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お陰様で生きられましたエンタメ2023

気を抜いていたら2024年になってしまいました。
2023年は色々ありすぎて簡単に箇条書きで並べても、「祖母の他界」「姉の結婚」「5年半お世話になった会社を退職」「フリーランスとして独立」という見出しになりそうなトピックが多かったです。明らかに人生の節目。
今思い返してもなんとか乗り切ったなという印象が強い。それもこれも全てはこの世に素晴らしいエンタメがあるおかげです。全てのクリエイターには頭が上がらないです。エンタメに生かされていると濃く感じた1年でした。2024年も俺を生かしてください….よしなに….。

ということで、今年もお世話になったエンタメを紹介させていただきます。

音楽編

2023 BEST

https://music.apple.com/jp/playlist/2023-best/pl.u-2aoqr1bIzxAbve

毎年の恒例で2023年リリースの中で特にエネルギーになった曲をプレイリストにまとめました。曲数が毎年増えていく。上半期の心が死んでた時期に支えてもらった曲が多いので、今でもその曲を聞くとその時に見ていた光景が鮮明にフラッシュバックします。特に楠木ともり「presence」と乃木坂46「人は夢を二度見る」とMONO NO AWARE「風の向きが変わって」にはかなり勇気づけられたので思い入れが強かったし一生大事に聴く曲な気がする。


ラジオ編

紅しょうがの好きズキ! (ラジオ関西 ポッドキャスト)

THE Wなどで前から知ってはいたが、今年のニューヨークyoutubeのゲストトーク回あたりから紅しょうがの稲田美紀がツボになってしまって全部がおもしろい。稲田美紀が熊プロのことがずっとツボに入ってる感じも最高。今年のTHE Wも最高だった。


金曜日のしじみ (ニッポン放送 ポッドキャスト)

オールナイトニッポンを聴いてると流れてくるCMでおなじみの金曜日のしじみ。去年もちょこちょこ聴いてはいたけれど、「ぼっち・ざ・らじお」の青山吉能が面白すぎた影響でこっちもちゃんと聴くようになった。どんどんMC二人のバイブスが共鳴して高まってる感じがして良い。DJかおんとシン・よぴちゃんのコーナーはノリ芸みたいなものが意味わからないまま進化し続けてて面白い。


こねくと (TBSラジオ)

フリーランスになって仕事中に好きなラジオを好きなだけ聴くようになってちゃんと毎日聴き始めた。MCの石山蓮華さんが自分を隠す気なくずっと極めて自然体で純粋なリアクションをしていて良い。良い声で聞きやすくもあり、各曜日パートナーとのファミリー感も安心して聴いてられる。時間帯が遅くなったのも、仕事をしていて集中力が切そうな時間帯を繋ぎ止めてくれてる感じがかなりありがたかった。


ニュース! オモコロウォッチ (youtube)

日曜日の朝はこれとたっちレディオを聴きながら散歩をするのが完全にルーティンになった。普通に生きてたら使わない脳の隠し部屋みたいな部分を刺激してくれる感覚があって面白い。セゾンのポイ活の回が最高だった。人間は矛盾だらけの生き物だという事を気づかせてくれる。


秋元真夏 卒アルラジオ (文化放送)

枠移動して30分番組になっても、変わらず面白い。真夏さんの人間味溢れる良いとこがいっぱい出てる。乃木坂46を卒業してから悩みながらもバラエティで戦ってる中で、このラジオがホームになってるのが放送の雰囲気からすごく伝わってくるので聴いてる側も暖かい気持ちになる。坂口愛美アナは完全にファミリー。


鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト (星野源ゲスト回)

初回放送から見続けている番組(ラジオではあるがニコ生での動画付き配信を見ているのでこの表現)がついに1500回という記念で星野源がゲストに来た回。どちらのファンでもあり接点があることは度々話題に出ていたのでいつか星野源ANNに鷲崎健がゲスト出演してほしいと思っていたが、まさかこっちに星野源が来るとは…。なんでもないくだらない話をする回ではあったが、ずっと別の道を走っていた2つのエンタメがここで合流するなんて!という感動があった。たまにこういうご褒美みたいな回があるから長く続くラジオは面白い。


TV編

ラヴィット! (TBS)

ビリビリ椅子とおいでやす小田がラヴィットを席巻した2023年のラヴィット。夜明けのラヴィットが始まったこともあり、どんどん身内ノリの濃さが増してて良い。ラヴィットだけ治外法権というか、きつい日常の中で現実逃避しても良い場所として君臨している感じがある。そういう逃げ場がある事が今の日本においてどれだけ有難いことか。フォーエバーラヴィット。

VIVANT (TBS)

ただだだ面白すぎた。


下克上球児 (TBS)

ドラマみたいな展開だったWBCを意識しながら作られたであろう9話に全てが詰まっていた。その要である9話まで飽きさせずに見せるために序盤に演出陣の得意技であるサスペンス要素を入れてくるのも非常にクレバーで上手い。塚本監督はとにかく間の使い方が上手い。ジャンプカット的なテンポの演出は庵野監督を彷彿させながらも、大事なキメは大胆かつ丁寧に見せていく。WBC見てるときくらい泣いちゃったよ。


呪術廻戦第2期 「渋谷事変」

Web系作画オンパレードに進化した呪術の2期。MAPPAのやり方が良い悪いは置いといて、これをやり遂げたスタッフ陣が凄すぎる。クリエイター達の削った魂を観ているかのようだった。


LIGHTHOUSE (Netflix)/だが、情熱はある (日本テレビ)

今年はオードリー(というか若林正恭)の年だったと言っても過言では無い。(2月19日まで今年としたい)オールナイトニッポンの東京ドームイベントを即完させるまでのシナリオを見続けるようだった。LIGHTHOUSEは正直あんまり覚えてない箇所も多いけど、『自分はこんなもんじゃないと自分はこんなもんを反復横跳びし続けるだけ』みたいなくだりが自分にとって金言すぎてそれだけで大事にしたい番組になった。まぁそれでも東京ドームのチケット全ハズレした事は許さねえけどな!!(近所の映画館で観ます)


M-1グランプリ2023 (ABCテレビ)

令和ロマンをここ3年ほど推してきたけど、早すぎるよ…嬉しいけど…まだ俺たちの令和ロマンくんを観たいよ…まだ毎年準決勝レポートをYouTubeで観ていたいよ….


Youtube編

バキ童チャンネル

ネットカルチャーの煮凝りみたいな動画なのにどこかインテリジェンスがあって嫌な下品じゃなくて面白い(圧倒的下品ではある)。それもぐんぴぃの人柄もとい童貞柄のおかげな気がする。旅行編が水曜どうでしょうのようなファミリー感(ズッコケ三人組感ともいう)があって見ていて、無いはずの青春思い出を刺激されてかなり良い。


多次元制御機構よだか 夜間飛行 MV

今年前半の「そらの青より」の制作中に鬼リピしていた好きな曲。リリースからかなり期間を空けてのMV公開で嬉しさ反面映像の出来が微妙だったらどうしよう(食傷気味のアニメMVっぽいし)と多少心配に思っていたらこんなウルトラハイパー最高MVでぶっ飛んでしまった。割と歌詞に忠実な映像なのに、何倍も曲のパワーを拡張してる映像。素晴らしいクリエイティブだった。


さらば森田の五反田ガレージ

さらばの森田が念願でもある所ジョージの世田谷ベースに遊びにいく回。森田の夢が叶う瞬間に興奮しまくってる様子を観れる喜びもありつつ、芸能界の生きる生き字引みたいな存在の所ジョージと木梨憲武のイジリやノリの流れを上手いこと乗りこなし、むしろ森田が裏回ししてるかのような動きに感動してしまった。(ここが人生の大一番だと自覚して本気出してる感じがめっちゃ良かった)本当のコミュ力強者ってのはこういう人のことなんだなと圧倒された。


書籍編

朝井リョウ 『正欲』 (新潮文庫)

今年前半は、映画『怪物』と正欲の文庫版を同時期に摂取したことによって、暗い気持ちを長いことひきづってしまった気がする。同時にこの先の生き方が定まった感じもある。映画も良かったが、とにかく朝井リョウの書く文章が美しすぎる。気温、匂い、が伝わってくるような映像が文字から想像させられてしまう文才。どんな人間だったらここまで俯瞰になりながら殺意すら感じる本物の物語が書けるんだろう…俺は朝井リョウが怖い…


深海 紺 『春とみどり』  (メテオCOMICS)

母親を亡くした少女みどりと母親の同級生だった春子の同居生活を描いた漫画。
これがやりたいんだよなぁと思わされた漫画。悔しい…
同作者の新作『恋より青く』も似た雰囲気で面白く、また悔しくなる予感。


舞台編

あの夜であえたら

昨年の『あの夜を覚えてる』の続編であり東京国際フォーラムから贈る舞台演劇番組イベント生配信ドラマ。オールナイトニッポンニューという架空のラジオ番組の話なのだが、1年間この架空のラジオを実際にポッドキャストで配信するというこだわり方がかなりイカれててすごい。2回だけの公演のためのフリを1年間続けるという判断と実現した胆力が凄すぎる。実際の公演を見るとここまでやる必要はなかった気もするが、これをしたことで刺さった人への刺さり方が違うのは明確にわかった。制作総指揮の石井玄さんのラジオを聴くとこれをやり遂げることの大変さと寿命の縮め方がわかり、より驚嘆する。コスパ重視ではなく、ビジネス重視でもなく、エンタメファーストをやり遂げたラジオ愛、エンタメ愛に拍手喝采です。


ダウ90000 『また点滅に戻るだけ』

2022年にどハマりしたダウ9000の演劇公演をようやく見に行けた。当て書きのおかげで本人たちのキャラと配役がドンピシャで面白さにバフがかかってる感じがしてかなり面白かった。相変わらず蓮見さんの考える設定とかそこを腐すのか(笑)みたいなチョイスが同世代のちょうどいいツボを刺激してくれる。学生時代に遊び行きまくってた所沢の小ネタでかなり笑ってしまったが、自分だけが笑っていたような気もする。






2023 note後記

noteの更新はずっと試行錯誤という感じではあったが完全に途切れることもなくマイペースにやれた。周りのクリエイターの投稿が増えててそれを読む度にその人が大切にしてることを片鱗でも知れるのは面白いなぁと感じるので、自分ももうちょい習慣化させて長く続けて行きたいと思う。
良くも悪くも「忘れる」ということがすごい重要になってきたと感じることが多く、今後の自分のテーマになる気がしているので「忘れない」ためにも文字に残していきたい。