【不眠症に過去があり】いじめや暴力の被害が不眠症に関連していたぞ
この研究は、筑波研究学園都市交流協議会に所属する研究機関の労働者を対象に行われました。不眠症という問題は、日本の成人の10%程度に認められる重要な健康問題であり、さまざまな健康問題のリスクを高めるとされています。
一般的に不眠症に影響を及ぼす要因は、社会経済的な要因や生活習慣要因、仕事のストレスなどが挙げられます。しかし、近年では幼少期の体験も不眠症に影響を及ぼす要因として注目されています。特に、幼少期にいじめ被害や家庭内暴力を経験した人々は、逆境的小児期体験(ACE)を持つと言われ、健康に悪影響を及ぼすという報告があります。
本研究では、茨城県つくば市の労働者7175人を対象に、幼少期のいじめ被害や家庭内暴力経験が不眠症との関連を調査しました。調査にはアテネ不眠尺度(Athens Insomnia Scale; AIS)という指標を用いて不眠症の有無を判定しました。
調査結果によれば、不眠症の労働者の約41.8%がいじめや家庭内暴力の経験と関連していることがわかりました。特に、家庭内暴力の被害経験が多いほど、不眠症のリスクが高まる傾向が見られました。この関連は、年齢、最終学歴、世帯年収、婚姻状況、居住地、通院歴などの個人特性や、労働ストレスや職業要因、運動や喫煙といった生活習慣の影響を考慮しても見られました。
この結果から、幼少期のいじめ被害や家庭内暴力経験は労働者の不眠症と関連していることが示唆されました。産業医や保健師などの産業保健職にとって、ACEを持つ労働者に対しては不眠症を注視し、適切なケアや対応を行うことが重要とされます。
今後の展望としては、より詳細な睡眠時間や睡眠効率の評価を行い、追跡調査を実施していく予定です。これにより、いじめや家庭内暴力体験が労働者の不眠症に与える影響をさらに理解し、不眠症のリスク要因への対策や予防につなげることが期待されます。
ChatGPTより作成
アテネ不眠尺度とは、WHOで作られた世界標準の睡眠評価法。過去1ヶ月で8項目を週3回以上経験したものを選ぶ。
どれくらい時間がかかったとか、途中で目が覚めたとか、睡眠の前後や睡眠中に妨げになったことがないかを評価していく。
寝なきゃいけないときもあるけれど、そういうときほどなぜか寝付けなくなってしまうあるある。そういうイベントとは限らず、つねに不眠を抱えている人は過去にいやな経験を背負っているかもしれない。
メンタルヘルスは一筋縄じゃ行かないなと思っているけれども、不眠の原因が過去の被害経験から来ているものだとすると、どうやって解決に持って行けばいいのか。
不眠症になって困っている人がいろいろやってうまくいかない場合、もしかしたら過去に被害経験があるのかもしれない。しんどい過去を振り返るのも、つらいのだろうけれど。
高齢者が眠りが浅くなるのは、寝たらそのまま死んでしまうんじゃないのかという考えが浮かんでしまうからと聞いたことがある。なんらかの悩みをベッドに持ち込んではいけないんだろう。過去の清算とは行かないけれど、落とし所というものがあれば、悩まなくなるんだろうか。
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