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夏祭りと子供たちの商い(AIDMA)

週末に近所の小学校で開かれた夏祭りに家族で行ってきました。校庭の中心には盆踊りのやぐらが構えられ、その周りを囲うようにテントの売店が並んでいました。

曲が何故かマツケンサンバ

売店では、小学生高学年の子供たちが売り子をやっており、その中の売店で光るおもちゃを買いましたが、とても商売上手で感心しました。
この流れをマーケティングのフレームワークの一つであるAIDMA(アイドマ)になぞって振り返ってみます。

購入した光るおもちゃ(腕輪と指輪)

注目(Attention)

まず商品を売るためには、その商品をお客さんに認知してもらう必要があります。
店員をやっている子供たちは、暗い中自らカラフルに光るおもちゃを身に付けており、よく目立っていました。注目を得るには成功です。
また、それを購入した子供たちが身につけることにより、プロモーションになって更に認知が広がっていました。

興味(Interest)・欲求(Desire)

次は、認知された商品に興味を持ち、実際に購入したいという欲求を持ってもらう必要があります。
暗い中で遊んだり盆踊りを踊っている子供たちが身に付けているカラフルなおもちゃは、十分に対象の興味を引き、我が子たちも「アレ欲しい!」とせがんできました。

記憶(Memory)

興味と欲求を持ってもらったお客さんには、その商品を購入するために必要な情報を伝えることが必要です。
売り子の子供達が自身でおもちゃを身につけていたり、大きな看板で「光るおもちゃ100円」と掲げられていることから、どこで、又いくらで買えるのかがすぐに理解できました。

行動(Action)

購入を検討するお客さんに、最後の一押しです。
お店の前で「おもちゃ100円です!もうすぐ売り切れます!!」と大きな声で叫ぶ売り子の子供たちが背中を押してくれました。
店の前にできている長い列に並んで、2人の子供にそれぞれ購入しました。

さいごに:付加価値

まず、子供たちにとって、夜の暗い中で行われる夏祭りでカラフルに光るおもちゃは十分に魅力的です。機会に適したニーズが提供できており、価値は高いです。

次に、親にとって、まだ小学生の子供たちが「お客様、お待たせしました」、「いろんな形のおもちゃがありますよ」、「200円になります」、「ありがとうございました!」などと接客している姿に純粋に感心・感動しました。

200円で感動を買えるのは安すぎです。超高付加価値な商品・サービスだと思います。
おじさん、2000円でも買っちゃうよ(これは少々下品な表現ですが、それくらいの価値はあります)。

これは、売り子の子供たちにとっても良い経験だと思います。自治会の方々、グッジョブな企画でした。また来年、よろしくお願いします。
(ただ、マツケンサンバはちょっと…)

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