見出し画像

あなたが転んでしまったことに関心はない。そこから立ち上がることに関心があるのだ。

おはようございます。

第16代アメリカ合衆国大統領、エイブラハム・リンカーンの言葉です。
アメリカのケンタッキー州で貧しい農民の子として生まれたリンカーンは
9歳で母を亡くし、貧しく、学校に行くことがほとんど出来なかったので
自分で本を読んで勉強しました。

リンカーンは非常に失敗が多かった人で有名です。
事業を起こして店を経営すれば、つぶれてしまう。
測量士になれば、失敗し借金の整理をしなければならず、
兵隊になると一度は隊長の地位をもらうも、成績がひどく降格そして除隊、
弁護士になるも、その活躍は大したものではなく
政治に進むが何度も落選。
やっと、51歳でアメリカの大統領になります。

そして56歳の時に暗殺され、
生涯を閉じます。

私は想像します。

失敗をするたびにリンカーンが見ていた景色は
失敗し、自信を失った自分の姿ではないのでしょう。

リンカーンが見ていたのは
立ち上がる自分の姿だったと感じます。

立ち上がるたびに、
自分の力強さを確認し、
その力を次の挑戦に使っていった。

もしかすると、
失敗するたびに
自分の力が強くなったというよりも、
失敗して
立ち上がるたびに
自分の「すでに」持っていた力を確認、確信していった。

そして、自分がどれだけの可能性を秘めているのか
ますます試したくなっていった。

力は、無限にあり
自分の中から取り出せば、取り出すほど
外に現れてくるのかもしれません。

私は人間が必要なものを全て
持って生まれてきていると信じています。

親の役目は
その力を見出し、
導き出してやること。
潰すことではありません。

ついつい、
子供は出来ないことが多く
不完全に見えるので
子供の中に答えを見出すよりも
外から「足して」あげないといけない、
と思ってしまいます。

コップを倒して水をこぼした。
乱暴に扱っておもちゃを壊した。
足元の悪いところで走って転んで怪我した。
宿題をサボって、先生に注意されておちこむ。

「あんなに注意したのに!!」

ついつい、
「私の言うことを聞かないからよ!」
と、失敗したところから
更にさかのぼって説教をしてしまいます。

せっかくの失敗から生み出される
子供の未知の力が出る機会を
止めてしまいます。

親がしていることは、
「自分のアドバイスが正しかった」ことを
子供に承認させる行為であって
子供のことはあまり考えていません。

水をこぼしたら、
ふきんを手渡して
どうすれば綺麗になるか教えてあげます。

おもちゃを壊したら、
一緒に頭をひねって
直す方法を考えます。

転んで怪我をしたら、
傷口を水で洗って
バンドエイドでもつけましょう。

先生に怒られたなら
提出できなかった宿題を終わらせ、
明日にでも提出しましょう。

「さあ、これからどうする?」

失敗した時点から
先に進む道を開拓する
そこにフォーカスする。

自分の足で先に進めば
子供は自分の力を信じることが
できるでしょう。

親は、
後悔に使う時間を作るのではなく
未来創造に使う時間を提供したい。

そんな風に子供の失敗と付き合えたら
子供と共に、
私も自分の力を導き出せていると
感じています。

暗殺されたリンカーンですが、
きっと、その最後の瞬間まで
次の挑戦を考えていたことでしょう。

もしかすると、暗殺された後に
立ち直る自分を
その最後の瞬間に
考えていたかも知れませんね。

今日もみなさまが、未知なる自分の力に出会える日でありますように。



いいなと思ったら応援しよう!