私の本棚2024年11月④
「貧乏サヴァラン」 森茉莉著(ちくま文庫)
「幸福はただ私の部屋の中だけに」 森茉莉著/早川茉莉編(ちくま文庫)
「紅茶と薔薇の日々」 森茉莉著/早川茉莉編(ちくま文庫)
今回は、森茉莉の本のご紹介です。
まず森茉莉との出会いからお話させてください。図書館で本を見ていたときに、見つけたんです。森茉莉全集を。今は、置いてないみたいなんですが、そのときは、森茉莉全集があったんです。今まで出会った本の中で群を抜いて私が大好きな装丁の全集です。ベストワンです。調べたんですけど、もう古書になっているみたいです。是非欲しいとずっと思い続けています。高いんです。全集なんで。図書館からめちゃくちゃ持って帰るのが重かった記憶があります。その中でも「どっきりチャンネル」を読みました。あれ?記憶が、、、もしかしたら、全集より先に「父の帽子」を読んだかもしれないです。「父の帽子」を読んで、帽子をこんなにうまく使った文章を他に知らないと思いました。感動しました。興味があったら、「父の帽子」も是非。文庫あります。
森茉莉は、森鴎外の娘です。森茉莉については、いろいろ書きたいことがあるけども。小説の「恋人たちの森」も持っていますが、読めてなくて。森茉莉は、私はエッセイの方が好きみたいです。森鴎外の本も読んだかもしれないけど、記憶にありません。
でも、エッセイを読んで、はずれがないのが、森茉莉です。孤独死したらしいですが、私も昔は、孤独死したくないなと思っていたけど、今は、森茉莉みたいに生きたら、別に孤独死でもいいやって思うようになりました。自分の好きなように生きて死ぬなら。貧乏でも楽しそうだし、なんだろ、毒なんですよ。心地よい毒があるんです。それも別に他人を貶めようとかじゃなくて、すぱっと切れる刃で切るような毒なんです。
好きすぎて、うまく言葉になりませんが、挙げた3冊は、最近買ったもので、読み始めたら、好きすぎると思うのが読んでなくてもわかります。まだ正直言うと、読んでません。
それに森茉莉については、言葉にはなかなかならないというか。
でも、なんかちくりとした毒が好きな方なら、きっと読みやすいし、ぱらぱらって好きなところだけ読んでも全然オッケーです。
まだ森茉莉読んだことないよという人がいるなら、今回あげた3冊か、昔のテレビを知ってる方なら「どっきりチャンネル」が面白いんじゃないないかと。
文学的なものを読むなら「父の帽子」をおすすめします。
マジで、興味を少しでも持たれたらおすすめです。
森茉莉については、がっつりでも書きたいけど、それをやり始めたら、きりがなさそうなので、軽くご紹介しました。
よき読書を!