空想「私がHONYALで本屋を始めるなら」②
空想「私が、HONYALで本屋を始めるなら」②
②では、本屋をやろうと考えた方に、私がぴょんぽん堂の企画を考えたときに、本を集めた中から、読んでみて、面白かった本3選をご紹介します。
本屋さんの面接で落ちたこともあり、小説は書いていますが、出版社にも落ちて、こっちから一方的に本関係の仕事に憧れているだけであり、実務経験もない読書好きの3選だと多めに見てくださいね。
『これからの本屋読本』 内沼晋太郎著(NHK出版)
『本屋という仕事』 三砂慶明編(世界思想社)
『本を売る技術』 矢部潤子(本の雑誌社)
『これからの本屋読本』は、図書館で最初出会って、変な形の本だなと思いました。その後、古本で見つけて、買って持っていました。
HONYALで本屋をやろうと思うぐらいの人なら、読んでないとちょっとと思うぐらいに、本屋に関する情報がいろいろ書かれています。
そんな中で私が気になった箇所をいくつか紹介します。
「五人で開催する飲み会があったとして、その先も付き合うことになるような、あたらしい友達と出会える確率は、どちらが高いか」(ℓ28)
HONYALで本屋を始めるなら、きっと大型書店のような大人数の友達を求めるより、どっちかというと、親友の本と出会えるような機会を作るものを目指すのがいいのかとこれを読んで感じました。
「むしろ副業やライフワークとしてやっている「本屋」のほうが結果的に、純粋に扱いたいものだけを扱いやすいという逆転が起こる」(ℓ97)
HONYALのホームページを見ただけですが、本業としてやっていくというより、副業としての提案の意味が強いのかなと思いました。やっぱりそこには、既存書店ではなく、自分の作った本屋で売る意味という付加価値が必要な気がしました。
他にも仕入れについての細かい記述があったり、本屋についてのあれこれが書かれています。
中でも、そうだよな、それなら商売になるかもと私が思ったのは、「IT企業が社内に技術書の書店を経営する」(ℓ279)、HONYALのホームページでも企業の人に対しての記述も見ました。一定数の顧客が見込めるという点ではいいのかもしれないなと思ったんですが、ただその管理を任された人が、本に興味なかったら、不幸だなと思いました。今までの仕事の上に、なんで俺がって思わないかなと。余計なお世話ですが。なんか本を管理したいって人に仕事が割り当てられるといいなと。余計なお世話ですが。
「稼ぐのが厳しいことはわかっている。けれど、どうしても「本屋」がやりたいから、まずは副業としてはじめる」(ℓ285)
HONYALは、そういう本屋をやりたいけど、いろんな理由で始められなかった人向けのサービスなのかなと思いました。
HONYALの回し者でもないので、詳しいことはわからないまま、こういう本があるという紹介でした。
『本屋という仕事』は、ざっと読んでみるのもいいのかなと思った本でした。さきほどの『これからの本屋読本』とは違い、本屋という仕事に対する心構えのようなものが載っています。
「欲する本は、日に日に変化する。読んでいる本から派生して別の本を読みたくなる。変化というより増加かもしれない。お客さんとの会話から興味が広がり読みたくなる本もあるし、社会現象や自分の状態も選書に影響を与える」(ℓ53)
どんな本を置くのか。きっと自分の読みたい本が、お客さんの読みたいものと合致してたらいいけど、きっと違うものである可能性も高いですよね。私は、母のために脳トレのクイズの本を買いますが、私は選ぶだけで、全く見ないということがありますから。HONYALでは、雑誌は扱わないと書いてありました。脳トレなどは、一定数の需要があるようにも思えるし、定期的に解いていくとまた欲しくなるので、いいのではないかと思うのですが。
お客さんの好みを見つけて、それを仕入れる力も必要なのかなと、これを書くにあたって、本を読み返し、考えました。
『本を売る技術』私は、この本好きです。なんかこの本を読んでから、本屋さんに行くと、見方が変わって見えたから好きです。陳列が変わっていると、これを並べた人がいるのだなと考えるようになりましたし、売る技術ってあるだな~、おもしろいな~と思った本なので、紹介にいれました。
以上、3冊紹介しました。HONYALもホームページで見ただけで、深くは知らず、書店で働いたこともなく、小説を書いているだけの私ですが、外側から見た本屋って感じで、この文章を読んでくれるとありがたいです。
何かを知りたいと思ったら、まず最初に本を探してしまう私で、なんかそんな本があるんだ~ってぐらいの気持ちで受け取っていただけたら嬉しいです。
よき読書を。
(おしまい)