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パニック障害の改善に役立つカウンセリングとは|PD改善研究所
パニック障害専門カウンセラーの三木ヒロシです。
カウンセリングの技法、種類というのは数多く、世界中にたくさんあり、その数は驚くことに約200種類にものぼります。
200種類というのはかなりの数ですよね。
これほど多くの種類が存在するのは、クライアントの悩みはそれぞれであり、感情を動かしたほうが良いもの、思考を働かせたほうが良いもの、箱庭に投影して抽象的に見たほうが良いものなど、それぞれのアプローチが求められるからです。
いくつかの代表的なカウンセリング技法を挙げると、以下のようなものがあります。
・来談者中心療法
・ゲシュタルト療法
・認知療法
・行動療法
・論理療法
・交流分析
・ソリューション・フォーカスアプローチ
・NLP(神経言語プログラム)
・森田療法
・箱庭療法
・認知行動療法
・ハコミセラピー
・TAゲシュタルト療法(再決断療法)
これだけを見ても、カウンセリングの世界がいかに多様であるかが分かりますね。
クライアントのさまざまな症状と対応
カウンセリングが必要なクライアントの状態や症状は、本当にさまざまです。
パニック障害をはじめとする精神的な問題や心身の不調を抱える人は多く、現在も増え続けています。
心身不調、代表的な症状としては以下が挙げられます。
・パニック障害
・うつ的な症状
・トラウマ
・過食症や拒食症
・心身症
・睡眠障害
・性的な問題
心理カウンセラーの役割は、これらの症状に対して適切な技法を選び、クライアントに寄り添いながら問題解決のサポートをおこなうことです。
症状や悩みは一人ひとり異なるため、慎重で丁寧なカウンセリングが求められるんですね。
特にパニック障害は、突然の発作や予期不安による生活の質の低下が特徴であり、クライアントそれぞれの状況に応じた柔軟な対応が必要となります。
パニック障害に適したカウンセリング技法
多くの技法の中でも、パニック障害の完治、改善に向け効果的とされるものがいくつか存在します。
私がカウンセリングのとき、クライアントの状態に応じて使い分ける療法が、以下3つとなります。
・来談者中心療法
クライアント自身の内面に焦点を当て、自己理解と自己成長を促します。パニック障害による不安感や恐怖心に対処するため、クライアントのペースを尊重しながら進めます。
・TAゲシュタルト療法(再決断療法)
過去の経験や抑圧された感情を掘り下げ、現在の行動や思考を前向きに変えていくアプローチです。パニック障害の原因となる深層心理への働きかけを行います。
・認知行動療法(CBT)
思考のパターンや行動を見直し、不安を引き起こす要因を具体的に解消していきます。特にパニック発作の予防や不安の軽減に高い効果を発揮します。
この3つの技法ですが、それぞれ独自の特徴を持っていてパニック障害に適しているので、クライアントの状態やタイミングに合わせて柔軟に使い分けています。
パニック障害のカウンセリングによる成果と希望
これまで私のカウンセリングを受けてくださったクライアントの中には、パニック障害を克服し、新たな生活の一歩を踏み出された方々がたくさんいらっしゃいます。
たとえば、日常生活に戻ることが難しいと感じていた方が、定期的なカウンセリングを通じて徐々に外出できるようになり、自信を取り戻されたケースがあります。
カウンセリングは魔法のような即効性を持つものではありませんが、少しずつ確実に変化をもたらすものです。
クライアントの努力とカウンセラーのサポートが合わさることで、パニック障害を乗り越える道が開かれます。
今回はカウンセリング種別などのお話をさせていただきました。
パニック障害の完治や改善に向けたカウンセリングは、パニック障害の根本を解消させるのに切っては切れない存在であり技法なんですね。
次回は、ここでご紹介した3つの療法について、それぞれの具体的な進め方や特徴を詳しくお話ししていきますね。