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ナーダ音ってナーンダ!?

ナーダ(नाद)音というのは、心臓のあたりに位置するアナーハタ・チャクラ(अनाहत चक्र)から出る微細な音のことだそう。

修行と共に変化する音

ヨーガの経典「ハタ・ヨーガ・プラディーピカー(हठयोग प्रदीपिका)」によれば瞑想などによって、修行が進んでくると体の中から秘密の音が聞こえてくる。最初は太鼓やシンバルの音〜ほら貝、ベル、角笛のような音〜フルートやヴィーナー(弦楽器)、蜂の音など様々な音が聞こえてくる。粗大な音〜微細な音〜粗大な音、外界で大きな音がしても内側の小さな音に集中しなければならない。心は音に固着して音と共に消滅する。

ナーダ音への集中→心が音の中に入り→消滅(これが最高の境地)→音も消滅

なんだそう。ヨーガ根本経典 4章65節〜105節 より


蜂の羽音が耳からする!

ところで、60歳を過ぎた頃から私もナーダ音が聞こえるようになり、
「修行も進んだものだ」なんて思っていたら、、、
なんのことはない老化で耳鳴り!
耳鼻科で検査をするも「老化なのでこれは治りません」と、ガックリ!

ひょっとして、昔のインドで60歳は珍しかったであろうから、聖人たちは耳鳴りをナーダ音だと思ったのではないか説。ちょっとありそう?

ナーダ音に集中する修行法


ハタ・ヨーガ・プラディーピカー(हठयोग प्रदीपिका)4章65節

अशक्यतत्त्वबोधानां मूढानामपि सम्मतम् ।
प्रोक्तं गोरक्षनाथेन नादोपासनमुच्यते ॥६५॥

アシャキャタットヴァボーダーナーン ムーダーナーマピ サンマタン
プロークタン ゴーラクシャナーテーナ ナードーパーサナムッチャテー

真実在を悟り得ない愚人たちにも受け入れられる業法で、
ゴーラクシャナータが説き示した方法がある。
それはナーダ・ウパーサナー(秘音観想法:नाद उपासना)とよばれる。

ヨーガ根本経典より。

ヨーガについて何も知らない実践者は、最初に始めることをお勧めします。
ナーダ音に向けて集中するナーダアヌサンダーナ(नादअनुसन्धान)。
実践者が誠実で、ヨーガの効能を信じている場合、その人は比較的短い練習期間で音が聞こえるようになります。しかしそれはナーダ音ではありません。
「ですよね〜。」
Hathapradīpikā of Svātmārāmaより。訳してみました。

愚人であります。
「耳鳴りはナーダ音ではないけれど、かもしれない可能性はある。」
「耳鳴り(のかすかな音)に集中するのもまたよし!」
「ナーダアヌサンダーナは音に対する集中(ダーラナー:धारणा)であり
瞑想(ディヤーナध्यान)の練習にも良いでしょう」
※個人的意見です。


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