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【Oritsugi設立】マーケティングを通じて次の世代へ愛される文化を織り継ぐ

はじめまして!山本祥太と申します。
2024年3月に株式会社オリツギ(Oritsugi)を設立しました。

まずは簡単に自己紹介をさせてください。起業に至った背景やこれから実現していきたいことをお伝えする中で、一人でも応援、共感していただける方がいれば幸いです。

山本 祥太(Shota Yamamoto)
株式会社オリツギ 代表取締役 / 地域の原石磨きマーケター
同志社大学商学部卒。大学時代、京都で着物、染織の魅力に取り憑かれ、東京五輪2020にむけて世界196か国をモチーフとした着物を制作する"KIMONOプロジェクト"に参画。
「世の中にあふれる原石を磨けるチカラをつけたい。」という思いからマーケティングの分野に興味をもち、ベストベンチャー100に選出されたベンチャー企業にて新規立ち上げ案件にも数社携わる。
2022年4月から個人事業主として開業。スタートアップ企業中心にWeb領域に限らず上流から下流まで事業主側でマーケティングに従事。
2024年3月株式会社オリツギ設立。

こんな方にぜひ読んでいただきたいです。

  1.  伝統文化やサブカルなどのカルチャーが好き。

  2.  地方における伝統産業・工芸に携わる事業者や伝統領域の可能性を感じて支援側として活動している。

  3.  次世代につながる仕事(志事)がしたい。している。

  4. 長年地方に根付いた事業をしているが、苦境に立たされている。既存事業だけでなく新規事業を生み出していく必要性を感じている。

  5. アトツギの方々(先代から受け継いだ価値や資産を、時代に合わせてアップデートすることで、その次の世代に託す時まで存続にコミットしている)



Oritsugi(オリツギ)を創業しました



社名の由来

「マーケティングの力で"次の世代"にも愛される文化を"織り継ぎ"育む」という想いから名付けました。
伝統文化をはじめとした文化(カルチャー)を糸に見立てて、「織(Ori)」と「継ぎ/次(Tsugi)」を掛け合わせロゴにも表現しました。

<mission>
社員、地域、社会、国や世代を超えて文化を織り継ぎ、暮らしに感動と豊かさを届ける。
<vision>
マーケティングを通じて文化を次の世代へ織り継ぎ、日本に新しい活力を生み出す。
<目指したい未来>
日本各地で長年育まれてきた原石(文化資産)をマーケティングによって磨き続けることで、市場拡大するだけでなく、新しい市場を生み出すリードカンパニーとなる。中長期的に日本経済の柱となる産業を生み出す。

伝統工芸・産業・地域・サブカルなどあらゆるジャンルを越えて

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壮大な構想ですが、人生をかけて取り組みたいことをイメージ化してみました。あらゆるジャンルを越えたハブとして、化学反応を生み出し、日本全体の文化力や職人力、経済力の底上げを本気でしていきたいと思っています。

なぜ起業するのか

それは、日本伝統文化をはじめとして、各地域で年月をかけて育まれてきた「文化資源」「職人技術」「伝統工芸・産業/地場産業」の可能性を感じていて、中長期的に文化・経済面双方で日本を支える大きな柱になると考えているからです。
私の場合、着物産地、染織分野における職人によるものづくりに感動し、呉服業界で働いていた原体験からこのことを強く感じています。

出典:https://www.kimono-kentei.com/images/map.pdf

着物における染織の主要産地だけでも全国各地に実は約60以上もあります。
残念ながら、呉服需要の縮小とともに全体的に事業者や職人も減少しており、歴史的観点から見てもすべてが残る可能性は低いとは思っています。
実際に、後継者がおらず危機的な状況を迎えている産地や事業者もたくさん存在します。
呉服業界にいた時、その厳しい現実を目の当たりにする中で、自分がいいものだと思っていてもそれを世の中に伝える力がなかったこと、なんとかしたいという事業者の力になれない無力さに苦しみました。

しかし、厳しい状況の中でもそれぞれの特徴や技術力、歴史的背景などを活かして、リブランディングに成功している事業者も増えつつあるのも事実です。
着物産地では、「久留米絣」や「有松絞」などの産地は盛り上がっており、一例ですが、日本を代表する「西陣織」ではディオールやシャネル、エルメスなど、世界一流ブランドの店舗の内装などに使われている「細尾(HOSOO)」さんなどが挙げられます。

このような動きは着物だけでなく、伝統産業・工芸において様々な分野で起きています。(陶器・銅器・漆器・木工・和紙・竹細工・硝子・人形など)
一定の需要があり、担い手がいた時代で成り立っていた分業制やサプライチェーンは崩壊しつつあり、生産だけでなく、ブランディングやマーケティングも生産者自身がしていかないと生き残れない時代への転換期だと感じています。

海外からの逆輸入やリブランディングなどによって一部の産地や業界で成功例が生まれてきていますが、市場全体で見た時に伝統工芸品における市場規模はピーク時の約 5,400 億円から見れば市場の約80%を失っています。

出典:一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会

着物においても全盛期(昭和56年)の約1.8兆円規模から約2500億円まで縮小しています。

出典:ステータスマーケティング/㈲きものと宝飾社

伝統工芸・産業分野において、マーケティングやブランディングの力を活用することで危機をチャンスに変えられると強く思い、法人化に踏み切り事業を興そうと決意しました。業界業種、産地を超えてより多くの事業者・職人のつなぎ役として、支援、伴走していくことで市場全体の底上げ、新市場創出をしていきたいと考えるようになりました。

また、日本における「後継ぎ・事業継承の問題」についてもアプローチしたいと考えており、地域に根付いて長年培ってきたが、後継ぎがいない事業者や継承したが、今後販路拡大していく上で困っている方などにもマーケティングを通じて支援していきたいと考えております。

出典:中小企業庁

「文化(カルチャー)」とは?なぜカルチャー?

私が課題意識を感じた領域は主に着物や伝統産業・工芸等の領域ですが、文化(カルチャー)全体で捉えてアプローチするのには理由があります。

そもそも「文化」はきわめて多様な意味をもつ言葉ですが、文化庁の言葉を拝借して定義すると下記の通りです。

「文化」は,最も広くとらえると,人間が自然とのかかわりや風土の中で生まれ育ち身に付けていく立ち居振る舞いや,衣食住をはじめとした暮らし,生活様式,価値観など,人間と人間の生活にかかわることの総体を意味します。

出展元:文化庁

簡単にいうと「文化(カルチャー)」は
・目で見えるもの(衣食住など)と
・目で見えないもの(生活様式、価値観、行動規範)があるが、
根底にあるのは、人々に楽しさや感動,精神的な安らぎや生きる喜びをもたらし、人生を豊かにするものであり、豊かな人間性を涵養(かんよう) する上で重要だということ。

今後、日本は急激な高齢化と人口減少を迎える中、経済成長を続けるためにはこの「文化(カルチャー)」の成熟度の高さ、文化資源を武器にしていくのがマストだと考えています。日本という国の強みを最大限に活かせるまだまだ伸びしろのある領域です。
最近ではアニメやマンガが世界でも注目され、コンテンツとして市場も伸びています。この流れを伝統領域も含めてより加速させるため、持続可能な市場を生み出すためにマーケティングを活用していきたいです。

【補足】「文化GDP」という考え方/日本の伸びしろ

出展:平成30年度「文化行政調査研究」 文化芸術の経済的・社会的影響の数値評価に向けた調査研究事業

文化の市場的可能性を見るために、「文化GDP」という考え方に触れたいと思います。

「文化GDP」は国内総生産(GDP)内に含まれる文化産業による付加価値を指していて、主に6つの範囲が文化と定義されております。
①文化遺産/自然遺産
②パフォーミング/アーツセレブレーション
③ビジュアルアーツ/工芸
➃書作出版/報道
⑤オーディオビジュアル/インタラクティブメディア
⑥デザイン/クリエイティブサービス

諸外国の国別文化GDP統計をみてみると、日本は他の国と比べてこの文化GDP比率がまだまだ低いことが分かります。(2%を切っているのは日本だけ)裏返すとまだまだ伸びしろがあるということだと考えています。

出典:文化庁 地域文化創生本部
出典:経済産業省「文化資本経営促進に関する調査研究事業 成果報告書」


あらゆるジャンルを越えた文化資源の橋渡し役として

イメージ図

再掲にはなりますが、様々なカルチャーは密接に関連していると思っていて、「ジャンルを越えた文化資源の橋渡し役」としてマーケティングを活用していきたいと考えています。
これらすべての領域をカバーしていくには壮大な道のりにはなりますが、挑戦していきます。

まずは地域の伝統工芸、の分野に注力しながら様々な分野でコラボできる可能性を探りつづけます。

起業に至るまでのサマリ


①着物・職人技術への一目惚れ

大学時代、京都に4年間住んでいましたが、大学最後の年「せっかく京都にいるのだから京都らしいことしないと!」とミーハー的思考から、茶道や着物に触れ始めました。
普段着で着物を着ている人を見てかっこいいと思い、とにかく極端なところがあるので、自分も着物で大学に行ったり、着物でチャリを漕いだりと普段着にしていました。TPO無視しすぎてドン引きされたこともあります(笑)

KIMONOプロジェクトとの出会い

そんな中で、「東京五輪2020にむけて世界196か国それぞれの国の歴史や文化をKIMONOというキャンバスで表現することで、日本の職人技や美を世界に発信しよう。」というKIMONOプロジェクトに出会いました。
発起人と出会い、実際に京都友禅の職人、西陣織の職人の技術を実際に目で見て感じることでその素晴らしさに感動して、この経験を通じて本当の意味で着物に一目惚れしました。
その後、学生時代からプロジェクトの取材や広報活動の支援をし、発起人の方の本業である福岡県久留米市にある呉服屋へ就職しました。

②呉服業界→WEBマーケティング業界へ

約3年間、KIMONOプロジェクトと呉服屋としての仕事をするなかで、日本全国で数多くの素晴らしい作品や職人さんの本気の仕事を目で見て感じることができました。
また、産官学を巻き込むことでの可能性を感じることもできました。数人規模から数千人規模のイベント運営や各国との大使館との連携、行政と連携した教育事業など貴重な体験も数多くさせていただきました。
【具体的活動内容】
・3年間で約50件以上の民間、国際イベントへの参加や運営経験 民間のイベントはじめ「イタリア・ミラノ万博」「G20」「ラグビーワールドカップ 」などの国際イベントのレセプションとして参加。事務局として運営に携わる。
・教育機関と自治体と連携し教育プログラムを実施 伝統産業である着物や帯を通じて、モチーフとする特定の国を学びながら着物にデザインしていくプロジェクトに携わる。
・100以上の制作者の管理と連携 着物、帯の制作者の取材や制作管理に携わる。

【福岡市立舞鶴小学校×福岡市】「ノルウェーのKIMONOをつくろう」年間授業プログラム

一方で経済的に厳しく、続けられない、継承する人がいないなど数多くの課題も目の当たりにしました。
このような技術や作品がつくれなくなるのは、国としても大きな損失だと思いましたが、その時の自分の力ではできることが少なかったので、マーケティングを学んでより現実的にこの技術が受け継がれるような道筋を生み出せるようになりたいと考えるようになり、学生時代にお世話になっていた先輩が立ち上げたデジタルマーケティングのベンチャー企業へ転職しました。

マーケティングの世界にのめり込む楽しさと奥深さ@大阪

転職後、当時社員は数名しかいない状態だったので基本的に何でもさせていただきました。入社初めの仕事はランディングページ用のモデル撮影におけるディレクションから。営業、マーケティング戦略提案、デジタルマーケティングプランニング、広告運用、クリエイティブディレクション、LPO、マネジメントなど、少人数だからこそスピード感をもって成長することができました。前職とは真逆の世界だからこそ新鮮でマーケティングの世界にのめり込みました。

そして、経験を積む中で、より本質的なマーケティングができるようになりたい。ここではできない領域でのマーケティングをしたいと思うようになり、独立を決意しました。

③フリーランス時代@福岡へ

独立と結婚のタイミングをきっかけにして元々呉服屋時代に縁のあった福岡へ移住を決めました。
約2年間スタートアップ企業のマーケティング立ち上げや支援、BtoB領域でのマーケ支援などこれまでできていなかった領域に挑戦する中で、元々課題意識を持っていた、伝統文化領域で挑戦したい気持ちも再熱してきました。

30歳を越えたタイミングで、「この先の人生このままでいいのだろうか。このままではやばい」「1度きりの人生だから元々やりたかった分野で挑戦してみよう。」と思ったのがきっかけでした。
あるきっかけから、これまで本気でできていなかった自己分析を通じてやりたい事、これから先の人生をかけてやりたいと思える領域を改めて見つめ直し、法人化を決意しました。

いまできること

短期的に成果を出す戦術的なマーケティングはもちろん、中長期的に売れ続けるためのマーケティング支援も強化しております。

【支援領域例】
・事業成長、スタートアップに特化したマーケティング戦略立案
・マーケティング戦略/戦術の設計・施策実行まで一気通貫で支援
・クリエイティブ戦略立案
・デジタルマーケティングプランニング
・リスティング、ディスプレイ広告運用(Google/Yahoo!)
・SNS広告運用(GDN/YDA/Facebook/Instagram/LINE/TikTok等)
・広告運用におけるデータ分析/KPI管理
・市場・競合分析
・ベンチャー・スタートアップ企業におけるチームビルディング・マネジメント・他部署との連携、経営幹部と現場の連携
・クリエイティブディレクション
・LPO・WEBサイト改善の提案・実行
・HP/LP制作
・SaaSスタートアップ企業のマーケティング立ち上げ
・コンテンツマーケティング/SEO
・ウェビナー企画(企画・集客・運営)
・WEBマーケター育成支援/インハウス支援
・販売接客・提案営業
・ECモール/自社EC売上拡大ディレクション
・商品開発/新規事業立ち上げ
・プロジェクトマネジメント

これまでベンチャーやスタートアップなど小規模事業からのグロース支援実績を活かしてこれを地域においても展開していきたいと考えています。

実績例

・デジタルマーケティング支援会社にて約2年間で3社以上の新規事業立ち上げに携わり、うち2社は約1年間で年商約20億円まで成長。クリエイティブ戦略、広告運用まで一気通貫で携わる。
・業界No1クライアントの広告運用/クリエイティブディレクションを経験
・約2年間で5名から約20名まで組織が成長していくベンチャー企業で、組織課題解決、チームビルディングを経験
・スタートアップ企業にてマーケティング部署立ち上げから約1年でリード数3倍に増加。その後1年でさらに約3倍のリード創出。成約数、売上も倍増
・老舗呉服店にて期間限定ポップアップショップの過去最大売上を達成。同社にてWEBサイトリニューアルを実施し問い合わせ数が1.5倍に
・老舗文具店のオリジナルブランド立ち上げのタイミングでクラウドファンディング実施し目標金額達成。同社にてECモールの運用ディレクション実施しジョインから2カ月で前年比約130%成長

経験業種・業界

BtoC/BtoB問わず約30業種以上の経験あり
フィットネス、クリニック、脱毛サロン、アパレル、化粧品、芸能・エンタメ、不動産、ヨガ、人材、介護、ゴルフ、食品、飲食、医療、SaaS、博多織メーカー、老舗呉服店、老舗文具店など

これからやりたいこと

まずは、上記のマーケティング伴走支援を軸に、下記のような事業を中長期的に展開していきたいと考えています。

長年培ってきたけどマーケティングに苦戦する地域の企業・老舗企業/事業に共感いただけるパートナーを大募集しています

もしビジョンに共感してもらえる方は、気軽にご連絡いただけると嬉しいです!情報・意見交換、壁打ちなどできれば幸いです。
下記HPの問い合わせもしくはSNSからお願いいたします!

【問い合わせ先SNS】
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山本 祥太(Shota Yamamoto)
株式会社オリツギ 代表取締役 / 地域の原石磨きマーケター

同志社大学商学部卒。大学時代、京都で着物にハマる。
東京五輪2020にむけて世界196か国をモチーフとした着物を制作する"KIMONOプロジェクト"に参画。
「世の中にあふれる原石を磨けるチカラをつけたい。」という思いからデジタルマーケティングの分野に興味をもち、2020年2月アンカー株式会社にジョイン。
約半年後リーダーに就任し、WEB広告を中心としたデジタルマーケティングの全体設計立案、実行、効果測定、効果改善に携わる。クリエイティブ戦略立案から制作ディレクション、広告運用など一気通貫することでデジタルマーケティングによるクライアントの事業成長や事業立ち上げに貢献。約2年間で5名から約20名まで成長し、ベストベンチャー100に選出されたベンチャー企業で、組織課題解決、チームビルディングなども経験。
2022年4月から個人事業主として開業。
スタートアップ企業(医療系SaaS、人材系)を中心にWeb領域に限らず事業主側でのマーケティング全般を担当。
2024年3月株式会社オリツギ設立。
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【好きなこと・趣味】着物、伝統工芸、音楽、アニメ、マンガ、ファッション、映画、野球、ゴルフ、サッカー、Spotifyでプレイリスト作り、アーティスト発掘、ライブ


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