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赤い靴下履きたいだけ。
赤い靴下が急に履きたくなったのは昨日のこと。
特にこれといったことがあったのではなく、靴下箱の中から赤い靴下が顔を覗かせてて、外に連れていきたくなった。
札幌のお姉ちゃん
僕は男兄弟なので、小さいときにお姉ちゃんが昔欲しかった。
4年前札幌に住んでいた時のこと。後輩と飲みに行った時に知り合った人がいる。
その人は僕の理想の完璧なお姉ちゃんだった。
一気に仲良くなって、2人で飲みに行っては、人生のこと、仕事のこと、恋愛のこと、何考えているかなど、話し尽くす。
誰にでも心を開くタイプでない僕からすると珍しいこと。
僕が札幌を去る日のこと、お姉ちゃんが送別の品としてくれたのが、この赤い靴下。
「ドクターマーチンと一緒に履きな」と。
疎遠になるを感じる
そのお姉ちゃんとは 3年前に最後に会ったっきり合っていない。
特に仲悪くなるような拗れたことはないが自然とそうなった。
僕は転勤が多くあるタイプだったので、この自然に…という感じが必然的に感じる。
どんなに仲良くしてる同僚でも後輩でも、引っ越す時には「またいつでも連絡して」とお互いが言うが、離れた環境に身を置くと、それぞれの日常が待っている。
その日常と異なる世界を非日常とカテゴライズされて、非日常のことは毎日のようには思い起こさない。
頻繁に思い起こしたらもはや日常だから。
そうなると疎遠になっていき、その状態こそ自然になっていく。自然淘汰的な人間の関係性。
だからと言ってその人のことは今でもリアルに感じるし、言ってくれた助言も今も生きている。
それをこの赤い靴下を履くたびに思う。
履きたくなる時は、いつも会って話したくなっている。