【クチャラーは困る】咀嚼音が耐えられないのは嫌悪感を司る脳の領域が関連していたぞ
自分は咀嚼音が大きい人と隣り合わせになった経験があまり覚えがないのだけれど、もしかしたら、自分はクチャラーだったのでは無いだろうかと考えてしまう。
自分の咀嚼音に嫌悪感を持つって事はそうそう無いわけで、それに慣れているからとなりの人に迷惑をかけていたのでは無いだろうかと。
口を締めて食べているつもりではいるのだけれど、もしかしたら…。
咀嚼音と言えば、家族ゲームという映画があって、ごく普通の家庭に高校受験を控えた息子のために家庭教師を雇ったら、ちょっと尖った人だった話なんだけれど、この映画のシーンは食事シーンになるとやたらと咀嚼音が強調している。
この咀嚼音が家族1人1人の個性を表しているみたいで、ずいぶん昔にこれを見た時は面白い演出だったのでずっと頭に残っていた。なお、家庭教師役は松田優作。
アメリカ、オハイオ州立大学は、咀嚼音に嫌悪を示すのは聴覚皮質と運動に関連する領域が反応すると考えられていたが、今回の研究で別の脳の領域が活発になったと発表した。
咀嚼音や特定の音が絶えられなくて、嫌悪感や激しい感情がわいてしまうミソフォニアという症状がある。ミソフォニアは日本語では音嫌悪症、音恐怖症と呼ばれている。
今までこのミソフォニアの原因は脳の聴覚を司る領域が超過敏に結合しているためだと考えられてきた。
今回の実験で19人の参加者に様々な作業をしてもらいながら、MRIで脳のスキャンをしてもらう。ミソフォニアのレベルを測定し、アンケートに回答してもらった。
すると、顔や口から出る音では無く、嫌悪感や強い感情と関係する脳の領域の結合に問題があるらしいことが明らかになった。
つまり、音だけの問題ではなくて、あくまでトリガーであって、音じゃなくても嫌悪感や強い感情が出ることがある。ミソフォニアは咀嚼音だけのものでなくて、あくまで咀嚼音に反応する人が目立っているだけで、別の原因で嫌悪感や強い感情を抱くものがあると言うこと。
自分の嫌な刺激とは何だろうか。咀嚼音も嫌な時もあるけれど、自分は小さく鼻をすすられているとダメ。もしかしたら、何か嫌な感覚と結びつく出来事があったんだろうか。