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フランスの長い冬を乗り切るためには日本人お馴染みのあの食材が必要だった!

フランスの夏はとても気持ちがいい。
日本のように湿度が高くない上に日光が気持ちよく降り注ぐ。
公園やセーヌ側沿いに裸ギリギリのマドモアゼルたち(マダム、ムッシュもいるけど)がひしめく夏が終わると、いよいよ秋冬がやってくる。
これが非常に頭が痛い。
雨の日が多く、空はいつも曇っている。
朝日を浴びようとカーテンを開けると重い灰色の空がのしかかってくる。
時々晴天の日があるものなら、外!外!外に出なきゃ!!!日光摂取しなきゃ!と身体の細胞がうずきだす。

色からして愉快ではない気候の中にいれば自然に気分も下がるもので、ちょっとしたことに文句の一つ二つ三つ四つ…言いたくなるほど鬱々とした気分になってしまう。


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「パリと東京で頑張る女たち」で検索してください。
note未公開のエピソードについても語っています。

アラサー女2人が語るパリと東京のアレやコレ。

先日犬の散歩がてらコーヒー一杯でも飲んでみるかと立ち寄った近所のカフェで隣に座っていた見知らぬマダムと、ふとそんな話をした。
結論としては「あなたビタミンが足りてないのよ!!」であり、
その後小一時間に渡ってビタミンの重要性を諭された。
ビタミンを摂取する、といえば、今までは果物食べなきゃぐらいにしか思っていなかったのだが、どうやらこちらではサプリメントで補う人がたくさんいるらしい。
2023年の目標に「思い立ったらまず行動」を挙げた私は、その足で薬局に向かった。

ダイエットサプリをネットで購入した以外経験がない私は、エネルギーが欲しいサプリなんて漠然と頼んだところで伝わるか心配していたが、予想外にあっさり伝わった。サプリで暗い冬を乗り切る人はたくさんいるとのことだった。

ERGYSTIMYLという子音だらけのボトルをポイッと渡され、「このサプリを毎日飲み続けてくださいね。」と言われたが、人生の中で、医者から「飲み切りなさい」と処方された薬の中で本当に飲み切ったのは、数年前にガストロ(胃腸炎)のせいで飲んだ胃薬ぐらいしかない。日本への出国直前だったので藁にもすがる思いだった。実に香ばしい思い出。

飽き性の私なのでパッションがないことに対しては継続できる自信が全くないが、毎日愉快に過ごすためだ。頑張ってみよう。
たかがサプリ1錠飲むためだけに大層な決心をした。

帰宅してさあ飲むぞ!とふたを開けようとしたところで気がついた。
ん?この写真は見覚えがあるよ…


成分を確認して思わず笑った。
「Maitake, Shiitake…」
マイタケ、シイタケ。日本の食卓に最低1週間に1度は出てきた食材である。
近年地球温暖化の影響で気候の変動があるとはいえ、相対的に見ると日本の冬の日照時間はフランスのそれよりも長い。
日本にいたとき、マイタケシイタケを延々と食べ続け日光を浴び続けていたのは効果的だったんだ!と勝手な解釈をした。

同時に同じきのことはいえ、毎年秋になると食べまくっていたセップ(ポルチーニ)では効果がなかったことが証明された。

フランスに在住5年目にして新しく見つけた冬の乗り切り方。
灼熱の太陽と真っ青な空を待ち望みながら、今日も私はマイタケシイタケを摂取し続ける。


マイタケシイタケを毎日摂取してそうな東京の女の記事はこちら


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