【新しいことを知る】分散投資というけれど…セクターについて【株式投資】
株式投資をするときには分散投資という考えが大事だと言われます。
分散投資というのは、ひとつの銘柄にだけ投資をするのではなく、複数銘柄に投資をすることです。それによってリスクを減らすことができます。
もしひとつだけに投資をしていると、その銘柄の業績が悪くなって株価が下がったり、減配や最悪の場合倒産したりするとその打撃をモロに受けてしまいます。今まで投資してきたものが全て水の泡ともなりかねません。
もし10銘柄に10%ずつ投資していると、ひとつの銘柄がダメになっても9割の銘柄は生き残っています。そのためダメージも少なくなります。
私の株式投資生活はまだまだ日が浅いので分散投資をするほど株式を購入できていませんが、これから徐々にさまざまな銘柄を購入したいと思っています。
しかしそこでわからないことがあるのです。
分散投資をする、といってもどのような銘柄に分けて買うのが良いのかということです。今回はそれについて調べてみたいと思います。
分散投資のスタート
分散投資は銘柄の前に資産のグループを分けることから始まります。
「現預金」「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」「不動産」「商品(金、原油など)」
このようなグループに資産を分けることで、リスクを分散させることができます。
銘柄を選ぶ
分散投資の効果を得るためには、企業の業種や扱っている商品の性質などをよく見極めて、違う値動きをしそうな銘柄を選ぶのがいいといえる。
同じ業種の銘柄を複数購入してもリスク回避にはならないということです。例えばトヨタ、日産、マツダ、ホンダなどの自動車メーカーを保有しても、自動車業界全体に不景気が訪れてしまうと保有しているもの全ての業績が落ち込んでしまいます。
そのため業種を分けて銘柄を保有する必要があります。
セクターという用語
そこで登場するキーワードがセクターです。
SMBC日興証券HPによれば、セクターは以下のようなものです。
セクターとは、主に株式相場や株式市場を分析する際、便宜上区分するグループのことです。セクターは業種や発行株数、株価といったグループだけでなく、技術や開発といったテーマごとに分ける場合もあります。
ファンドマネージャーやアナリストは、セクターごとに業績の比較を行ったり、セクター内での株価の割高・割安を比較するなどして、投資の判断材料を探します。
セクター=グループということです。ただ単純に産業ごとの分類というだけでなく、さまざまなテーマでのグループもセクターと呼ぶようですね。
今回は産業ごとのグループ分けを見ていきたいと思います。
セクターといっても大別の仕方は複数個あるようです。
その中でも代表的な3つをまとめてくれているHPがありましたので、それを紹介します。
東証33業種
水産・農林業、鉱業、建設業、食料品、繊維製品、パルプ・紙、化学、医薬品、石油・石炭製品、ゴム製品、ガラス・土石製品、鉄鋼、非鉄金属、金属製品、機械、電気機器、輸送用機器、精密機器、その他製品、電気・ガス業、陸運業、海運業、空運業、倉庫・運輸関連業、情報・通信業 卸売業、小売業、銀行業、証券、商品先物取引業、保険業、その他金融業、不動産業、サービス業
TOPIX-17
食品:水産・農林業、食料品
エネルギー資源:鉱業、石油・石炭製品
建設・資材:建設業、金属製品、ガラス・土石製品
素材・科学:繊維製品、パルプ・紙、化学
医薬品:医薬品
自動車・輸送機:ゴム製品、輸送用機器
鉄鋼・非鉄:鉄鋼、非鉄金属
機械:機械
電機・精密:電気機器、精密機器
情報通信・サービスその他:その他製品、情報・通信業、サービス業
電気・ガス:電気・ガス業
運輸・物流:陸運業、海運業、空運業、倉庫・運輸関連業
商社・卸売:卸売業
小売:小売業
銀行:銀行業
金融(除く銀行):証券、商品先物取引業、保険業、その他金融業
不動産:不動産業
GICS
エネルギー
素材
資本財・サービス
一般消費財・サービス
生活必需品
ヘルスケア
金融
情報技術
電気通信サービス
公益事業
33種類、17種類というのは私には多すぎるような感じがします。
GICSというのは世界的な格付機関S&Pと金融グループMSCIが共同で作成した産業分類のことだそうです。GICSはさらに24の産業グループ、67の産業、156の産業サブグループに細分化されるようですが、今回は割愛します。
セクターの特徴を考慮する
これらの産業区分に基づいて分散投資を行っていくとしますが、全て同じ割合でいいのでしょうか。ポートフォリオで検索してみると、結構偏りがある方の方が多いように思います。それはなぜなのでしょうか。
上記のHPによれば、セクターにも特徴があるからのようです。セクターを4つのゾーンに分類した非常にわかりやすい分布図を載せてくれているので参考にしてください。
分散投資は銘柄の前に資産のグループを分けることから始まります。
「現預金」「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」「不動産」「商品(金、原油など)」
このようなグループに資産を分けることで、リスクを分散させることができます。
最後に
分散投資といっても闇雲に銘柄を分けて購入するものではなく、もっと広い視点からのスタートでした。
それぞれの資産グループ、セクターの特徴をしっかり把握しながら投資先を検討していきたいと思います。