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Privacy Talk

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「Privacy Talk」は、Privacy by Design Labが日本のプライバシーバイデザインの先駆けとして立ち上げた、国内外の専門家のインタビューメディアです。 デ…
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#データ分析

社会は多様だが、統計調査にマイノリティが存在しない理由

正確な統計データをもとに政策決定を行う重要性が高まっています。統計にテクノロジーを活用することで、これまで見えてこなかった社会の実態が可視化できるようになります。 インタビュー後半は、国勢調査における統計の課題と現在取り組んでいる解決策の話を聞いていきたいと思います。 プライバシーに配慮しない統計解析は、正しさに辿り着かないKohei: ここからは次のトピックに移りたいと思います。 (前編の)冒頭に伺った、Claireさんの子どもの頃の(マイノリティの)経験が気になって

元Spotify担当者に聞くポストコロナのGDPRの動きとデータビジネスの変化とは?

個人データに関してコロナの最中でも議論が行われています。特に個人のプライバシー情報の取り扱いは感染情報や位置情報含めて一部議論が加熱しています。 EDPS(欧州データ保護監督官)のWojciech氏はコロナによってデータビジネスは大きなゲームチェンジが起こると発表しています。 日経新聞電子版でもEUが進めるデータ戦略は紹介されており、コロナが収束するとともに個人データの話は改めて議論が進んで行くと考えられます。 サピエンス前史の著者であるハラリ氏は監視社会に対しての警鐘

シリコンバレーを中心に広がるプライバシーテックの新たな動きとは?

GoogleやFacebookなど数多くのテック企業を輩出してきているシリコンバレーでもデータプライバシーに関する波は徐々に広がりつつあります。 欧米中心にデータ保護に関する法律が整備されてきている事も、波が広がりつつある理由の一つです。 今回はシリコンバレーで長年データプライバシーと法の分野で活躍されてきたLourdes Turrechaさんに現地の動きと、米国政府の連邦法の変化に関してお伺いしました。 Founder & CEO PIX LLC           

GAFAなどのテクノロジー大手企業がデータプライバシーに移行し始めている理由とは?

データプライバシー分野への関心はビジネス機会として年々高まってきています。 法律が始まったこと以外に、データビジネスを展開している企業がプライバシーへシフトし始めている事が一つの理由として考えられます。 データプライバシーに関するビジネスの動きとアメリカの法律、政治的な動きを含めて世界最大のデータプライバシー専門家コミュニティの副代表兼、チーフナレッジオフィサーのOmerさんにお話を伺いしました。 記事は第一回と第二回に分けられていて、第一回では主に法律や社会の動きの話

データ社会で政府が国民から信頼してもらうために何が必要か?

政府のデータ利用が叫ばれる中で、データプライバシーに関する議論も様々な角度から盛り上がっています。 今回は、ブリティッシュコロンビア大学で教鞭をとっているビクトリア准教授に公共のデータプライバシーと透明性の話から、民主的なデータ管理の仕組みまでお伺いしました。 記事は第一回と第二回に分けられていて、第一回では民主的なデータ利活用の話、第二回では情報マネジメントの観点からデータに関する話を伺っていきます。 ブリティッシュコロンビア大学准教授 Blockchain@UBS

仮想現実世界で起こりうるプライバシーリスクと求められる事業者倫理とは?

XR技術に関する話題はゲームなどのエンターテインメントだけでなく、医療や買い物など私たちのリアルの生活環境にまで徐々に入ってきつつあります。 今回はSNS、ゲーム業界の第一線でセキュリティ、プライバシー分野で関わってこられたKavyaさんをお招きして、XRに関するプライバシーリスクに関して紹介します。 第二回ではこれから普及が見込まれるXRにおけるリスクと検討が必要な問題点を整理していきたいと思います。 XR Safety Initiative 代表          

イスラエルで進む新しいプライバシー技術開発トレンドとは?

分散型の技術は次のコンピューターサイエンス分野で注目されている領域の一つです。 今回はセキュリティ、暗号分野で数多くの書物を発行されてきたDolev教授に分散型コンピューティングの新しい取り組みに関して聞いていきたいと思います。 全二回で、第一回はコンピューターサイエンス学部の創設と分散コンピューティングの新しい取り組みに関して紹介したいと思います。 ネゲヴ・ベン=グリオン大学コンピューターサイエンス学部主任教授   Shlomi Dolev氏