見出し画像

「生き抜くための智恵」~あなたの意識が世界を変える~

 私が20代の頃の話です。学費を稼ぐために徹夜のアルバイトをしていました。夜勤明けの午後に目を覚まし、近くの喫茶店でコーヒーを飲んでいました。2階のお店から行き交う人々が見えます。日曜日のせいか買い物客や家族連れで混雑していました。

 その時、お店の中でオフコースの曲が流れ始めました。その明るい曲を聴きながら窓の下を歩く人々を眺めていたら、なにか皆幸福そうに歩いているように思えたのです。明るい曲がその印象を与えていたのかもしれません。

 ふと、その瞬間閃いたのです。もしかしたら、人生の喜怒哀楽は、私達の意識が意味づけしているのではないかと。悲しい心で現実を見れば、現実もまたそう解釈され、明るい心だと現実もまたそう映るのでないか。つまり、人生という真っ白なキャンバスに色づけしているのは、私達の意識ではないかということでした。

 最近、それを仏教的に解釈している本を読みました。釈迦はこの現実を「空」だと言うのです。存在しているけれども、色がついていないと捉え、それに色をつけて観ているのは、私たちの心だと言うのです。

 要するに、「悩み」や「苦しみ」は私達の現実把握に起因していると言っているのです。心を変えれば、現実も変わるという意味なのでしょう。

 プラス思考という考え方も、その点から納得できます。仕事がない、お金がない、いいパートナーに出会えない等、私達には様々な悩み、苦しみがあります。そんな人生を生き抜く智恵の一つとして「心を変える」「視点を変える」ということを意識化してみるのもいいでしょう。

 
現在「心を変える」「視点を変える」という現実把握の仕方は、認知行動療法の一部にも取り入れられています。以下に、日常生活での困難や苦しみを乗り越える具体的な方法をいくつかご紹介します。

〔感謝の心を持つ〕
 日常生活の中で、自分が持っている「恵み」や「良いこと」に感謝してみ   ましょう。どん底にあっても、小さな幸せを意識するだけで、心の重荷から解放される体験をするはずです。具体的には、毎日寝る前に、その日にあった良い出来事や感謝すべきことを、3つメモをして下さい。まだまだ大丈夫だという、ポジティブな発想が生まれてくると思います。

〔視野を広げる〕
  困難や苦しみの原因は、現実把握に起因しています。体験を得る活動をしたり、経験を積んだり、知識を増やすことによって「問題」を別の角度から眺めることが出来るでしょう。具体的には、新しい趣味やボランティア活動などに挑戦するのもいいかもしれません。読書や映画、展覧会の鑑賞なども視野を広げることに繋がります。困難や苦しみを相対化する機会を増やしてみて下さい。

〔情報を選別する〕
 なるべくネガティブな情報を避ける努力をして下さい。困難や苦しみにある中で、余計な心の重荷になってしまいます。現在、抱えている問題に集中できなくなる可能性があるからです。どうか情報の断捨離を習慣化してみて下さい。
 
 
明日の酒代がほしい冷おろしなのですが、この問題はぼちぼちと考えますか😅🍺🍷🍶

〔P.S.〕
「目の前の壁は自分を成長させるためにある」と言う人もいます! つまり、壁をどう解釈するかで生き方も違ってくるのです。素手のまま立ち向かって、ストレスで身体を壊すよりも、考え方を変えて向き合うのも処世術のひとつかもしれません。
 でも万能薬ではありません。お金がなくて、空腹の人に「発想を変えて」と言っても、たぶん無理だと思います。自分が精神的に落ち込んだ時に用いるべきだと思います(^^v


「世の中には幸福も不幸もない。
 ただ、考え方でどうにでもなるのだ」
「良いも悪いも本人の考え次第」

          
          🔵ウィリアム・シェイクスピアの名言集から 

「人生は、私たち一人一人が、それぞれの目を
 通して見ている映画です。そこに何が起こっ
 ているのか、ということは大した違いはあり
 ません。それをどのように受け取るかが重要
 なのです」

          🔵デニス・ウェイトリーの名言集から

「心の持ち方で結果が変わる。
 楽観か悲観か、積極か消極か。
 心のあり方如何で、物の見方が変わってくる」
          
          🔵松下幸之助の名言集から

この記事が参加している募集