搭載となっています。
車いすの人用、視覚障害の人用、外国人用、などと商品やサービスを分けるのではなく、上記のみんなが使いやすいものを作ることが、最大多数の幸せを実現する視点、そしてこれからの市場を牽引する視点として必要不可欠なのではないかな、と思います。
それでは、今日はこの辺で!
Peace!
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