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物理的距離と精神的解放
日常に変化が欲しいとき、何かのプレッシャーから精神的に開放したいとき、リフレッシュしたいときには旅に出かけるのが一番いいという話。少なくとも自分に合ってるという話。
旅に出かけると非日常が目の前には繰り広げられるので新鮮でフレッシュに感じる。
日常はどうしてもフレッシュさは減退してくる。閉鎖空間で部屋の換気しないと澱んでくるように、酸欠になって幻覚が見えてまともな心持ちで生きていけない。幻覚を現実と勘違いしてる節すらある。
精神的に解放することで、大事と思っていた幻想が消え果てて等身大の自分が現れる。それは思っていたよりも幼くて、無力で。日常の大人の仮面の下なんてそんなものだ。いつまで経っても子供の頃と変わってない。
仮面を外すことは知ってる人が全く居ない街で行うと外しやすい。その上で最近物理的距離がその解放に関係してるんじゃないか説を唱えている。
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東京に住んでると神奈川や千葉の海を観に行くでも十分ではあるけれども、やっぱり北海道に行ったときとはちょっと違う。海外なんてもっと如実だ。
だから非日常を味わうのに地方に1泊2日で誰も知り合いが居ない街にやってきた。
先週からの最強寒波というニュースにある通り、予約した新幹線がどうなることか心配だった中で、遅延はしたもののそれも非日常と飲み込める気持ちだったので、それも含めて楽しんでいる。
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初めての街でふらっと入ったお店でビールを飲み、地魚をいただき、ほろ酔いで無駄に夜更かしして寝つく。
帰るまでの間。
普通の本屋さんでその日の気分の本を選ぶ。
東京ではビジネス本を選んでいた僕も、星野源さんのエッセイを手にした。本来はこっちの自分なんだな、と再確認をする。
東京でも帰るとかそういう話じゃない。大人みたいなこと言わないでもらって。余裕が出てくると子供の自分と大人の自分との会話も楽しめてくる。これが良好な関係を取り戻す。風通しがよい、リフレッシュされた状態。
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この状態でまた東京に戻る。東京駅のホームを踏み締めるときには大人の仮面をまた着けてる。仮面の下には子供の頃のような笑みを浮かべてる僕がいる。