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「未来からの贈り物」~いばらの道が輝いたら、自分も未来も輝く~

 過去を悔やむ事がある。あの時の選択が間違っていたとか、家が貧しくなかったら、もっと別の人生だったかもしれないとか、ふとマイナス思考に陥ることがある。

 でも、今現在の自分をよく眺めると、私を支える友人達との出会いがあり、また私の感性を培ってきた良き出来事もある。様々な良き出会いや出来事が今の自分を支えているのだ。

 そう考えた時に、自分が悔んだ過去は、現在の出会いに必要だったかもしれないのだ。いばらの人生があったからこそ、今の良き出会いがあるのだと解釈したら、一歩前に進むことが出来るのではないでしょうか? 視点を変えたら、思い出したくない過去さえ輝いて見えてしまう。

他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる。

引用:カナダの精神科医 エリック・バーンの言葉

上記の言葉に付け加えるならば、

他人と過去は変えられないが、解釈によって評価は変えられる。
解釈が変われば、自分と未来も変えられる。

 読書を例にしたい。過去に読み終わった本を、今現在の視点で読み直すとする。過去に読んだ時には思いつかなかった考えが、新たに生まれる瞬間がある。本が変わったわけではない。自分自身が変わったのだ。知識や体験、経験の蓄積が「読み」を深めているのだ。

 本(過去や他人)自体は変わらないが、読み(解釈) によって対象の評価は変えられるのだ。その解釈が新たな自分と未来に繋がっていくと考えたい。

 日々の暮らしの中で落ち込む場合がある。しかしそれは、輝く「未来からの贈り物」だと解釈(視点を変える)したらどうだろうか? 「ピンチはチャンス」という言葉がある。ピンチをチャンス(贈り物)にするのは、私達一人一人の解釈次第なのだ。そんな風に、毎日自問自答する冷おろしである。

〈P.S.〉昨夜、駅のコンコースに設置している、ストリートピアノから、私の心に響いた曲が流れていました。演奏を終えた女性に、思わず曲名を尋ねました。私の琴線に触れた曲は「カッチーニのアヴェ・マリア」でした。
 〈様々な良き出会いや出来事が今の自分を支えている〉
 
そんな思いを抱いた、金曜の夜の幸せな出来事でした。

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