人類は牛乳飲めないときから牛乳好きだった

人間が大人になると、牛乳でおなかを壊してしまうのは、牛乳を糖に変えて消化できる酵素がなくなってしまうから。

乳糖を消化する酵素をラクターゼというのだけれど、授乳期を過ぎるとラクターゼが減少する。授乳期にこれが起きると、栄養がとれなくなってしまうので、治療が必要になってしまう。

中学生のとき、毎朝牛乳を飲んでいたせいか、よく下痢をしていたことがあったのだけれど、今思うとただのストレスだったのかもしれず。実際、腸が若干弱かったので、幾度も修羅場をくぐり抜けたのは、いい思い出と言うよりも思い出すとトイレに行きたくなってくる。

イギリスのヨーク大学ソフィー・チャールトン博士の研究チームは約6000年前のイギリス新石器時代の遺跡から、歯の歯垢より乳製品の吸収の痕跡が見つかったとのこと。

場所はハンブルドンヒル、ハズレトンノース、バンバリーレーンの三カ所でハンブルドンヒルでの分析では牛か羊のミルクを消費していたという。ヤギではない。

しかも、このときの人類は乳糖を消化できる能力がなかったらしい。それができるようになったのが4000年前。2000年の時を経て、ミルクをエネルギーにする能力を体得した。これは進化だな。

それにしても、おなか壊すとわかっていながら、ずっとミルクを飲んでいたんだろう。エネルギーにはならなくても、タンパク質や脂肪は得られるから、食料としては有用だったのかもしれない。でも、狩猟に出るためにはエネルギーが必要だったから、優先順位はそれほど高くなかったかもね。

あくまで非常食、冬を越えるためにはタンパク質と脂肪も重要になっていたのではないかなと。

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