【ストレスに強い脳に】ストレスに強い 弱い脳のメカニズムを解明したぞ
現代人は神経的な病気に悩まされ続けているけれども、クリニックで薬をもらったり、運動を試したり、何かしらの対処法を試みている。
人間の脳にはストレスを受けてそれに適応するシステムがその割っている。だから、仕事や毎日の家事だって、しんどいと思っても続けていられるようになっている。
しかし、それでも参ってしまう人が一定数いて、精神疾患を患ってしまうことも知られている。とりあえず、対処はするけれども、ストレスに対する耐性があるかないかを見極める方法があれば、もう少し生きやすくなれるだろうか。
他人に対して、メンタルが弱い強いと評価するのも、あくまで印象で語っているからで、それは悪意のあるなしに他人を傷つけていないかと時々思う。
京都大学、医学研究科特定准教授、同博士課程学生らの研究グループは、繰り返し心理社会的ストレスにさらされた際に適応反応を示すか不適応反応を示すかの個体差を決定する脳内メカニズムを発見した。
困難や逆境に適応する能力をレジリエンスと呼ばれており、これを高める方法を開発、ストレスにより発症するうつ病や不安障害の病態究明や新たな治療法の開発につながることが期待できる。
研究グループは心理社会的ストレスに適応することができないマウスと適応できるマウスを用いて、この2種類のマウスの脳内でどのような違いがあるかを調べた。
その結果、ストレスに弱いマウスは前帯状皮質と呼ばれる場所で神経活動が著しく低下していること、遺伝子の発現量を調節するFosタンパク質がとても少ないことを突き止めた。
そこで、Fosタンパク質の量を人為的に増やしてみたところ、ストレスに強いマウスに変わった。逆にストレスに強いマウスにFosタンパク質の量を少なくしてみたところ、ストレスに弱いマウスに変わった。
つまり、前帯状皮質はストレス適応に必要な脳領域であり、ストレスに強くさせるには、Fosタンパク質を増やしてあげればいい。
今回の研究でストレスに強い脳と弱い脳の分子機構の一端が明らかになった。いずれは人間にも同じように使えるようになれば、うつ病などの治療法を確立できるだろう。
また、失敗を恐れずにチャレンジを続けていく姿勢はこれから求めるひとはこの方法で不安を消してほしくなるかもしれない。
不安はある程度必要とは思うので、そういう前向きな使い方はリスク管理がうまくできなくなるんじゃないかなと考えてしまう。
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