日々の機微(43) 児童の集中力を持続させる授業のコツ
小学校での授業も約2年になりました。特に低学年の授業ははじめ苦手意識があったのですが、最近では集中力を保ちながら俳句の授業を進めることができるようになりました。
今回は集中力、規律、突き返しというキーワードを中心に私なりの授業のコツをまとめてみました。
興味があれば最後までお付き合いください。
小学校での授業のコツ パワーより規律
昨日は小学校での授業でした。
冒頭にも書きましたがこれまで2年間、毎月の3回計7コマの頻度で小中学校の授業を担当させていただいています。
やはり現場の先生のように学校に特化している方々には遠く及ばないと感じながらも、ここは新人の先生より上手くできるかもとか、ここは自分のオリジナルの方法で集中を引き出せているかもと感じることも増えてきました。
これまで行ってきた授業の経験から、私なりに、いくつか役に立ちそうな授業コントロールのコツについてまとめます。
前提として俳句の授業ですが、子どもたちの集中力を保つことや、学級運営についても何かの参考になれば嬉しいです。
スタートダッシュの集中はめっちゃくちゃ大事。スタートの集中づくり
とはいうものの、最近まで、俳句の授業でよくミスっていたことがあります。それは授業のスタートダッシュでフニャってしまうことでした。
どういうことかというと、最初に集中力を子どもたちと築けないまま、授業が最後まで行ってしまうということが時々ありました。
そういうことが、起こるのは、特にいくつかの授業プランを抱えて授業に臨むときでした。授業のはじめに、子どもたちの様子をみてから、どちらのプランにしようかを決めようと考えて授業に臨むと、だいたい上手くいきませんでした。
そこで感じたのは、めちゃくちゃ授業のスタートダッシュは重要だということです。授業の最初から全速力で飛ばすことができればゴールまで集中力を保ちながら走り切ることができます。
とは、いっても、いきなり授業の本題から入るというわけではありません。授業の最初に集中力を築くワークをきっちり決めておくこと。これが授業のスタートダッシュでは肝でした。
今、俳句の授業でよくやるのは3分間と1分間の即吟(時間内に俳句をつくるワーク)です。短い時間で俳句を作るのですが、最初は3分、次は1分と短くします(1.2年生だと5分、3分と長めにとったりします)
そうして、それぞれ時間をカウントダウンして、俳句をうまく作るかよりも、どれだけ早く作るかを競わせます。そうするとワークが終われば、そこから高い集中力を保てて、初めから終わりまで45分間の授業はすんなりと終えることができました。
エラーには大人パワーより規律
授業をしていると学年やクラスごとにいろいろな特徴があります。
そして、その特徴のおかげで、なかなか授業が進まないことも。。。ありました。。
そのなかでも、特に多い2つのパターンを紹介します。
ひとつめは、男の子何人かが話してしまうパターン。
そしてもう一つは、クラス全員が質問したがりなパターンでした。
授業中のお喋りと質問攻めの対処法
初めの男の子たちがしゃべってしまうパターンだと、喋り出したらいちいち注意しなければならず、なかなか授業は前に進まないし、他の児童の集中力もだんだん落ちてしまいます。
そういうときに大人パワーを発揮して「ごらぁああああ」と注意してくれる先生もいましたが、やや空気が重くなり、そのあとの工程が、「俳句のお勉強」という雰囲気になってしまいました。
あくまでも俳句創作という楽しい体験をするという前提を保ちたいとずっと思っていました。そして昨年からめちゃくちゃ上手くいってるが、ゲーム感覚でルールを足していくということでした。
つまり、授業時間限定の規律を決めていくことが、とても有効だと感じました。
どういうことかというと、
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