なぜ社員たった1人のベンチャー企業が、月154万円もするオフィスを借りたのか?
オフィスの存在意義が問われていますが、みなさんはオフィス、空間、文化、どのように考えていますか?東京は1日あたりの感染者数が3000人を超え、ひょっとしたら、ますますリモートワークやオフィス離れは進んでいるかもしれません。私は"1000年後にも通づる価値を創出する"と謳っている会社の代表として、組織として機能するには場所が必要だと考えています。このタイミングで、世界にこの問いを投げかけたく、またすでに悩んでいる皆さんの何かしらのヒントになればと思い、赤裸々に思考回路を開示して見ました。少し長いですが、お付き合いください!
(プレスリリースも先日、出しました!こちらから読めます♪)
前書き
「表参道に新しいオフィスを構えましたので、遊びにきてくだい!」
こういうと「シェアオフィスですか?」と言われる。Bulldozer(ブルドーザー)が借りたのは、表参道から徒歩数分の路地にある大きな一軒家だ。広さは全体で、約240平米の二階建て。入り口には車が2台止まり、立派な楠のある庭もある。
これを伝えると、「ええええ、度胸がすごい!」と言ってもらい、時には「事前に知っていたら止めたのに」とまで言っていただける。初期費用は8桁を超えたので、確かに度胸は必要だった。「清水から飛び降りる」や「桁違い」という諺の意味が腑に落ちた瞬間だった。笑 会社のサイズを考えたら、かなりのストレッチだ。でも、ベランダで唐辛子を育てていて感じた。鉢のサイズが小さければ実は少ししかならない。鉢のサイズを大きくすれば、どんどん実る。自然の摂理、普遍の真理、森羅万象、、、これらのことは、いつも本質的だ。だから、借りるしかないと感じた。
私は時代を変えることに本気だ。アートシンキング、アート思考という抽象度の高く近未来的な事業をする時も、心配されたが、時代を読む審美眼だけには自信がある。だから、たくさん考えた結果、時代を加速させるために、そのためにうちの会社、Bulldozer(ブルドーザー)が成長していくためには、これが一番論理的な打ち手となった。
現代の時代観
ご存知の通り、多くの企業がオフィスを手放したり、縮小してコワーキングスペースへ移動したり、リモートワークを進めている。オフィスをみなさんは、どのように捉えられているか。オフィスは通常、作業場所としてのみの機能が期待されているのではないだろうか。
それはもちろん間違いではない。しかし、場の可能性を狭めているとは思えないだろうか?場も人と同じで、役割を能動的に考えることは重要だ。「〇〇さんは、XXをしてください」と言われると楽だけれど、それしかできない。有機的に価値を生み出すことを期待することで、新たな価値が生み出される可能性を持っている。場に対して、こうした期待を持つことで、唯一無二の文化、そしてそこから価値が生まれるようになっていく。これをBulldozer(ブルドーザー)では、”サンクチュアリの空間”と呼んでいる。聖域とも言えるような、空間の重要性だ。
特に弊社の事業は、先述のように、アートシンキングアート思考と言う見えないもの、そして新しい時代ものを扱うからこそ、より物理的な空間の重要性は高い。だからこそ、マンションの一室やコワーキングスペースではなく、空間全体で会社の存在意義や創出価値を感じられるような空間が必要だと感じ、大きな一軒家を借りた。ここに、2年前にモバイルハウスを作った理由もある。
今の時代、DXという文脈もあり、リアルの重要性や価値をなんとなく認識していても最終的には軽視される傾向があるが、やっぱりリアルは重要だ。その土台の上に、バーチャルが載ってくるのではないだろうか。そんな現代という時代へ、場の必要性を問い掛けるアートな行為、空間としての側面も、今回のオフィスは持つ。
空間軽視の先に起こる未来
多くの企業を見て思うのは、コロナウィルスの影響でリモートワークが進んだことで、企業の文化の薄まりが起こっている。やっぱり、誰かがやったこと、考えたことは同じ場の中で、共有されていくものだ。これがないと、会社と社員、そして社員同士ですらも代替可能な存在となっていく。これはすなわち、空中分解が予想される、ということである。
リモートワークは確かに便利だ。意思決定が捗る。しかし仕事には、価値創出と言う側面もある。これは、文化を醸成する場があって初めて、生み出される。斬新かつ永劫的に本質的な価値を創出する良い仕事をしようと思ったら、ワクワクできる空間、自分たちの文化を感じられる空間、そういったサンクチュアリな空間が必要なのだ。
実際に私が新卒入社したIBMでも、コンサルティング業態をとっていたので、働く場所はプロジェクトベースで異なり、リモートワークも進んでいた。しかし、本国のIBM USでは、社員の離反への対応策からリモートワークの撤回が始まっていると、2010年代の前半に聞いたことがある。今日では、GoogleやFacebookなど、世界を今牽引している企業でこの流れがあり、”Back to Office”が進んでいる事はご存知だろう。
今回上記のような時代背景から、その重要性を問いかける行為として、アートファームと名乗るからこそ、このような会社のサイズに対しての巨大投資を行いオフィスを設置したわけだが、この後は、オフィス以外にどのような算段があるかを紹介したいと思う。
作業場所以外のオフィスの可能性
①集まる
Bulldozer(ブルドーザー)のオフィスは、才能が集まる重力として、"Gravity"と名付けた。場には、集める力があると考えている。
集める才能はいくつかある。
・ビジネスパーソンの才能
・これから花開く才能(丁稚奉公として、高校生までが習い事の位置付けで仕事・価値創出を体験し、現在地点やキャリア/ライフプランを考えていくためのサービスを設計中)
・アーティストの才能(ギャラリー)
・日本中の才能や哲学
そして、ここに集まった才能は、お互いにインスピレーションを与え合い、最大化されていく。それがコンセプトだ。
オープニングパーティーの様子
note:https://note.com/paradigm_shifter/n/n479a5f67bf78
Youtube:https://youtu.be/2Tu7avNVbY8
②生み出す
日本の人口はご存知の通り超少子高齢社会によって減っていく。人口減少による経済競争力の低下については、回避できると私は思っている。なぜなら労働人口≠価値創出人口だからだ。量も重要だが、質が何より重要というふうに考えている。
以前からBulldozer(ブルドーザー)はSDGsのアジェンダ8番”働きがいも経済成長も”に着目してきているが、働きがいを持ってチャレンジすれば一人一人が成長し、価値創出し、そうすれば一人一人の集合体である国全体の経済も成長するはずなのである。こうした世界・時代に向けて、一人一人が自分にしか生み出せない価値を創出するプロセス(才能の最大化)をアートシンキングで加速していこうというのが、弊社の位置づけである。
最後に
ワクチンの接種率が上がり、これからオフィスの重要性が再度議論に上がるだろう。そんな中、自分たちはどんな価値を見出したいのか、そのためにはどんな文化が必要なのか、考えるきっかけを作りたいと思い、このノートを作成した。
もしも、時代や世界に変化をもたらすような仕事をするのであれば、繰り返しになるが、空間は絶対に必要だと思う。しかもそれは、間借りではなく、自分たちの世界観が精一杯表現し、体感し、「よし、自分たちはこんな価値を提案しよう!」と士気の上がるようなサンクチュアリな空間だ。
と、ここまで色々書いて見ましたが、Gravityは7月に生まれたてほやほや。これから重力へと育っていく、発展途上のオフィスですが、取材等の受け入れはしておりますので、各種SNSからご連絡ください。
それでは今日も、株式会社Bulldozerは、1000年後にも通ずる価値を創出することに向けて、Gravityで価値を作り出していきます!
(恒例のほしい物リストも作りました。どんなものが入っているか、除いていただくもよし、もちろんプレゼントいただけたら、とっても嬉しいです♪https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/1RXGVQBMDO4P5?ref_=wl_share
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■取材記事
・VOGUE GIRL
https://voguegirl.jp/lifestyle/people/20200817/entrepreneur_vol1_owa-emika/
・日経産業新聞(2021.5.28 朝刊、1面)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC18D110Y1A510C2000000/
・日本経済新聞(2021.1.27 朝刊 12面)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ21B270R21C20A2000000/
■会社サイト
https://bulldozer.co.jp/
■その他発信
・note
https://note.com/paradigm_shifter
・Twitter
https://twitter.com/emiwatson1
・Instagram
https://www.instagram.com/emikest/
・Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCy4TR3BoJQBSA_7N99SQeKA?view_as=subscriber
・Udemy
https://www.udemy.com/course/bulldozer_originbased_artthinking/?couponCode=OBAT20200508
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