朝がこなければ、なんて本気で思ってたの
朝がこなければ
泣きながら思った、必死に祈った。
何度思っただろう、何度祈っただろう。
けれど、私の祈りが届くことはなかった。
今は届かなくて良かったと思うし、この先もそうであってほしいと思う。
本当に朝がこなければ、わたしは泣かずにすんだろうか。救われただろうか。良かった、と笑えただろうか。
そんなことはあり得ない。
進むのには勇気がいる。
変わるのには努力も必要。
何も変わらないまま1日を過ごすのが怖いから、朝がきてほしくなかった。
進む勇気を持つことより、変わる努力をすることよりも、朝がこないでと泣きながら祈るわたしはなんてずるくて浅はかだったろう。
今は思う。
どんなに朝を憎んでも、どれだけ夜にすがっても、
朝は来るのだから仕方ない。
1日が始まるよ、と鬱陶しいくらいに私を照らすから始めるしかない。
朝がくるから、昨日が終わる。
悲しい夜も、嫌でも終わる。
朝がくるから、今日が始まる。
悲しい気持ちが続いても、嫌でも始まる。
どんな1日にするかは自分次第だ。
朝はいつだって、わたしの背中を押してくれている。
負けるなって、今日はきっといいことあるよって、毎朝毎朝エールをくれる。
そんな気がするし、そんな風に思えるようにわたしは変わった。
だから今はもう、怖くない。
寝坊のほうが、怖い。