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いろいろ溜まっているのかもだから。

母ちゃんは子供想いだ。そして謙虚だ。

自分の言動が無用なストレスを息子たちに与えていやしないかと、いつも自分自身を疑ってかかっているところがある。「今日、叱るのではなく、怒ってしまって」というような感じで、毎晩のように僕にも助言を求めてくる。

次男が産まれてもうすぐ半年。それまで3人家族でやってきた、まだたった3才の長男にとっては、ホワイト企業が急にブラック企業になったくらいのストレスになっている可能性もあるのではないか。

簡単にいえばそんな感じで長男のメンタルを気にかけ続けている母ちゃんが、彼のために「僕と長男の2人だけでの新幹線旅行」を企画してくれた。

自分のメンタルの状態を客観的に把握し、それを的確に言語化するなんていうのは大人にとっても不可能に近いこと。3才にはできるはずもないこと。だから、慎重には慎重を期す必要がある。「定期的なガス抜き」は絶対に必要だ。僕もそんな風に思っている。気を使うべき弟から離れる。大好きな新幹線を間近で見る。それに乗る。しかも1日2回だ。長男のガスが抜けきるのは間違いない。

行先は距離的に適度ということで小田原に決定。そして2022年12月の月曜の朝、僕と仙豆は、いつもはしないお洒落をして家を出たのである。

従兄からのお下がりタートルネック。初めて着たが余裕で着こなす
写真撮られるの上手すぎやしないか
小田原城址公園

人生初の新幹線。「N700系」という名前を把握している程度には新幹線ファンの彼は、だからこそ明らかに緊張し、固くなっていたけれど、車窓に視線を向けるその全身は、どういうわけか王者のようなオーラに包まれていた。それはお洒落なアウターのせいではないだろうなと思う。

小田原駅で新幹線に手を振った後、まっすぐ小田原城址公園へ。快晴の空を眺めつつ、カカが作ってくれたお稲荷さんを存分に味わった後は、城から小田原の景色を満喫。そして公園内の「こども遊園地」に足を運んだ。信じられないほどのレトロ感のために、シンプル過ぎるのも全く気にならず、大人も楽しめる空間だった。長男は自分を解き放つように飛んだり走ったり喋ったりちょっと叫んだり。

旅人の背中
城址公園に繋がる「学橋」
12月でも楽しめた紅葉
海もすぐの距離

きっとそこそこには存在しているであろうガスが心地よく抜けていく時間になるように、僕もいつもよりおおきくふざけてみたつもり。

冬の海風も楽しんで、帰りの新幹線も楽しんで、そのテーブルの上で、普段はほとんど口にできないアンパンマンチョコとレモンティーも楽しんで、3時半頃に帰宅。

動画や写真を見て、僕からの報告を聞いて、小旅行を終えた仙豆の様子も見た母ちゃん。月1程度にはこういう時間があった方が長男のためにやはり良いとの感触を得たらしく、カカ、お次は踊り子や小田急ロマンスカーを調べてくれている。

そんなカカとの毎日で溜まるガスなんて、本当はゼロなんじゃないかな。でもその答えはわかりっこない。だから次の小旅行も楽しもうね、仙豆君。

母ちゃん、小旅行中の次男の子育て、ありがとう。

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