パニック障害になる理由、症状が出る仕組み、治し方、再発防止策、暴露療法のタイミング
まずたとえ話としてゲームで使うHP(健康度)を使って説明します。
健康な状態:HP1000
軽くパニック障害の症状が出る状態:HP500
かなりきついパニック症状が出る状態:HP200
このようなイメージをしてみてください。
もちろん健康な方でも寝不足や風邪気味、仕事のストレスがあるときはHP900になるときもありますし、HP700になるときもあります。
常に息苦しい、動悸、めまい、頭痛などのパニック症状が出ている方は今の状態がすでにHP500以下になっていることになります。
頓服を何度も何度も飲まないと治まらない状態はかなり重度の状態なので、その状態はHP200以下になっています。
極端な話、パニック障害の方々はこのHP500以下をHP500より上にあげることで治すことが出来ると考えています。
もちろん目指すところはHP1000ですが、まずは症状が出ないラインのHP500以上にすることが必要になります。
HP(健康度)を回復させるものと消耗させるものがある
日常生活をしているとこのHPを回復させるものとHPを消耗させるものが存在しています。
HP(健康度)を回復させるものの一例
睡眠:HP+100~HP+300
趣味に没頭:HP+100
体を温める:HP+50
マッサージ:HP+50
精神薬:HP+300
漢方薬:HP+100
嬉しい出来事:HP+50
自然治癒力:HP+1~HP+1000
回復する数値は人によって違うので幅はかなりあると思います。
また同じ回復させるものでも睡眠のように普通に寝れた状態だとHP+100の時もあれば、ぐっすり熟睡出来て寝起きもすっきりならHP+300になる日もあるということです。
HP(健康度)を消耗させるものの一例
姿勢の悪さ:HP-100~HP-300
冷え&暑さ:HP-100~-HP300
気圧の変化:HP-100~HP-300
大きな不安:HP-300
大きな怒り:HP-300
軽い不安や心配事:HP-50
軽い苛立ち:HP-50
やらなきゃいけないことを抱えている:HP-100
糖分取りすぎ:HP-50
カフェイン摂取:HP-50
嫌いな人の存在(毒親など):HP-100~HP-300
完璧主義(限界を超えて頑張る):HP-100~HP-300
人の評価を気にして行動する:HP-100~HP-300
自己犠牲で無理をする:HP-100~HP-300
何もしなくても勝手に神経が興奮:HP-1~HP-1000
これも人によって数値は変わりますし、幅はあります。あくまでも私の中の感覚で書いています。
HP(健康度)を使ってパニック障害が出る仕組みを説明
すでにパニック症状が出ている方はHP500の状態なのでここから説明します。
今日はいつもより寒く冷えた→HP-100
今日はいら立つことが3回もあった→HP-50×3=HP-150
自己犠牲が働き少しだけ無理をした→HP-100
これだけでHP-350なので今の状態はHP500-HP350=HP150になります。
HP150だと症状としてはかなりきつい症状が出ている状態になります。
でももちろん回復することもやっているはずです。
精神薬を飲む→HP+300
体を温める→HP+50
これで回復するものはHP+350になり、先ほどのHP150まで消耗したHPを350回復することが出来るので
HP150+HP350=HP500になります。
考えておかなくてはいけないことは、回復させるものは一時的であるので効果が切れてくればHPは下がりますし、常に神経が興奮している状態なのでHPは放っておけば下がってしまいます。
漢方や整体、栄養療法が治ると勘違いされている理由
余談ですが、整体や漢方、栄養療法で治ると言っている方はおそらくHP480らへんの方々だと思います。
HP480は軽度のパニック障害なので整体でマッサージしてもらえばHP+50になってHP530になり治ったとなります。
また漢方も同様でHP+100回復するのでHP580になり治ったとなります。
漢方医や整体師はここをかなり誤解していて、パニック障害は整体や漢方で治せると思っているのはあくまでも軽度なパニック障害に限っているのですが、重度のパニック障害まで治せると勘違いしています。
世の中の苦しんでいる人の大半はHP200レベルの苦しみを毎日経験している人たちなので漢方や整体、栄養療法、補完療法ではHP500より上まで上げることはできず、ほとんど効果がありません。
すぐに出来ることは目の前の悪化要因に対策を打つこと
話しを戻します。
もちろん逆もそうで、悪化させるものも一時的であり、ある程度落ち着いてくればHPは上がってきますし、自然治癒力があるのでHPは放っておけば上がってくることもあります。
なので最終的には
常に神経が興奮して勝手にHPが下がる状態から自然治癒力によって勝手にHPが上がる状態にしなければなりません。
まずできることとして、HPを下げるものに対策を打てるものは打っていきます。
冷えるのであればいつも以上に防寒具を着るとか、暑すぎるのであれば水分を多少過剰気味に摂るなどです。
でも経験上わかることは対策を打ったからといってHP-100~HP-300のものが±0にはならないんです。
この辺がこの病気というか自律神経の難しいところで、せいぜいHP-70とかまでにしかなりません。
しかしそれでも-30は防ぐことが出来たので、そのように極力大きいダメージを小さく小さくしていくほかありません。
それに気温の変化や気圧などの外的要因は自分の力ではどうすることもできません。
それなのでHPを悪化させるものの中で自分自身が変われば悪化を食い止めることが出来ることをやっていくほうが賢明です。
完治させるためには絶対に必要になる考え方
それが怒りや不安を取り除いていくことであり、自分軸で生きるということになります。
パニック障害になる方はほとんどの場合、幼少期の育った家庭環境が悪く、毒親の存在がいます。
毒親がいることによって暴力や夫婦喧嘩、アルコール依存症、ギャンブル依存症など家庭に問題を抱えすぎています。
そのような環境で育ってきたがゆえに、子であるわたしたちはどうしても自己犠牲の精神や人からの評価を気にする性格になってしまっています。
子が親の機嫌を取ることで家庭が平和になることを幼少期のうちから学んでしまうんです。
ですからとにかく家庭の平和を守るため、自分のやりたいことは我慢をし、家事の手伝いなど自己犠牲をし、毒親が粗を探すので粗がないように完璧にやるようになり、常に毒親の機嫌に気を張っています。
結局大人になってもその感覚が抜けず、学校でも社会でも自己犠牲や完璧主義を貫いてしまいます。
これは私の経験上ですがこれらのことはHPを悪化させる力がかなり強いと思っています。HP-300以上の力があります。
また厄介なことにこれは性格である以上、明日も明後日もしあさっても同じことを繰り返してしまうので、毎日毎日HP-300を消耗していることになります。
自己犠牲や他人の評価、完璧主義はこの病気の核心部分をついているのですが、なかなか変えられないものでもあります。
具体的にどのようにして考え方を変えていくか
そこで認知の歪みに気付いていく作業をやる必要があります。
自己犠牲をしなかったときに思っていた結果の通りになったか。
他人の評価が自分の思った通りの評価だったか。
完璧にこなさなかったときの結果はどうだったか。
抱いた不安は結局どうだったか。
書き出していくとわかりますが、意外にも自分が思っているよりいい結果であることが多いです。
この作業を何度も何度も繰り返していきます。
そうすると前はこうなるとだめだと思っていたことも、意外にそうならないことも多かったから頑張り過ぎなくてもいいかなと思考が変わってきます。
このような思考になると治ってきます。
でも先ほど書いたようにすぐにはこの思考になれません。ですからまずはHPを悪化させるものに極力対策を打って、その日を乗り越えていくしかありません。
暴露療法は絶対に急いでやってはいけない
自分の感覚でHP800くらいになってから予期不安に対処していくべきです。暴露療法です。
治療家やネットは経験していないので勘違いしている方がかなり多いですが、予期不安を抱えている方は外出や美容院など特定の状況だけで体調が悪化しているわけではありません。
むしろ特定の状況でしか悪化しないのであれば、通常時は治っているということになりますから、HP700~HP800はあると思います。
ですが実際はそういうことはなく常にHP300くらいで常に症状に悩まされ苦しんでいる状態なわけですから、このHPで慣れるために暴露療法をやってしまっても時間とともに症状が軽減していくことはないと思いますし、むしろ悪化すると思います。
私は何度も経験しましたが、常に症状が出ている状態HP500以下で暴露療法を続けると余計にその状況と体調不良を頭が覚えてしまい更に予期不安を多く抱えることになります。
ですから暴露療法は通常時の症状がなくなったHP700以上になってからがおすすめです。HP500だと予期不安でHP-300になるとHP200しか残らずよくないのである程度余裕のある体調で練習するほうがいいと考えています。
どうして再発してしまうのか
再発する人に関しては、これは推測ですが自己犠牲や完璧主義を発揮しなくてもいい環境になったことでHPが700、800と戻ったのだと思います。
しかし元凶である自己犠牲や完璧主義が治っていませんから、自己犠牲や完璧主義が無意識に出てしまう環境下におかれてしまうとすぐにHPが500を下回ってしまい再発となるのだと考えています。
反精神医学にはかかわらないほうがいい
パニック障害の方の多くは精神科やメンタルクリニックにいき精神薬を飲んで症状を抑えていると思います。
一方、精神薬は耐性が出来てしまったり、やめたときの離脱症状が凄い出てしまうため、精神薬の離脱症状に苦しめられた方はほとんどが反精神医学の信者になります。
精神薬では治らない。精神科はなにも治せないなどといった感じです。
それだけならいいですが、問題なのはネット上に存在している精神科では治せません。本当に治せるのは○○ですといった謳い文句で反精神医学の方を洗脳している人たちの存在です。
もちろんその人たちも治し方を知っているわけもなく、補完療法や栄養療法など冷静に考えれば嘘だと見抜けるので、精神医療で治らずに怒りや憎しみを覚えている方でも反精神医学に関わったところで治ることはないというのは肝に銘じておいてください。