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ありがとう。

おはようございます。

今日の名言は、
「ありがとう」

言葉はエネルギーだと思っています。
言葉は力だと思っています。

だからこそ、
言葉を大切に使います。
言葉を子育てに使います。

言葉は目に見えません。
言葉は触ることができません。

目に見えない風が
時に大木を倒すように
目に見えない言葉が
人を動かします。

子供が父親に怒っていました。
あまりに怒りすぎて
なぜ、腹が立っているのか
自分でも分かっていません。

通常、
きっかけは些細なことです。
お菓子を食べようとして
「ダメ」
と、言われた。

騒いでいて
「うるさい」
と、言われた。

これはきっかけでしかなく、
本当の理由ではありません。

子供の気持ちを
おうむ返しで
聞いていきます。

母「なんで怒ってるの?」
子供「お父さん大嫌い。」
母「なんで嫌いなの?」
子供「ヒゲが生えてるから。」
母「なんでヒゲが生えてると嫌なの?」
子供「痛いから。」
母「じゃあ、ヒゲを剃ったらいいの?」
子供「ダメ。お父さんは臭いから嫌だ。」

永遠に話は続きます。
理由がそこにないことは
明白です。

何に傷ついたのでしょう?
怒りは傷を隠すための
リアクションです。

理由がはっきりしないときは
昔、怪我した傷に
とがったものが触れて
痛みをぶり返したのでしょう。

最初に傷ができたのは、
3歳の頃かも知れません。
4歳の頃かも知れません。

普段、父親と仲良く遊んでいる姿を見ると
本当に「嫌っている」とは考えられません。

お父さんが自分を愛していない。
お父さんが自分を好きじゃない。
そんな疑いが生まれているのかも知れません。

幼児にとって
自分の存在価値は
一番近くにいる
親を見て確認されます。

自分の存在価値が
揺らいでしまった。
人して、これほど不安な事はありません。

不安になり
自分の価値を
確かめているのかも知れません。

分からない時、
私はこんな遊びをします。

「ありがとう」を探そう!
「ありがとう」を50個を先に言った方が勝ち。

「空気さんありがとう。」
「太陽さんありがとう。」
「トイレさんありがとう。」
「水さんありがとう。」
「食べ物さんありがとう。」

それがないと生きていけないものに
「ありがとう」と言います。

だんだんと、ネタが尽きた頃に
「お父さんにも言う?」
と、聞きます。

「そうだね、お父さんありがとう。」

「ありがとう」は不思議な言葉です。
50回も言っていると、
心が落ち着くのでしょう。

50回目には怒りが落ち着いています。

根本の問題は解決していないかも知れません。
また、些細な事で傷がうずくかも知れません。

それでも、怒りを持ち続けていては
悪い循環に陥り、出口から遠ざかります。
自分の中で悲劇のストーリーを作り始めます。

これはストーリーから抜け出る
テクニックです。

大人になった時、
「ありがとう」ゲームを思い出して、
必要な時に使ってくれるといいな、
と思います。

今日はみなさまが、多くの「ありがとう」を見つけることができますように。

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