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歴史と自然あふれる小京都で、癒しの旅をしませんか♪
「小京都」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?
街並みや景観が京都に似ている、そんな街を指す名称です。
実は公式に名乗るには、掲示された条件に一つ以上あてはまる必要があります。
その条件を全て満たし、正式に小京都として古くから親しまれている場所が、高知県にあるのです。
そちらが、今回ご紹介する四万十市中村。
歴史や自然に触れながら、のんびりと癒されい・・!そんな方におすすめの旅先なんです♪
今回は高知県西部、中村駅からのスタート。
駅から、さらに西を向いて車で5分、または徒歩で20分の距離に、最初の目的地があります。
地元の方々に愛される、歴史ある癒しの神社
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室町時代、京都から土佐に居を移した一條氏が、ここ四万十に中村御所(現・一條神社)を建立しました。
そこから、都を懐かしんだ一條氏によって、京都を模した街づくりが進んでいきます。
住宅街の中に現れる、荘厳な佇まい。実はすぐそばに、商店街もあるんです。
そんな人々の暮らしの中に、ごく自然に馴染む、こちらの一條神社。
しかし鳥居を一歩くぐり抜けると、木々に囲まれた、癒しの空間が広がります。
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石段を上り境内に進むと、その高台から、市街地を見渡すことができます。
そこで小京都と言われる街並みの由縁を、目にすることができるはず。
四万十市中村は、京都の碁盤の目を模して、その街づくりを進めていったのです。
小京都と言われる由縁は、そこから始まるのですね。
参道の石段の手前には、「咲かずの藤」と言われる藤棚があり、数多くの逸話も残っています。
一條氏と藤の花にまつわる伝承は、その後もこの地に残り続け、毎年5月に「藤祭り」も行われています。
こちらも京都の「葵祭り」になぞらえて行われており、100人以上で練り歩く公家行列は圧巻の一言です。
住所 高知県四万十市中村本町1-11
社務所 9:00~16:30
電話 0800-35-2436
純喫茶ウォッチで珈琲休憩しませんか
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一條神社を出て徒歩5分の位置にあるのが、こちらの「喫茶ウォッチ」
ジャズが流れる店内と、クラシックな家具に囲まれたレトロな雰囲気は、純喫茶好きにはたまりません。
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特におすすめなのが、出来立てのホットケーキ。
ふかふかの生地から、焼きたての香りがテーブルいっぱいに広がります。
手作りならではの優しい味わいと、たっぷりのシロップの相性は抜群です。
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珈琲、食事、店の内装まで、随所に店主さんのこだわりが光るレトロ喫茶。
珈琲香る店内とジャズのリズム、喧騒から離れたクラシカルな空間で、忙しい日常から解放されてみませんか。
喫茶ウォッチ
住所 四万十市中村京町2-3
定休日 日・月曜日
火11:00-18:00
水木9:30-18:00(〜11:00モーニング)
金土11:00-20:00(17:00-20:00夜喫茶)
変動する可能性ありますので、その都度Instagramにてご確認ください。
電話 0880-34-5796
町の成り立ちを学ぶ、お城の形の資料館
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中村城跡の一画に建つ、四万十市郷土博物館。
まるで、当時のお城をそのまま再現したかのような迫力。
1階から3階まで、見応えのある展示が並びます。
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2019年にリニューアルした館内は洗練された雰囲気で居心地も良く、展示方法も斬新なんです。
資料だけでなく、イラストや映像、実際に手を触れて感じるハンズオン展示も取り入れています。
田畑や民家のジオラマを手に取り、自分好みの風景を作れるコーナーもあるんです。
特設コーナーでは期間ごとに展示も変わり、何度足を運んでも新しい発見があります。
天守閣から眺める、広大な景色に心を奪われる
そして、6階にある天守閣は展望室になっています。
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博物館に来た醍醐味と言っても過言ではないかも?
見渡す限りの山々、そして田園風景。それらと融合するかのように、市街地が広がります。
心地よい風と自然の香りに、しばし、時の流れを忘れそうになります。
城ガチャ・・!? ここでしか回せないガチャガチャ、あります
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クイズラリーに全問正解すると、なんとガチャガチャが回せます。
お城のガチャガチャ、見た目のインパクトが凄いです。
資料館オリジナルの缶バッジや特製しおりなど、何が当たるかは、回してからのお楽しみ♪
歴史も学べ、景色も堪能でき、ガチャガチャも回せる。
最後まで楽しめて、とても有意義な時間が過ごせる資料館でした。
住所 高知県四万十市中村2356 為松公園内
休館日 毎週水曜日(展示替え等で臨時休館する場合あり)
開館時間 9時00分~17時00分 ( 入館は16時30分まで)
電話 0880-35-4096
何度でも訪れたい、おすすめの旅先
京都ではないけれど、どことなく京都の風情が漂う街並み。
街を流れる四万十川や、静かな田園風景に囲まれ、ゆるやかな時の流れを感じます。
訪れる度に、新しい発見がある。
その街の歴史を、次々と知りたくなる。
「土佐の小京都」には、そんな魅力がギュッと詰まっています。
一條氏と京都の歴史に想いを馳せたり、その街並みをのんびりと歩いたり。
ふらりと立ち寄ったスーパーで、新鮮で美味しい刺身に出会ったり。
四万十市中村は、食も文化も自然も、すてきな出会いに溢れた街なのです。
楽しみ方は、人それぞれ♪
レトロ感溢れる街並みは、自分だけの映えスポットを探すのにも最適です。
ぜひ一度、訪れてみてくださいね。