【ニュース考察】硬貨入金手数料、ついにゆうちょも。
サザエに黙って、500円貯金をしていたマスオのつま先が上がる様子が目に浮かぶようだ。
困ったマスオは、さっそくこの日曜にでもノリスケ君に相談するだろう。
さて、今回のニュース。
硬貨入金手数料を設定する理由はこうだ。
硬貨の枚数カウンターであるオートキャッシャーの維持費がかさむ
(劣化した硬貨とかが入ってくると故障したりするんよ)
そこで、
硬貨を一度に大量に入金する人からは、その維持費の一部を手数料として払っておくんなまし
、というわけだ。
まあ、たしかに硬貨が劣化するのはやむない話だ。
※でも、寿命は意外と30年らしい。後述の諭吉さんに比べると6倍の寿命だ。
そして、それによって機械が壊れてしまうこと、それもやむない。
では、一度に大量に入れる人が”悪”なのか?
大量に入れると悪貨が混在する可能性は上がる。
※なんか、悪貨って、田村意次とか江戸時代の貨幣とかの話を思い出したし、初めて使うかもしれない。
けれど、少なくとも、銀行からしたら預金をしてくれる人ではあるわけだよね。
そして、ゆうちょにとっては、大手銀行から離反した顧客が、硬貨入金手数料がないという差別化要素から流入していたことも事実だろう。
【どうしても硬貨がともなう業界】
この判断で困る人もいる、とテレビでもやっている。
駄菓子屋のおばちゃん。子どもたちが小さな手に握りしめた「不揃いな硬貨たち」。これを受け止めてくれたゆうちょは、もういない。
コンビニで小さな一善であったおつり募金。これも硬貨入金手数料で、「行引き」されてしまうのだ。
【お金って、なんだ?】
コロナ禍で加速する、キャッシュレス社会。
ますます問われる現金の価値。
少なくとも、じゃらじゃらため込みすぎるとダメらしいから、こまめに吐き出そう。
でも、
こどもたちが、お手伝いをして一生懸命貯めた10円玉を「PayPay~♪」で置き換えできるだろうか?
ちいさな良いこと、という釣銭募金をキャッシュレスで払う方がいいのだろうか?
いろいろと差別化要素が失われている銀行業界において、
さまざまな要素に手数料をマシマシにする傾向に、みんながつま先をそろえない、それもまた一つのブランド資産だと思う。
【余談1 諭吉さんの寿命は?】
というか、紙幣の方が硬貨より劣化しそうだよね。
紙幣の機械は壊れにくいのかしら。
諭吉先生で4‐5年。一葉さん、英世さんで1‐2年らしい。
【余談2 オートキャッシャーを買いたいそこのあなた!】
申し訳ない、値段はオープンではないようだ。
ということで、バンクを生み出した渋沢さんは、なんと言うかはわからんが、
とりあえず、本に埋め込むタイプの500円玉貯金は、必死に剥がして、
一日20枚ずつくらい入金するのがよさそうだ。
「円玉を剥げ」
【余談3 銀行券の一生】
【おまけ 知ってる?1円玉を作るのには3円かかるんだよ。】