グラノーラと息子が教えてくれた、子育ての話
私には3歳の息子がいます。
息子のことが本当に大好きで、息子が産まれて以来、飲み会は勿論のこと、付き合いのイベントにもぱったり行かなくなり、土休日の仕事も基本お断り。
ごく稀に仲間とサウナとゴルフに行くくらいで、できる限りの時間を家族と過ごすようにしています。
それが偉いとか当たり前だとかいうお話ではなく、そうしたくなるくらい、息子のことは大好きなのですが、日々の接し方となるとこれがなかなか難しい...というお話です。
ある日の朝のこと
この日は妻が早朝出勤で、息子は義母宅に遊びに行くことになっていました。
義母は9時半に迎えにきてくれる予定。
そこに向けてオムツを替えて、2人でご飯を食べ、着替えてと順調に準備を進めてきました。
そして準備完了した9時20分。
「ヨーグルト食べたい!」という息子の一声により、事態は急変。
息子はグラノーラヨーグルトが大の大好物で、確かにこの日の朝ごはんには出していませんでした。
「まさかこのタイミングで言われるとは…」
そうは思いながらも、グラノーラヨーグルトに目がない息子はなんら交渉に応じてくれず...
結局「まだ10分あるから」と思い、2口程度の分量にして息子に与えました。
ゆっくりとした咀嚼
椅子に座りスプーンを手に取った息子。
なぜかこの日に限っては、スローモーションのようにゆっくりと咀嚼し、味わって食べ始めたのです。
いや、それ自体は素晴らしいことで、寧ろしっかり噛んでくれた方が良いのです。
でもいつもなら「噛んでないんじゃない?」と疑うくらい速攻で完食するのに、なぜ今日に限って!?
分量少ないのバレてる!?
とりあえず、すぐさま叔母にLINE。
「すいません、ヨーグルト食べてまして、5〜10分程遅れるかもしれません」
なんとかかんとか食べ終わった息子。
ここまでで、9時30分。
口の周りについたヨーグルトを拭き取るためタオルを口に当てようとすると『んやっ!』と拒否。
拭こうとすると拒否。
拭こうとすると拒否。
このループ...
そしてよく見ると、天を仰ぎグラノーラヨーグルトの余韻に浸ってるんですよ。
「何それ!?いつもそんな素ぶり見せないのに、どゆういう心持ち?」
そう思いながらも、義母を待たせているので、
「●●君、下でバァバ待ってるからそろそろ行くよ!」
と何度か声掛けをしました。
すると...
『怒らないで』でハッとされられる
息子から一言。
『パパ、怒らないで』
この言葉にはハッとさせられました。
もちろん怒っているつもりは毛頭ないのですが、叔母を待たせているというちょっとした焦りを、息子は言葉の微妙なイントネーションから感じ取ったのかもしれません。
すぐさま
「怒っているつもりはなかったけど、怒っているように見えちゃったかな。ごめんね」と謝罪。
『大丈夫だよ』と言ってくれたものの、あの時の息子のなんとも言えない、妙に大人ぶった表情が忘れられませんでした。
「色々察してくれたんだな、申し訳なかったな」と自省した瞬間でした。
何に気をつけるべきか?
この話1つを見ると、とりとめもないことかもしれませんが、きっと親が気付かないうちに、息子の多感なアンテナに掛かるような事象が、日々起きてしまっているのだと思います。
その積み重ねが、子どもの人格形成に影響を与えているのだと思うのと、親の責任なんたるを改めて考えさせられます。
これを踏まえ、私は何に気をつけるべきか?
いわゆる、“意識の範囲”というのでしょうか。
“苛立ちや怒り、焦りを子どもへの言葉に込めないよう努める。”
これは当たり前に大事なことだと思いますが、
“その意識の範囲をもっともっと広げていく。”
そうした意識と努力がもっともっと必要なんだなと気付かされた出来事でした。
この後、息子が帰ってきてからは、いつも以上に絵本を読み、いつも以上にトミカで遊び、いつも以上に愛でたことは言うまでもありません。笑
さいごに
我が家は、穏やかというかおっとりしていて、喧嘩や説教のような出来事は滅多に起こらないこともあり、ことさらハッとさせられてnoteに書きました。
取り止めもない話を最後までお読みいただきありがとうございます。
と同時に、子育てに日々奮闘するお母さんお父さんと共感できていたら、とても嬉しいです。
おしまい