【仕事の棚卸】取材ライターを振り返る
私がWeb制作や雑誌の取材、記事を書いていた頃は、noteさんのクリエイターというイメージとは、ちょっと違うのかもしれません。
ライター業は、裏方や職人のイメージ。
決められた文字数ギリギリで攻めて、なんぼみたいな仕事でしたから
noteの「作品」「クリエイター」が、まだまだしっくり来ていません。
でも、そんなnoteでおぉっ!と思える記事に出会うと
書きたい衝動がムクムク湧いてくるから不思議です。
そんな時代を振り返ります。
シングルマザーへ初インタビュー
初取材の対象者は、シングルマザーでした。
シングルマザーの現状を知らせる出版予定の本の取材。
ライターは数人いました。
仕事は、取材対象者を探すことから始まったのですが
当時のネット普及率は16%。
情報が開かれていない時代に対象者を探すのは、とても苦労しました。だって「私、シングルマザーです!」と言って回る人なんていなかったのですから。人づてに取材の意図を説明し、人から人へ訪ね歩いて回る…という、コスパ、タイパの悪い作業。
あの時代は、ネットってなに?の時代ですから仕方がないのですが…。
今思えば、デリケートな取材をよく仕事として引き受けたなーと思います。でも、何も知らなかったからこそ取材対象を探せたし、記事を書けたのかもしれませんよね。
パワーのある取材対象者たち
あの時代、シングルマザーの取材を受けてくれた人って、パワーのある人たちでした。ネガティブさ、悲壮感はまったく感じさせない人たち。
大変なことは大変なんです。
離婚に至った経緯(借金、浮気、暴力)を聞くと「うーーーーーっ」となるんですが、離婚後の人生は、ものすごく逞しく生きている女性たちばかりでした。
新聞で知るシングルマザーの印象とはまるっきし違う。
でも、「こんなことが大変なんだ」ってことを記事に書かなければいけないのです。そういう出版予定の本だったのです。
それを引きだすのが取材記者なのでしょうが。。。
今でも、取材を受けて下さった皆さんには感謝です。
私、かなり鍛えられましたから。
美容雑誌で店舗取材
その後、美容雑誌の店舗取材記事を書くお仕事に。
1件あたりの単価はビックリするほど安い!
これがフリーで働くライターの仕事なんだと知りました。
美容業界には流行があって
新店舗があちらこちらに建っています。
そして、本当に残ってゆくのが難しい業界。
取材当時は、大きな鏡が主流で全面ガラス張り。
広い空間が印象的で店内が見える店舗ばかりでした。
美容師たちもファッションセンスに長けた人ばかり。
似たり寄ったりをどう記事にする?
美容室は、どこも似たような内装の店舗ばかり。
特徴をとらえた紹介記事をどう書くのか?が
すごく難しかった。
一日3件以上回ると、記事が似通ってくるんです。
当時は、何をどう伝えるのか意識しながら、
悩みながら書いてた記憶があります。
ヒトだったりモノだったり。
印象に残ったことを取材メモに残して。
数をこなしてバンバン、書いていた記憶があります。
さて、さて
まだまだ続きます。
次は、週刊転職マガジンと新聞執筆を思い出してみます。