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感性を信じた先に、自由な私が待っていた
気づかないうちに、何かを諦めてしまっていたのかもしれない。憧れる人を見ても、どこかで「自分には無理だ」と心が冷めてしまうことが増えた。
ビジネス講座に足を運んでみても、「違う、この人じゃない」を繰り返す日々。その場では「ですよね〜(こんなんじゃ)ダメですよね〜」とヘラヘラ笑ってやり過ごすのだけど、心の内側は自分が否定されたことが苦しくて、エンエンと泣いていた。
長い間、自分を抑え込み、どこかで何かを我慢して生きてきたのかもしれないな――その理由が、ようやくわかった。わたしが提供するコーチングセッションに来てくれた大切なクライアントさんのおかげで。
私が抵抗を感じていたのは、多くのマーケティング講座をする方々が、強い男性性を持っていたからだった。最近知った「男性性」と「女性性」という言葉。
自分のコーチングサービスを始めてから一年、感性豊かな自分がマーケティングに向き合うことの辛さを感じ続けてきた。目に見えない対話サービスに価格をつけて「売る」ことに踏み出せない、自由な創作の場であるnoteの有料記事にすら、いちいち罪悪感を感じてしまう。
ただ、クライアントさんがシェアしてくれた記事のリンクを通して、その謎がようやく解けて。
そこには、ビジネスというと、どこか「戦略」や「勝ち負け」の男性的なイメージが先に立ってしまうけれど、実は自分らしい形に「創造」する余地があること。女性性が豊かであればあるほど、自分の感性や楽しさを軸にして、ビジネスのルールさえ自分らしくデザインできること。
その鍵は、自分に問いかける「どうしたら楽しめる?」という一言にあることなどが書いてあった。
確かにね、「楽しいこと」に変換していけば、ずっとできそうだよね。その視点を、忘れないようにしよう。
*
今日は、自分がお客さんとして訪れていたカフェのオーナーさんと外でお茶をした。わざわざ私の家の近くまで足を運んでくれて、お店の外でのんびり話をする日が来るなんて、夢にも思っていなかった。
ずっと一人でブログを書き続けて、仕事も長く続かない自分が、こうして「お店をやる人」と話し、同じ目線で語り合う側に来ている不思議……。
ひたすら職場で、時計とにらめっこしながら時が過ぎるのを我慢していた以前の自分には、そんな未来、想像できなかったな。
私の周りには今、会社員ではなく、自分の手で仕事を作り出している人がいる。カフェを経営する人、サービスを生み出す人、お菓子を作る人…いろいろ。
世間には、「結婚できない独身女性」を描いたドラマや漫画が多いけど、そこに出てくる女性たちは、バリバリのキャリアウーマンだったり、「主任〜!」と呼ばれるような立派な肩書きを持っていたり、仕事に邁進しているからついていけなかった。
だって、私はそうではない。結婚もしていないけど、始めたばかりのビジネスは年収100万円にも届かない。そんな私は、誰をロールモデルにすればいいのかな?
ビジネス書には「誰かを真似ろ」と書いてあるから、様々な本を読み漁ってみた。だけど、成功例にどうしても馴染めない。SNSに顔を出して、おしゃれなライフスタイルを発信することなんて、私にはできないよ。
だって、私はズボラで、家では漫画アプリをだらだらと読み、今朝なんて中指の関節が痛くなるほどスマホを触っているような女だから。
だけど、わたしが恐る恐る始めたコーチングセッションに来てくれたお客さんから、「このセッションは本当にいい!もっと多くの人に知ってほしい」と言われたときは、本当に胸が熱くなった。
その一言に背中を押されて、「もう少しだけ自分を解放して、もっと自分のサービスを知ってもらおう!」と今はちょっとずつサービス案内や、商品リンクを貼れるようになってきたところ。
同時に、女性性に関するビジネスや心理学の記事も読み始めて、ビジネスも「創造」と考えれば楽しくなるかもしれないな?と思った。
「自分が楽しむやり方で人に喜んでもらう」そう考えると、まるで小さなお店を開くような感覚が湧いてきて、それこそ想像(イメージ)と、ワクワクした思いが溢れ出す。
もちろん、自己流だけでは難しい。それでも、私たちは創り手なんだ。まだまだ未熟だけど、わたしはやっぱり、感性を大切にする「女性性」の売り方を模索していきたい。
それから、今まで声の大きい「このやり方がいいですよ!」の男性性さんに押されて「本当はこうしたかったんだけどな…」と本心を閉ざしてしまった人の、拠り所になりたいな。
きびしくない、高圧的じゃない、押し付けがましくない、キツくない。そういう自分でも、何かを売って、与えることができるだろうか?
この一年間、わからないなりにも「自分の感性を大事に仕事をつくる」と挑む中で、甘っちょろいかな?と逃げ出したくなる気持ちを抱えながら、少しずつ本来の自分を解放してきた。
先日お話に来てくれたクライアントさんは、まさかの「音声配信の穏やかな話し方が好きだから申し込みました」と言ってくれた。あれは、台本もなく、つらつらと感じたことを話して、決して話はうまくないのに。たった3回で辞めているのに。
気まぐれな感性で出したものを見つけて、受け取ってくれる人もいるんだ。その時その時感じたインスピレーションを大切にしよう。
ちなみに今後は、オンラインお茶会を開いて、もっと多くの人と話しながら、自分の価値観を広げていきたいなと思っている。
*
コーチングを始めて出会った方たちからは、たくさんの学びをもらった。親のすねをかじっていると言いながらも「だから何?」と楽しそうに生きる友人たちが、私の「こうでなければならない」という考えをぶっ壊してくれた。
人と話し、ぶつかり、壊れることも、自分を浮き彫りにするために必要なこと。私たちは、ビジネスも人間関係も、そうして創造し、積み上げていくのだと知ったよ。
これからは、強くて大きい声を鵜呑みにして凹むのではなくて、もっと柔らかく、自分のペースで人生とサービスを創っていきたい。
想像もしなかった未来を、自分の手で創造するために、ゆっくりと一緒に歩んでいこうね。
〜はみだし系なわたしが作りたい世界〜
〜感受性高め人間が、自分の仕事を作るまでの成長ストーリー〜
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